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2012年2月

2012年2月26日 (日)

百五十六話 人事コンサルという仕事

 初対面の方から、人事コンサルというのは何をしているのかとよく聞かれます。先日もあるドクターから聞かれたのですが、一言でいうのはなかなか難しいものです。
 会社が抱える「人事の問題」を解決するお手伝いなのですが、賃金、評価、身分、教育、マネジメントなどの「しくみ」を使って、答えようというのがわたしどもの仕事のスタンスです。でも、問題を聞いて、そこから賃金制度などの「しくみ」をつくって、「はい、どうぞ」と渡して済むようなものではありません。そんなことで「人事の問題」は、まず解決しないからです。そもそも、「貴社にはこの方法がベストです」などと言えたためしがありません。この制度にすると、こういうメリットはあるが、こうなるデメリットも大きい、というようなことがほとんどです。でも、ご相談の会社の多くは、現状のままではニッチもサッチもいかないから、新しい「しくみ」を導入するのです。ですから、「成果主義で賃金を上げ下げすれば、適正な人件費はクリアできますが、有能な人材は流出する可能性は大きくなりますよ」というようなリスクを正確に伝えて、選択して貰わないとならないわけです。
 したがって、コンサル中の主役は常に依頼主(たいていは経営者ですが)で、コンサルタントはあくまで縁の下のサポート役です。教育研修でもそうですが、外部のコンサルが主役となって上手くいくことなどありません。会社はずっと続けていかないPhotoとならないので、会社自身の努力が会社の成果につながること、そのメカニズムこそが大事なのです。人事コンサルは外部からの視点と経験から「こうすれば、こうなる」という先を読む視点とを持ち合わせているだけです。つまり人事コンサルの役目は、依頼主が自信を持って人事の決断をするための説得力のある道具や材料、ドバイスの提供といえます。
 ちなみに、 人事コンサルをする醍醐味は、依頼主から「やっぱり、人事が大事!」と言ってもらうことでしょうか。

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2012年2月19日 (日)

百五十五話 海外で働く日本女性~その⑤

 自動車部品メーカーのユーシンが、2013年4月新卒採用から留学経験者の初任給を通常の新卒者の1.5~2倍に引き上げる制度を導入するとのことです(日経2/8)。震災の影響と円高でメーカーや物流の大手をはじめ、下請の中小企業まで、経営資源の海外集中の流れは定着しました。このユーシンにしても、メキシコ、ロシア、ブラジルに新工場の建設を予定しています。
 企業のニーズに応じて、新卒であろうと必要な人材の賃金が上がるのは正常なことです。今までは、海外経験者が不遇過ぎました。でも一旦、このような流れができると、すぐに社会全体に波及するのが日本の特徴です。特に様子見型の労働市場はその傾向があります。
 海外経験が優遇されるとなると、内向きといわれている若者も外へ出ます。日本の賃金は上がらない時代です。若者も国内だけにこだわるか、海外へ打って出るか、どちらのリスクの方が高いか算段するようになります。また、企業も単に海外経験ではなく、専門能力やマネジメント能力の有無で選別をはかるようになるでしょう。フィレンツェで働く若者も帰って来たら相応しい仕事と待遇が待っている、などというのは社会にとっても良いことに違いありません。これから労働市場と企業の人事が新たな方向へ動き始めそうです。

  フィレンツェは小ぢんまりした街です。何となく京都に似ていP1000361ますがP1000366、主P1000315だった観光スポP1000076ットはほとんど全て、歩 P10000701_2ける範囲にあります。だから、歩いてしまうのですが、石畳の道は後で腰にきます。今回、短い滞在をフルに活用できたのも、 同行していただいた大手電機メーカーの方とその方のIPhonのお陰です。Googlマップでフィレンツェを迷うことはありません。技術の進歩は恐ろしいですね。同行のその方もかつて通信の国際規格で飛び回ってられたようですが。写真左より、ミケランジェロ広場から見た早朝の中心街 。左2枚目、バスで着いた観光客。他の都市から来たイタリア人らしい。 3枚目以降は大活躍したIPhon。

