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2009年3月22日 (日)

三十四話 定昇の意味合い

  今春闘でも定昇凍結、定昇割れのところが出て来ています。
 定昇は生活保障の意味合いとともに昨年よりいくらかでも熟練度や知識が向上し、仕事のレベルが上がることを根拠のひとつにしています。年功制のもとでは、勤続年数や年齢がその代替指標でした。能力主義以降はよくやる人とそうでない人とで同じなのはやはりおかしいという観点から、定昇にも上がり方に差をつけています。
 いずれにせよ定昇の意義はあります。確かに新卒入社の者と1年先輩では歴然と仕事のレベル差があり、同じなのはおかしいと感じますし、仕事ができる人ほどやる気を失うでしょう。
 特に新規雇用が新卒主体のわが国の大手企業では定昇制に至ったのも自然と思われます。逆に職種意識が強く個別化し、雇用が流動化している欧米では定昇の意識がうすいのも当然とも言えます。最初から人材が凸凹です。
 その意味では中途採用が中心の中小企業に定昇の考えが希薄なのもうなずけます。また、サービス業や流通業、比較的流動化が進んでいる専門職種などでは既に意味合いは薄いといえます。
 いずれにせよ今後、定昇が残るとしても全ての業種でより圧縮、意味合いは賃金体系維持分などと限定され、賃金の水準をつくる役割は定昇意外の等級やグレード、役職の上がったときの昇給に移って行くことでしょう。それでも、定昇を残せる会社は競争力のある会社、人材育成にウェイトを置く会社として一定の評価を得ると思われ、また人材の管理を楽にすると考えられます。

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