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2012年10月

2012年10月27日 (土)

百九十三話 中小企業志望者数

 来春入社の就職活動で、中堅中小企業の志望者数が大企業を僅かですが、上回りました(リクルートワークス調査)。大企業一辺倒だったのが、2010年から急速に中小企業の人気が高まっています。学生の就職先選びの基準が少し変わってきたのは確かなようです。「中小やベンチャーを選択肢に入れた就職活動が今後も一般的になる」とリクルートワークスは書いています。慢性人材不足の中小企業にもチャンス到来です。それなりの働きをしてくれたら、新卒の給与差などしれています。やはり選んで良い人材を採るべきです。それには、中小の仕事の面白みをもう少し伝えないとなりません。「担当の業務が業績に直結し、それなりの責任はあるが、仕事全体の中でなにをしているのか位置づけがはっきりわかる」「一から十まで任せられる」「経営者にとても近い」などは、学生も魅力に感じる点です。臆することなくアピールすべきでしょう。

 ベンチャーキャピタリストでXVDテクノロジィズやアライアンスフォーラム財団の会長、国連大使や財務省参与の肩書を持ち、痛快な「国富論」を書いた原丈人が「ほぼ日刊イトイ新聞」の糸井重里との対談の中で、父親のことを語っています。そこではじめて、原丈人が原信太郎の息子であることを知り、甥から貰って私の本棚にPhotoPhoto_2ずっとあった鉄道模型の本が、この偉大な道楽者である原信太郎の著作であることがわかりました。芦屋の自宅にシャングリラ(桃源郷)という名の80畳もある鉄道模型のレイアウトがあり、1台で30キロもある大きな機関車の模型が快走する。しかも、その機関車は世界中の職人の手によって、最高の技術で精密に作られ、本物と同じ動力機構を持つ、などと聞いたら鉄道模型ファンならずとも、メカ好きの男性なら唸らずにはいられないでしょう。家内や娘が聞いたら、「バカみたい」の一言で終わってしまうのが、男の道楽ですが、ちょっとスケールが違いすぎます。そもそも芦屋の自宅もレイアウトに合わせて、住まいを作ったそうですから。この芦屋のシャングリラを一度は見ておきたい、コクヨの知り合いにでも手を回せば(原信太郎は元コクヨの専務)何とかならないか、と思っていたら、この夏、原信太郎博物館が横浜にオープンしました。早速、出張に合せて足を運びましたが、やはり迫力がありました。車輪も線路も本物同様に鉄製(普通は真鍮)なので、音がリアルで凄いですね。自宅近所の飲み友達で鉄道模型マニアの方に早速見てきたことを自慢したら、シャングリラのことを良くご存知で、「なぜ、博物館を関西に持ってこなかったんだ!」と怒ってられました。よく考えればまったくそうですね。神戸やうめきたにでも持ってくれば、確実に集客できる名所となったでしょうに。こういうのはどうもへたですね。残念です。

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2012年10月21日 (日)

百九十二話 役職定年制

 ソニーが役職定年制を復活します。年功に囚われず、個人の力量や役割で処遇すれば、役職定年制は不要と一時、廃止していましたが、社員の高齢化に伴い、復活することとなったようです。どのような組織も、組織は放っておくと硬直化するようです。個人の力量や役割での処遇が額面通りできていれば、本来なら役職定年制など必要なさそうですが、そうはいかないのが人事のようです。人事制度があることの最大のメリットは、制度の見直し、リセットができることです。どのような制度もこの宝刀を使わない手はありません。
 ところで、中小企業でも役職定年制を導入しているところは結構ありますが、その大方は建前となっています。人材の限られた中小企業では、なかなかそうは行かず、イレギュラーが多発するからです。中小企業での役職定年制のやくめは、「後進の育成」を推進するプレッシャーとしてです。後進を育て道を譲るのは、総論賛成でも、いざ自分の段になるとそうしないのが俗世の人のようです。会社は、あの手、この手と網を掛け繰り出さないと、硬直化の根は深く広がってしまうというわけです。

