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2010年1月15日 (金)

七十一話 アナザースカイの「坂の上の雲」

Photo 司馬遼太郎の「坂の上の雲」(文芸春秋)に、明治維新という革命の特徴は、原動力となった人材が大都市などの中央にではなく、地方に分散していたとあり、それは世界史的にも稀有なことだったと書かれています。
 非常に勉学心旺盛で外国語にも精通していた高いレベルの知識人が地方の藩にいた、というのは地方の武士階級に時間があったのと、藩が競って教育を奨励していたからでしょうが、明治維新とその後の近代化のスピードを見ると、そのエネルギーの高さが相当なものだったことが推測できます。

 今、中国やインドの若者の勉学心は凄まじいものがあります。しかも地方に広がっています。個人の立身出世が国の近代化という目的に合致するという時代の只中で、まさに明治の日本と重なります。残念ながら、「坂の上の雲」は中国やインドという異国の空に行ってしまいました。
 でもよく考えれば、これから直ぐ隣のその異国の地で大変なことが始まるわけです。アジアの成長が長期に続くことになります。かつて経験したことのない経済の隆盛が直ぐ隣りで起ります。それは若者の旺盛な勉学心だけを見ても、間違いないことが分かります。
 そのような中、間近の日本の経済に影響がないわけがありません。日本もアジアの経済発展に大きく巻き込まれて行くに違いありません。
 「坂の上の雲」はもう日本にはありませんが、これからアジアをアナザースカイに「坂の上の雲」を掴みに行く若者が続々と出てくるに相違ないでしょう。そのときの成功者もきっと旺盛な勉学心を持ち合わせているはずです。

 

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