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2010年5月

2010年5月30日 (日)

八十八話 景気動向Ⅰ「港の活気」

Pict0096   先日、関西国際空港での仕事で神戸空港から出ているベイ・シャトルという船を使いました。斜めに渡るので早いのと、クルマで行けて駐車代が無料となるので、ときどき利用しますが、珍しく満席状態でした。中国人らしき観光客がほとんどでしたが、神戸市がツアーの外国人を無料にしているからのようです。理由は勿論、神戸への観光ですが、どうせ空いた船を走らせるなら、乗せていった方が良いに決まっています。神戸市も少し柔軟になってきましたPict0102_3

 神戸空港へ向かう途中、ポート・アイランドのコンテナ・バースを通P5290746_2 りますが、バースへ向かうコンテナ・トラックの数が半端ではありませんでした。リーマンショック前の活気が一気に戻ってきた感があります。昨年と較べたら、状況は一変したといえそうです。海を見ても、行き来する船の数が増えています。但し、輸出入ともかなり、戻っているのは確かですが、ポート・アイランドが賑わっているのは、コンテナ・バースを神戸市が集約しつつあるのも一つのようです。

 気がついたら、ハブ港を韓国釜山や中国上海 にもってかれてしまった日本の港湾ですが、巻き返しの目標ができたら、底力を発揮するのも日Pict0094 本です。かなり手遅れの感はあるも のの期待したいものです。
 このPict0110景気回復も欧州のソブリンリスクによるまたもの円高で水を浴びせられ、どうなるかまだまだ心配ですが、これからこのような山谷を繰返しながら、ある程度の景気をたもつのでしょう。火がついたアジアや南米の経済成長の基調は止まらないはずですから。新興地域に関連している企業の業績がそれを証明しています。

 写真左上:満杯のベイシャトル駐車場、左2段目:荷降しを待つコンテナ・トラックの列、右3段目:ポーアイのコンテナ・バース、右下段:コンテナを満載し港に入る船、左下断:クルマを運ぶ大型船も次々に岸壁に着く(六甲アイランド)

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2010年5月23日 (日)

八十七話 中小企業の評価とマネジメント

 中小企業も人数が増え、組織だった動きが求められるようになると、管理・監督職が必要になってきます。管理・監督職には「自分だけの仕事」の視点から、もう一段上の視点を会社は要求します。この一段はとても大きくて、大事な一段です。これをなかなか超えられない人は大勢います。中小企業では人数が限られ、競争も働きませんし、人材がその人以外に他にいないのが普通ですから、相応しい人が管理・監督職になるとはかぎりません。そのようなことは、当然大企業でも少なからずありますが、その度合いは大手とまったく比較になりません。

 大手企業の管理職昇格基準などを見ると、びっしりと難しいマネジメント要件が並んでいます。ハードルをあげ、振り落とさないとなりませんし、また実際にも必要となってきています。でも、中小企業で本当に必要な要件はそれほど難しいものではありません。たぶん、必須といわれれば一つくらいで、それは最初にあげた「仕事を一段高い位置から見渡せるかどうか」といえるように思います。

 中小企業でマネジメント力を育成する最も確実な方法は、経験から言えば、部下の評価です。人事考課に携わることが、確実で手っ取り早いと思います。人事考課の中にマネジメントに関する基本事項がほとんど含まれているからです。そのかわり、きちっと評価について基本を知る必要があります。その点で人事考課の研修は上手く使えば、思われている以上に値打ちがある筈です。考課研修とその他のマネジメントの研修との大きな違いは、人事考課は実際に仕事に直接関わって、そこから考える点と部下を評価することの真剣味です。そういう意味では主任や係長クラスの早い段階から人事考課に関わってもらうことは中小企業が検討すべきキイ・ポイントといえます。

 2年まえに出版した弊著「はじめての人事考課100問100答」(明日香出版社)がお陰様でまた増刷となりました。多くの読者の方から、わかりやすいとのメールを頂いています。

 

 

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2010年5月18日 (火)