新刊本を一般書店でも随分と見掛ける様になりました。16日の夕方、知り合いから「梅田の紀伊国屋書店で売り切れている」との連絡が入りました。どうも、積まれているのが無くなっただけで在庫はあったのではと思いますが、嬉しい知らせでした。

お知らせ。以前にご紹介した屋内農園の㈱ジャスナさんが大阪日日新聞に紹介されています。

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2012年2月11日 (土)

百五十四話 新刊「やっぱり、人事が大事!」(明日香出版社)

 ようやく新刊が出来上がりました。なんとか、締め切りに間に合い予定通りの刊行です。表紙カバーの折り返しに、出版社が内容の案内を上手くまとめてくれています。

 『人事部は見ている。』(楠木新:日経プレミアシリーズ)が売れているが、本書は、人事部員のための本ではない。

 社員Photoさん、パートさんあわせて数名から300人くらいの会社の社長さんや幹部のための『人の事』を扱うための教科書である。

  賃金、昇進昇給、育成研修、任命、解雇などをふくめて『社内の人材を活用し、いきいきと動いてもらえる会社を作る』という目的達成のための提案、助言があふれる手引書である。

 これまでの『人の事』システムを根底から見直し、リセットし、より強い会社を作る基本は、「やっぱり、人事が大事!」であることを社内で共有するための本である。

 一足先にこの混迷の時代を抜け出す航路を示してくれる本である。

 先に読んでいただいた一般の若手社員の方からも、「読みやすい」「そいういことかと思うことが多かった」の嬉しい感想をもらいました。専門家でない方にも「人事の深さ」が伝わればなによりです。

 一般書店には20日くらいから、大阪梅田周辺の大手書店には先行して16あたりから並ぶようです。今回は出版社も力を随分と入れています。是非、ご一読ください。

 今回の出版でお世話になった明日香出版社の石野相談役のブログ(2月10日号)にも紹介されています。書き溜めていた原稿に陽の目を与えてくださいました。

 14日店頭情報、新大阪駅構外の大きな書店「ブックストア談」にずらりと新刊が並んでいるようです。ありがたいことですね

先行予定の書店ブックファースト梅田店紀伊國屋書店梅田店文教堂新大阪店キヨスク新大阪店紀伊國屋書店本町店ジュンク堂大阪本店

 

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2012年2月 5日 (日)

百五十三話 海外で働く日本女性~その④

 友人で現代美術画家の二木直巳君が、20年ほど前にフィレンツェで下宿生活をしていました。画業とイタリア語の勉強だったそうですが、二度にわたって行っていますから魅力のあるP1000353 都市だP10003551ったようでP10003562す。当時は、ショップや食堂で働く日本人は皆無だったそうです。それを思 うと現在は頼もしいすがたといえるでしょう。当時、2食付の下宿に居て7,8 万円だったそうですから、今だと2倍弱くらP10000831いでしょうか。現在は共同生活型のアパートで、5,6万円くらい、個室型でその倍くらい。もちろん自炊で光熱費も別です。イタリアは物価は高く、賃金は安い ので大変と思いますP10000911。ショップの店員やトラッテリアなどのウェイトレスをして10万~12万円 程度の収P10000901入みたいですから、稼いだ分は生活費で消えることとなります。働きながP10000981ら語学や 資格の習得で学校に通うと足がでてしまいます。ちな みに、日本も国債が破綻して、消費税が20%に上がり、賃金が下がると、このフィレンツェの生活ようになることでしょう。でも、フィレンツェの人はみんな陽気で、誇りを持って生活をエンジョイしていますね。

二木君が下宿していた辺りも歩いてみました。中世から残る街並みは魅力的です。美しい路地が沢山あります。アパートは皆、入口にインターフォンがあって、呼び出して開けてもらうようになっています。クルマはシビアな縦列駐車ができないと運転できません。日本では見慣れない大きな?ミニクーパーをよく見ました。

 

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