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2012年7月29日 (日)

百八十話 商社の台頭

 低迷する大手電機が多い中で、商社の元気が突出しています。三菱、物産、伊藤忠、丸紅、双日とそれぞれ得意分野、特徴を持ちながら着々と業績を伸ばしています。近年の資源高をベースにしつつ、ビジネスモデルを多様化し、リスク分散と収益源のバリエーションを高めています。
 一時影の薄かったように見えた商社が復活したのは、グローバル化や新興国の台頭という背景だけでは無いように思います。情報収集力とリスクをとる決断の早さは、他の会社の追随を許さないでしょう。第一線の現場に近い人材が見極め、決定できる、そのような組織を着々とつくってきたように思われます。景気を言い訳にせず、自分で商売をつくれる人材の育成と責任、権限の移譲のしくみです。人事制度に力を注ぎ、試行錯誤を繰り返して来ました。今の繁栄はその成果といえるのでしょう。
 「ノミの天井」「ゆで蛙」「落とした鍵」という、伊藤忠岡藤社長の社員へのメッセージがエコノミスト誌に載っていました。三つとも「変化」をキイワードとする有能な社員の病だそうです。商社は絶えず人事制度を見直し、社員に刺激を与えています。

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