八十六話 上海の堂島ロール

 この秋に開催する、わたしどものグループ関与先の懇親会を兼ねた講演会の講師に予定しています「堂島ロール」のモンシュシュの社長さまから、上海万博への出店の案内2010_2 メール が届きました。昨年、講演をお願いした時から、万博出店のことは伺っておりましたが、とうとう実現されました。その実行力とバイタリティには頭が下がります。そういえば、先日、沖縄に行くのに使ったJALの機内雑誌にも、JALと提携した「堂島ロール」の新作の案内が載っておりました。米粉の生地に苺がまるごと入ったクリームの季節限定商品でしたが、矢継ぎ早の出店・開発のそのパワーはどこから出てくるのやら不思議という他ありません。しかも、今回の案内には、万博と合わせて今度は上海のど真ん中に「海外1号店出店」となっています。凄いですね。
 わたしどもの講演会が9月10日、万博が10月31日まで、上海1号店が8月オープンということですから、この秋の会はまさに渦中のリアルな話題満載の講演となりそうです。正式のご案内は来月。愉しみにお待ちください。

 上海万博の堂島ロール(1/5カット)が30元とでています。われわれの講演会当日も負けじと「堂島ロール」のお土産を予定しております。

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2010年5月 9日 (日)

八十五話 昇格試験のトレーニング

 わたしどもでは、企業からの依頼をうけて、昇格・昇進試験作成のサポートを行っています。ところが、少し前に社員個人の方から連絡があり、「管理職への昇格試験を受けるので、昇格試験のトレーニングを行って貰えないか」というような相談をいただきました。
 確かに、会社での監督職や管理職へ向けての研修等も行っていますし、するのは何ら問題ないのですが、わたしどもへの依頼主はだいたいにおいて企業です。厚生労働省のビジネス・キャリアの研修を行っていたときでも、集合型でした。今回の相談のような個人レッスン型は前例がありません。でも、はじめてのことに興味があったのと、何よりも勇気ある連絡に受けることにしました。
 当日は弊社で3時間ほどの個人レッスンを行いましたが、何百人かが受験するということでしたので、効果の程はどんなものか少々心配でした。2ヵ月後、当人から連絡があり、管理職昇格試験にみごと合格したとのことでした。わたしどものレッスンの効果の程は定かではありませんが、まずは責任が果たせて、やれやれです。

 企業での社員の身分は、余程でなければ全員が上がる時代から、絞り込む時代へと変わりました。しかも、その納得性も必要な時代になりました。あまり知られていませんが、中小企業でもかなり厳しい昇格・昇進試験や審査を行っているところは結構あります。勿論、その分教育も行っていたりします。人材不足、その反対の買い手市場に関係なく、人材選別の傾向は確実に進んでいます。

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2010年5月 5日 (水)

八十四話 人事は4月が繁忙期

 忙しい4月が過ぎました。グループの会計事務所などは、1年のうち最も忙しくなる時期が、個人申告の3月と年度末決算申告の5月です。それに較べて、人事コンサルの方は1年を通じて、特に繁閑の凸凹は無い方ですが、4月だけはやはり忙しい。年度末の人事考課、昇給算定、目標管理の結果確認と次期目標設定、それに新人研修などが一度に重なります。この4月も出張が続いたり、休日に考課者研修、目標面接などが続きました。われわれが忙しいということは、企業の人事、総務担当者も忙しいということです。中小企業も概ね50名から150名ぐらいまでの人事・総務が特にたいへんなように見受けられます。組織立っているようで、いないようなところで、会社も管理人数に対して人事・総務に人を置いていないところが概して多いように思います。だいたい中小企業は人事部などそもそもないのです。
 中小企業における人事管理の分かれ目は、社長が全員を見るか、各セクションの管理職に任せるかといえます。社員数が増えてくると、任せざる得なくなりますが、上述の50名から150名ぐらいの人数規模は微妙なラインになります。社長さん一人で見ようと思えば見れる規模だからです。
 管理職に人の評価や育成を任せて行くには、しくみや制度が少し必要になります。極端に言えば、「なんで○○君の方が僕より昇給が多いのですか?」と部長が訊かれて、「そんなこと、決めた社長に聞いてくれ」と答えるのを良しとするか、しないかになります。どちらが良いかはわかりませんが、多分ここが大きな分かれ目なのでしょう。でも、会社を次の代へバトンタッチするには、もうまったなしで、しくみや制度のちからがどうしても必要となります。その時に任せられる管理職は直ぐには間に合いません。極論すると、人事のしくみや制度は管理職をつくるためにあるともいえます。このところ、そのような事例が続きました。

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