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2012年5月

2012年5月27日 (日)

百七十一話 人は変わる~その②「思い上がれ」

 その気になれば、想定以上の力を発揮する、いくらでも力が出てくる、と思うような事例にこれまでにも随分と遭遇しました。そのような事例から、「人は上から押さえつけなければ、限りなく伸びて、人材不足の中小企業でも、かなりの戦力を期待できる」とさえ、思うようになりました。
 たとえば、改善提案などを出させれば、よくわかります。ほめて、その気にさせれば、どんどん提案し、そのうち凄いのが出てきたりするものです。
 考えてみれば、幕末に日本をひっくり返して明治維新を起こした連中は、坂本竜馬や高杉晋作、桂小五郎をはじめ、ほとんど、20代後半から30代前半です。そんな若者が、世の中を分かっているわけがなく、皆、自分が「日本をしょって立つ」と「思い上がっていた」連中なはずです。
 でも、当時もそうであったように、上司や会社はそんな連中になかなか任せたりはしないものです。すぐに優れた面よりも、アラを捜したくなるものです。組織とはそういうもので、結果、中小企業はどうしても小さくバランスしてしまいがちになります。
 でも、現在の幹部も会社ができたての頃を思い起こせば、自分が会社を背負って立つと思い上がっていたのではないでしょうか。それが、会社が整ってくると、会社は会社らしくこうあるべきと思いがちになります。成功した中小企業の落とし穴かもしれません。
 そのような落とし穴から抜け出す方法は、二つ。一つはトップのリーダーシップ、もう一つは、部下の管理の方法を変えてしまうしくみにすることです。

 
 

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2012年5月19日 (土)

百七十話 人は変わる~その①「条件」

 今月と来月は出張が続きます。各社の目標設定の切り替えにあたるからです。
 目標の面接に立ち会ったりすると、人の変わりようにときどき驚かされます。数ヶ月前まで、ちゃらんぽらんだった男性がうって変わって、やる気の塊になっていたり、会社に何しに来ているか分からないようなノーテンキな女性が、チャレンジ精神満々の貢献度の高い目標を自分の言葉で朗々と説明してみたりと。顔つきも変わり、これまでの「やらされ感」は何だったのかと、思うようなことに遭遇します。
 このようなオオバケは、人事コンサルの醍醐味かもしれません。けれども、これはけっして偶然起こるものではありません。ですが、人事制度を整えたからというのでもありません。制度だけでは、こうはなりません。目標管理は大事でメリットは多大ですが、もっと大事なのが、目標の中身です。あるいは、上司のもって行き方であり、本人の受け止めるタイミングなども大きな要素です。
 このように良い意味で人が変わるときというのは、経験から言えば、幾つかの要件が重なって起こるように思います。「しくみ」「上司や会社等のはたらきかけ」「本人の環境の変化」などが、そろう必要がありそうです。
 なかでも、」「上司や会社等のはたらきかけ」は重要で、「しくみの運用」のかなめといえます。

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2012年5月13日 (日)

百六十九話 中小の賃上げ

 日経によると、大阪府下の中小企業の賃上げ状況(大阪市信用金庫調べ)は0.33%と4年ぶりにプラスに転じたとあります。製造業、卸売業、サービス業が上がっており、逆に運輸業が賃下げ実施率14・3%と突出して悪くなっています。
 このデータは20名以下の中小企業がおよそ8割を占めていますので、運輸業等をのぞいて、景況感の改善の裾野が拡がってきていると推測できます。パナソニック、シャープの低迷、円高などで、厳しい企業はありますが、逆に電機でも日立、三菱などは好調で、恩恵にあずかっているところも結構あると思われます。裾野が広いところでは、自動車関連も好調です。今年はまだまだ忙しくなるのが見えていますので、人材定着、士気高揚をはかるねらいで賃上げにつながっています。
 関与先等の経営者の今年の予想は、不安定要素はいろいろあるけれども、後半に向けてどんどん良くなって行くというのが大半です。中小企業は「人の準備」が大事になってきています。 

弊社から近い、大阪では名門でしたホテルプラザが閉鎖となり、そのあと借りていた大塚家具も出て行き、いよいよ取り壊しとなりました。横にあった朝日放送の大阪タワーのときは、だるま落とし式の解体でしたが、今回は竹中工務___2店がハットダウン工法という帽子を被せたような独自の解体方法で時間を掛けて静かに進めています。11月くらいまでの予定ですが、もう、半分ほどの高さになってしまいました。梅田から近い割には、長い間開けていなかったこの一帯も風景が急速に変わりつつあります。それにしても、解体だけで8億ぐらい掛かるとか。事業を撤退するのも大変です。

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2012年5月 6日 (日)

百六十八話 海外で働く日本女性~その⑨

 聞いた話では、イタリア人は日本人のように列車の中で座ったら直ぐに眠るようなことはないそうでP1000294す。本当かどうかは定かでありませんが、言われて見ればフィレンツェから乗った列P1000288 車の中でも眠っている人は見掛けませんでした。
  それで、市場で働く日本女性が言っていたことを思い出しました。わたしが、「フィレンツェの人はみんな陽気で、レストランでも直ぐに話し掛けてくるし、どこで誰と話をしてもテンションが高いでP1000292_2 すよね」と言うと、「ひとの前ではね。プライベートではそうでもありませんよ」と。なるほど、そういうことなのですね。これで、街を歩く、お年寄りも皆シャンとP1000132_2 していて、映画のワンシーンのようにカッコイイ理由がわかりました。うーん、これは、気質というより、気概、美学ですね。意識しているのですから。「江戸っ子は宵越しの金は持たねえ」と、同じです。
 この「他人(ひと)の意識の仕方」も、今の日本の社会に欠けている一つのような気がします。フィレンツェは大人の街でした。

写真上左2つ:雰囲気が堪らないEU映画に出てくるようなヴェッキオ橋の宝飾店、右:橋の上、夜でも犬を連れた人が多いが皆おしゃれだ、左下:洒落たカフェにとても似合っていた女性客

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