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2010年7月19日 (月)

九十六話 なにわあきんど塾講演

Photo  15日に大阪産業創造館にて「なにわあきんど塾」OB会の勉強会で講演させていただきました。夕方6時半からで、皆さんお疲れの時間にもかかわらず、たいへん熱心に聴かれていました。2世、3世の若い経営者の方たちが中心のようでしたが、質問も随分といただき、学習意欲の高さに感心しました。
 後継の方たちは中々たいへんです。創業経営者とはまた違った苦労があります。そもそも、気がついたら経営者だったということが実際には多いのではないでしょうか。会社員には理解しがたい、まったく異なったたいへんさです。

 わたしどもがこれまでに関与先させていただいた会社でも、事業承継にからんでの人事制度のご相談が随分とありました。創業期には、トップダウンのリーダーシップでぐいぐい引っ張って行けますが、次の代は往々にしてそうは行きません。創業者は優れた勘(感性)、経験、度胸、カリスマ性で人事を掌握できますが(掌握した結果の現在ですから)、後継者はそれらを使えません。いえ、使わせてもらえません。そこで、創業期には必要なかった『制度としての人事』が、次の代では必要になったりします。
 わかりやすい例が「管理職」です。創業期にはトップの考えを「伝える者」で良かった「管理職」が、次の代ではマネジメントできる「管理職」がどうしても必要になります。「部長、なんで○○君の賞与が僕より多いのですか」「そんなもん、決めた社長に聞いてくれ」では、通用しなくなります。その問いにきちんと対応できる、そのような「管理職」に仕立てるには、程度の差はあれ、『制度としての人事』を意識せざる得なくなります。
 このような理屈も事業を承継し、経営という立場になってみないとなかなかわからないものです。経営を継続する難しさがそこにもあります。

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