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2010年2月 1日 (月)

七十三話 昇格・昇進試験

 毎年、新年度前になると、昇格・昇進試験のご相談が来ます。中小企業でも検討する会社が増えてきました。特に昨年あたりから、ご相談の件数は少し増えています。やはり、この不況で雇用は完全に買い手市場になりましたし、人材を厳しく絞り込みたいという、会社が本来やりたかったことができる環境になったからかもしれません。今日の日経にも「流通・サービス業人材定着」の記事が1面に載っていました。

 ただし昇格・昇進試験を実施しているところでも、そのあり方やレベルは各社各様です。中小企業では、それで選別するというよりは、教育の一環として昇格・昇進の機会を利用して勉強してもらおうという狙いのほうが主流といえます。確かに管理職といえども実務がメインで振り回され、何でも行う、忙しい中小企業の実態では、普段なかなか出来ないマネジメントや視野を拡げるための学習などをするには絶好の機会なのです。

 勿論、会社によっては「選別のための試験」を厳しく行っているところもあります。中小企業でも、ときどき解ける人が何人いるのかと思うくらい驚くほどレベルの高いことをしている会社があります。どちらかと言えば、人材が流動化している業態に多いように思いますが、差別化の一つなのでしょう。でも、そのような会社はたいてい教育にも力を入れています。教育し選別する、強い会社のひとつの形態といえそうです。

 よくあるご相談の一つに「ペーパー試験は、実務がいまひとつでも、試験に強い人の得点が高くなりがち」というのがあります。当然、民間の企業ではペーパー試験だけで昇格や昇進の判断基準にはできません。普段の実務の評価、つまり人事考課などとの抱き合わせが必要です。でも、ペーパー試験においても、知識の度合いをはかるやり方一辺倒から、考え方をはかるやり方を取り入れる企業も増えてきて、限界はありますが、ペーパー試験のデメリットも補えるようになって来ました。わたしどもへも自社の実務に則したケース・スタディ問題の作成などの依頼が少しづつ増えています。

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