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2012年6月24日 (日)

百七十五話 白い猫、黒い猫

 「白い猫でも黒い猫でも、鼠を捕る猫はいい猫だ」というのは、中国改革開放政策を進めた鄧小平の有名な言葉ですが、最近、企業誘致にやきもきする日本の地方都市でも同様の言葉が聴かれます。国内メーカー勢の液晶TVの縮小により、シャープも撤退かといわれた堺市の工場も、鴻海精密工業の資本参加により、別会社で生き残る方向が決まり、堺市の誘致担当者から思わず漏れた言葉だそうです。「白い猫でも黒い猫でも構わない」つまり、外資だろうが、国内資本だろうが、どんな企業でも堺で工場をするなら歓迎だというわけです。

 グローバルのお陰で、ヒト・モノ・カネ・情報の比較によって、工場の立地が決まる時代になってしまいました。日本の優位性を活かすには、ヒトとモノが今のところ鍵といえます。
 モノつまりインフラの優位性は、まだまだ高いでしょう。非常に質の高い電気もこれまでは「うり」でした。値段は高いは、電力制限があるわでは、勝ち目はありません。政府に期待はできませんが、電気の長期政策は早急に必要です。
 ヒトは、質の高さと賃金とのバランスが競争力です。これからは、そういう見方が必要です。日本の労働力の質の高さは、まだまだ群を抜いています。特に現場職はそうです。組織貢献のレベルは他国に見当たりません。それを活かすには、賃金とバランスさせないとなりません。組織の安定に年功は必要ですが、賃金とはもう完全に切り離さないとなりません。そういう時代になりました。

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