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2009年8月 8日 (土)

五十三話 産業の突然死の時代

 予定の仕事を予定通りこなしてくれる社員は戦力としてカウントできる良い社員です。予定の仕事を予定通りこなせば儲かる仕事をセッティングするのは経営者や管理職の役目、というのが一般的な会社です。
 でも、今の企業環境がたいへんなのは、仕事の変化のスピードがとても速いからです。昨日まで儲かっていた仕事が今日はすでに儲からなくなってしまったりします。それどころか、仕事自体が突然なくなってしまったりするのです。そうすると、担当者はこれまでと仕事のやり方をすっかり変えないとならなくなったり、違う仕事にかわらなければならなくなったりします。でも、そんなことを決めているのは管理職や会社ではなく、その仕事を必要としているお客様なのです。そのことが社員の立場からはなかなか分かりません。難しい時代になりました。仕事の変化のスピードは会社のマネジメントも変えてゆきます。
  そのようなことを拙著『一人前社員の新ルール』のルール02で書きましたが、大前研一氏の新刊『大前の頭脳』 (日経BP社)では「産業の突然死」という言葉がテーマの一つになっています。担当の仕事どころか、産業自体が消えてしまいかねないということです。まったく、大変な時代です。社員も会社も目が点になってしまいそうです。
  そういえば、わたしが就職した頃にワープロ専用機なるものが出てきて、一世を風靡しましたが、ご存知のように今はそんなものはありません。すっかりパソコンに取って代わり、10年ほど前に消えてしまいました。ワープロ専用機はほぼ30年の寿命でした。あの高価でたいそうな機械は何だったんだろうと思ってしまいます。そんなイメージで産業自体が消滅するかも知れない、いえもっと寿命はどんどん短くなっているということです。
  でも、それが現実ならそれを受け入れるしかありません。それを怠った社会は社会自体が消滅すると『大前の頭脳』では言っています。そのためには、旧来と同じ考え方をしていては駄目で、発想を、前提をすっかり変えれば良いことだ、とも言っています。付け足すなら、それは会社も社員もということだと思います。

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