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2009年6月

2009年6月27日 (土)

四十五話 満員御礼「税制改正と事業承継セミナー」

 昨日開催した「税制改正と事業承継セミナー」はお陰さまで満席となりました。緊急大盤振る舞い的な今年度の税制改正への皆さまの関心の高さがうかがえました。。
 ワンポイントの短時間勉強会で第一部が税理士の榎本恵一先生、第二部が大和證券SMBCの竹内直先生でした。

 榎本先生はわたしの長年の人事コンサルの勉強会のお仲間で、東京は両国の改札前に大きな事務所を構えておられ、わざわざ講演のために大阪までお越し頂きました。たいへん分かりやすいレクチュアを得意とされ、今回も複雑な税制と事業承継のお話をすっきりと解説くださいました。

 竹内先生は事業承継とIPO、M&Aのお話をポイントのみ解説頂きました。日本はダントツ世界一の老舗(しにせ)企業数(100年以上10万社、2000年以上3100社)を誇る、老舗は事業承継そのものだ、というくだりからのレクチュアはIPOやM&Aを身近な話題しに引き込み、興味をそそられる内容でした。 

 いずれにしても榎本先生によれば、事業承継の税制改正もまだ始まったばかりで、明確でない点も多く事例もこれからとのこと。これは、近いうちに事例紹介のセミナーなど続編の企画の必要性がありそうです。

 

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2009年6月16日 (火)

四十四話 昔つくったプログラム

 20年ぶりにねじ屋さんから電話がありました。昔、わたしが作って納めたパソコンのソフト(販売仕入在庫管理)がおかしくなったというものでした。今もって20年も前のソフトを使っているのも驚きましたが、この不況下にご夫婦でされている、ねじ作りの会社が何とか元気で健在なのに感激いたしました。
 早速お伺いし、すっかり忘れてしまったパソコン言語を何とか思い出しながら、潰れていたデータ・ファイルを修復し、復元しました。さすがに、機械は20年前のパソコンでは無く、新しい物になり、ソフトもそのOSに対応したバージョンになっていましたが(これはわたしではなく、別のプログラマーが手を入れたもの)、ほぼ、わたしの作った当時のソフトそのままでした。
 やはり社長は昔ながらの叩きあげの職人さんですから、モノは大事に長く丁寧に扱うのが染み付いています。こんなに使って貰って機械もソフトも本望に違いありません。。
 また社長も奥さまもそれなりのお歳のはずですが、20年前と少しも変わらず、お元気なのにも驚かされました。景気の波を何度も乗り越え、周囲の同業もどんどん廃業がしている中で、経営もけっして穏やかで来られたはずもなく、大変の連続だったと思うのですが。そこは現役の強さでしょうか。凄いものです。

 社長が帰り際に仰ってました「ねじ屋がねじだけを切っていたら良いというんじゃあかんて、むかし黒川さんのお父さんに良く言われましたで。わしも竹村健一や邱永漢の講演をよく聞きに行ったもんですわ。お陰ですな、今やれてるのも。」
 またまた感激してしまいました。

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2009年6月 7日 (日)

四十三話 変わることと変えないこと

 以前、わたしどもの会で講演していただいたラグビーの平尾誠二さんがスポーツのチームも社会の縮図のようなもので、その所属する社会の特性に制約され左右される、というようなことをその著書で書かれていましたが、20年ほどさばざまな企業の人事にかかわって来て、そのことが意外に重要に思えるようになりました。
 このことは人的資源管理が専門の須田敏子氏も「日本型賃金制度の行方」(慶應義塾大学出版会)で指摘していますが、最近出た冷泉彰彦氏の「アメリカモデルの終焉」(東洋経済新報社)もそのような点から書かれていて、企業の人事は賃金・処遇、雇用、評価、仕事、組織は一連の整合性のあるものでセットあるとしています。
 「アメリカモデルの終焉」では、アメリカの人事制度を持ち込んだ成果主義の失敗はもともと、米国社会と日本ではその前提がまったく違うとして、仕事のあり方(タテ軸)、組織のあり方(ヨコ軸)、評価のあり方(時間軸)で事例をあげその違いを分析しています。そして成果主義以降の日本の人事のあり方をどうすれば良いかの結論として、現行の新卒定期採用中心主義を批判し、大学等教育の変革を指摘、より職業人意識の醸成を提言しています。
 現場から見ているわたしのような人事コンサルタントとしても原則、賛成ですし、またそうなって行くように思います。
 日本の企業の強みの一つは、間違いなく、当たり前過ぎて我々が気がついていない、その組織と仕事のあり方です。誰もが全体の利益を考えながら自分の仕事を行うことを普通としています。十数人ぐらいの中小企業にもそれは浸透しています。そのことを活かすには、個の自立と忠誠心がこれからのすべての企業の課題と思われます。

お陰様で新刊一人前社員の新ルール』が5月に発売早々重版、1万部となりました。
某社で社内課題図書となり、読んでいただいた社員の方から、P194の後ろから3行目の「あまたの理想のメンバー」は「あなたの理想のメンバー」ではないですか?という質問がきました。よく読み込んで貰って、嬉しいかぎりです。どちらでも文章は通じますが、正解は原本どおり「あまたの理想のメンバー」です。

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