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2011年4月10日 (日)

百十九話 40代の責任者

 今回の福島原発の事故で、チェルノブイリの処理にあたったロシアの原発安全管理の専門家が日経のインタビューで次のように語っています。
 「東電は状況判断や対策の決定、実現に時間がかかり過ぎ、場あたり的にみえる。・・・40歳代の専門家が迅速な決定を下せるようにする必要がある。」 日本から見ても、硬直的、官僚的に見えるロシアで、その専門家ですらこのように言っています。
 「40歳代の専門家が迅速な決定を下せるようにする」問題が専門的で複雑になればなるほど、直接に状況が分かり、エネルギッシュで決断力のある若い責任者を必要とすることのようです。その年齢が40代と言っています。確かに歳をとると、熟考の上、利害関係者に調整をはかり、コンセンサスを経てまとめあげる能力は優れています。けれども、最新の知識を持ってスタッフの意見も聞きつつ自らも情報を収集し、緊急の事態に対して、しがらみに捉われず最も適切な措置を決断できるのは40代が適正なのかもしれません。
 対象が専門的になれば、一人で全てを決定するのはもう無理で、それぞれの分野で責任者が必要です。彼等に任せ、彼らが「迅速な決定を下せるようにする」のがトップの役目になるのかもしれません。
 東電にしても、そのような人事はこれまで考えたこともなかったでしょうに。今回のような緊急を要する大きな事態のみならず、変化の激しい時代には必要な体制と思われます。中小企業においても、事業承継時の体制などに大いに役立ちそうですが、管理職の育成年齢を下げていかないとなりません。

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