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2009年10月

2009年10月26日 (月)

六十二話 人事コンサル「百社百様」

 もともとこのブログを書き始めたのは、よく人から「人事コンサルティングという仕事はどんなことをするのですか」と聞かれるからです。何をしてくれて、どんな役に立つのか、よく分からない、というのが本当のところだと思います。でも、なかなか一言で説明するのが難しい、ご相談の会社にとっての本当にプラスになっているところが説明しにくい、とういうことがあったからです。
  一般には人事コンサルは賃金制度や評価制度をつくるのが仕事と考えられています。その通りですが、中小・中堅企業に20年ほどかかわって、「何をしてくれる?」の問いの答としては少しずれているように思います。勿論、それはあくまでわたしどものコンサルのことですが。

 わたしどものコンサルは一言でいうと『問題解決』が仕事です。その意味では賃金制度や評価制度はそのための『ツール』といえます。
 これまで多くの会社からご相談をいただきましたが、まず経営トップの人事に対する考え方はそれぞれで、100社100様でした。当然、賃金をはじめとする人事の現状や仕事のあり方も同様で本当に様々でした。
 そのことは人事制度のあり方に大きく影響します。例えば、ほとんどの会社は長期雇用が前提ですが、業態によっては長期雇用ばかりが人事制度の前提ではないと言えます。これはその会社の方針になりますが、ある程度若い年代で社員が回転した方が良い会社、そうすべき業態というのが実際にはあります。そうすると、賃金制度をはじめ人事制度は長期雇用前提の会社とまったく違ったものになります。そのような非長期雇用に対応した人事制度のノウハウは教科書的には一般にありません。また、その方法もあてがいぶちでは上手く行きませんし、その会社にフィットした移行の仕方も必要になります。
 つまり『こうあらねばならない』という言葉は、わたしどものコンサルにはありません。あるのは、『こうすると、こうなる』という明確なロジックだけです。

  昨日、神戸市立体育館でNHK主催、近畿地区の高専ロボコン大会があり、息子Pict0014 の応援に行きました。今年のテーマはたいへんです。二足歩行のロボットが2体でダンスをするというもので、一方が合い方を持ち上げるリフティングや回転しながらジャンプをしてその技で点数を競うという、高度なものです。行く までは「そんなものが高専の学生に本 当にできるのか」と思ってましPict0021_2たが、あにはからんや、驚きです、それぞれなかなか見事にこなして行きます。その様子は11月15日(日) 午後01:35に放映、ご覧ください。うーむ、ロボット大国日本の将来は明るい!それにしても、「今年は100点を採れるマシンや」と豪語していた息子のチームは、基盤トラブルで思うように動かず。ホームにかかわらず、昨年に続いて惨敗。また来年か。

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2009年10月18日 (日)

六十一話 「堂島ロールのひみつ」

 昨日、神戸本山の甲南大学で開催された「堂島ロールのひみつ」という講演会を聞きに2110_8 行きました。もちろん、あの堂島ロールの会社モン・シュシュの美人社長、金美花氏の講演です。2部構成で金社長の講演とその後、お二人の甲南大学経済学部教授との ディスカッションで、急成長の秘密を分析するという形式でした。
 そもそも、堂島をクルまで通ると、いつも四ツ橋筋まで行列ができる堂島ロールの売れ行きを不思議に思っていたものですから、絶好の機会となりました。

 それにしても、金社長の話には感心仕切りでした。原稿を見ずに1時間、途切れることなく、同じ話を繰り返すことなく、37歳の美人社長は堂島ロールの開発から今日の成功に至るまで、滔々と話します。しかも、笑顔を絶やさず。特に話が上手い、組立が巧みという訳ではありませんし、サプライズがある訳でもありません。むしろ、しっかりして、誠実、清廉、可憐なスピーチのうまい学生がそのまま大きくなったような印象です。でも、成功した500名を率いる会社のトップとして、夢を堂々と語るその姿は、説得力をもって、聞くものを引き込みます。

2110_6  新たなカリスマの登場です。経済の先生方はマーケティングとブランドから、成 功の分析をしていましたが、金社長も「戦略を考えたこともない」と言っていたように、それは結果であり、なろうとしてなったものではないのでしょう。「彼女のすることなら、必ず上手く行く」そう思わせる魅力が本領といえるでしょう。
 売上の半分を占める堂島ロールだけにたよる現状の経営から柱を他に複数つくることがリスク回避に必要だと先生方は言っておられましたが、金社長の答は「人があつまる魅力ある会社(容姿と心の美人の会社と言われてましたが)をつくるだけ」と明解でした。最近の成功した会社の特徴はコンセプトがぶれないことですが、まさしくその代表例といえます。
 でも今日の講演を聴いて、これからの展開について、先生方の指摘の堂島ロールのブランド力からモン・シュシュという会社自体のブランド力へという指摘は、どうも少し違うように感じます。なぜなら、ブランドは堂島ロールにあるのでも、モン・シュシュにあるのでもなく、金社長自身にあるように思えてしまうからです。
 もし、そうであるならモン・シュシュの分岐点は制度化による経営、特に人事制度がキィとなるでしょう。トップの魅力で急激に成長し、人数を増やした会社の宿命といえます2110

 ハーフサイズの堂島ロールのお土産(写真)まで頂きました。やっぱり、美味しい。それ にしても大阪人は堂島という響に何故か惹かれます。関西を盛り上げる上でも応援しないわけにはゆきませんね。

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2009年10月 5日 (月)

六十話 定昇解凍

 1日の日経に電機大手が今春闘に凍結していた定昇を解凍、実施するという記事が載っていました。日立、東芝、NEC、富士通、シャープなど名だたる電機大手があがっています。
 ここへ来て急激な円高など景気の先行きはまだまだ不透明なものの、このまま来春まで凍結しますと、来春の新卒者と賃金が同じになってしまいますから、どこかで解凍はせざる得なかったでしょうし、半年間の凍結は春闘での労使合意でもあったようです。
 それでも、今年の春先までの状況が続いていれば、解凍は先延ばしになっていたかも知れません。昨年のリーマンショック以前には戻らないものの、エコポイントの効果や中国の内需の復活などで、明らかに状況は持ち直したのと、「何が起こるかわからない」企業環境ではなくなったのは確かなようです。

 定昇実施の意味としては、「モデル賃金カーブの維持分」という言葉が時々新聞にも載るようになりましたが、分かりやすい説明の一つのように思います。
 つまり、全体としては想定の賃金カーブに沿うように昇給するということですから、「ルールどおり昇給実施」ということになります。これはあくまで組合員全体の話です。現在はほとんどの企業が何らかで評価が行われ、昇給に差がつきますから、個別の昇給としては当然、全員がモデルどおりという訳ではありません。
 そういう意味ではもはや定昇は自動に上がるのではありません。かなりの分がルールに基づいて査定配分されているといえます。

 9月11日に弊グループで行った関与先対照の講演会の写真が届きましPhotoた。大手広告 代理店アサツーDKグループのADKダイアログのCMO伊藤博永氏に通販の広告戦略を熱く語っていただいているところです。会場は大阪を一望できる梅田スカイビルの最上階で会場の評判は抜群でした。窓の外に超高層ホテルが見えます。

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