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2010年3月26日 (金)

八十話 人事コンサルその② 『仕切り直し』

 関与先でも今年になって、売上が戻ってきた会社が増えてきました。先行きはまだまだ不透明ですし、景気の力強さはありませんが、昨年と較べて少し忙しくなって来たようです。
 不景気に関わらず、業界や業態によっては業績のよい会社はありますが、そのような会社のトップの方は一様に『顧客の欲しいもの、サービスを用意すれば必ず売れる』と、言われます。また、『今は変化の時代で、そのニーズの変わるスピードがとても速い。ついて行くのがたいへんだし、変わったことに気がつかなかったりするだけだ』とも。
 確かにその通りだと思うのですが、実は顧客のニーズや変化に気がついていても、『従来からやっていることをなかなか変えられない』というのが、大きいように思います。
 そして、その『やっていることを変えられない』大きな理由の一つに、人事の問題があるように思います。これまで、ご相談いただいた会社の多くは、このことが関係していました。
 表面上の見えるコンサルとしては賃金制度や評価制度、目標管理や教育のしくみなどの作成ですが、新制度の導入や制度改訂には、仕事のやり方を変える、考え方を変えるという意識改革を根底に据えている、とういのが実際には多いのです。そのような会社では、「社長が笛吹けど社員は一向に踊らず」というようなことで、トップの掛け声に皆さん一様に、『いまさら…』といわれます。
 外部のコンサルを入れる大きなねらいは、この『いまさら…』を乗り越えることで、われわれへの期待の一つです。どこの会社でも、社員は皆さん、概ね保守的です。現状のままが良い、仕事のやり方を変えたくない、のが普通です。「時代は変った。このままでは沈没しかねない」とトップが気づいて、危機感をつのらせても、社員の方はだいたいにしてピンと来ていません。その意味で、人事制度は、社員に『変化』を意識させるには、強力な経営のツールとなり得ます。いわば、『仕切り直し』の舞台演出の役目を果たしてくれるといえます。

 

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