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2008年10月26日 (日)

二十二話「飲食業の人事制度から」

 先日、加盟するグループの勉強会で大阪の飲食業チェーンの社長さんと後継予定の息子さんのお話を聞く機会がありました。

 経験上、飲食業の業態は人事制度がなかなか難しく、卸や製造業と同様の方法が当て嵌まり難いと思っていましたし、そもそも経営者が人事制度なるものをそれほど重視されていない会社が多い、というのが本当のところと思っていました。

 ひとつには料理人(コックさんや板前さん)や店長などは専門化しており、独特の業界のしきたりがあるのと、一般の企業と違いスタッフも含めて、もともと労働市場が流動化していて、賃金等についてもマーケットプライスが出来上がっているという特殊な業界と思っていたからです。

 でもこの会社では人事制度はたいへん重要と位置づけ、非常にきちっとした比較的オーソドックスな制度を構築し、制度通りに運用されてたのは驚きでした。

 とりわけ意外だったのは、一般の企業のように新卒に近いような若いスタッフから育て定着をはかれば、人件費はもっと押さえられる、モチベーションアップも含めこのような人事制度はその点でも大切である、などと社長さんが言われことでした。

 どちらかといえば、この業界の人事といえば、人の遣り繰りと法的な対応に終始しがちな中にあって、この会社のお話は意外なことばかりで勉強となりました。

 意外の駄目押しはまだ若い息子さんで、中途入社から今は営業部門の責任者をされていましたが、人事制度を当初コンサルと共につくられた社長さん以上に非常に良く理解されていて、私どもに精緻に説明されたことでした。

 多分ご本人は父親の会社に入り、後を継ぐことに逡巡の繰り返しだったと思いますが、人事を大事にするとこういうご利益(ごりやく)がめぐってくるという、われわれコンサルにとっては見本のような会社でした。

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