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2012年10月14日 (日)

百九十一話 65歳定年制

 サントリーが65歳定年制の導入を発表しました。来年施工される60歳以上の再雇用の義務化を睨んでのことです。65歳以上の定年制を設けているところは、大手で3%くらいといわれていますから、まだまだ少数派です。そもそも60歳以降の雇用は中小企業の方が普及しているのです。65歳以上の定年制も中小の方が導入率は高いのです。大手は定期採用を崩したくないですし、中小は新卒が採れないからです。でも、再雇用の義務化で、雇用延長の主導権が会社側になくなれば、これから大手でも同様に検討する企業がかなり増えることでしょう。
 これから、65歳以上の定年制導入を検討する企業は次のようなところと思われます。賃金制度を大幅に改定したい。特に45歳以降の賃金カーブを下方修正したい。退職金制度を改訂したい。特に企業年金利率や逓増する一時金の料率を下げたいなど、これまで手をつけにくかったところの制度改訂をこの際に実施したい会社です。古い時代の規定を改定する大きな機会が来たといえます。

 随分と様々なジャンルの引き出しをお持ちで、市民図書館を自分の書斎代わりに使う飲み友達の大迫秀樹さんが新刊を出されました。「おさらい3時間!日本史のイロハ」(明日香出版社)です。アPhoto フリカの案内本から整理の本まで守備範囲が広いと思Photo_3っていたPhoto_2ら、今度は社会の教科書です。でも、教材の編集が主な仕事 の一つという方ですから、今度のが本業に近いのか もしれません。中身は驚くほどスイスイ読めて、面白い。学校の教科書も見習って欲しいものですね。偉そうに子供に解説するには、大人が読む持って来いの一冊です。

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2012年10月 8日 (月)

百九十話 AEOで一気通関

 大阪の通関業界では老舗の近畿通関㈱さんがAEOを取得されました。ISOは普及して、誰もがよく知っている制度となりましたが、AEOはまだほとんど知られていないでしょう。AEOとはAutohorized Economic Operator 認定事業者の略で、セキュリティ管理と法令遵守の体制が整備された貿Photo易関連事業者を税関が認定し、通関を円滑にする制度のことだそうです。
 つまり、輸出入の経験がある方ならご存知でしょうが、通関はチェックが厄介で、些細なことで税関を通すのに何日も掛かったりすることがあるのです。それをAEO取得の通関業者が行うと税関が簡略化されます。しかもPhoto_3 、相 手国の通関業者もAEOを持っていれば、よりスムーズに流れることになります。さらに、通関業者に持ち込む商社、そのもとのメーカー、相手国の商社、その先の販社等がAEOを取っていれば、とんとん拍子に、より簡素にスピーディに品物が流れるという訳です。
 近畿通関㈱さんでAEOの取得は、大阪税関管轄の通関業が220社ある中の8番目、全国850社のうちで53番目だそうです。なかなかの希少価値ですから、当面は大いに差別化がはかれそうです。でも、税関ももう少し制度の知名度を上げる努力をして欲しいものですね。「AEOで一気通関」なんて、キャッチコピーはどうでしょうか。

5日の夜に大手町で明日香出版社の著者大会がありました。パネル・トークで㈱トーハンから「e-hon」というビジネスモデルの紹介がありました。ネットや携帯で本を注文するしくみなのですが、アマゾンなどと違うところは、自分の「マイ書店」を設定することで、受取りを街E の本屋さんに指定したりでき、宅配にするしても本屋さんに手数料Photo が入ることです。街の本屋さんがどんどん廃業に追い込まれる中、嬉しいビジネスモデルですね。街の本屋さんの機能を高めることに大賛成です。是非、応援したいものです。
 それにしても、著者の先生方に聞いても、著者大会などを催すのは明日香さんくらいなものだそうです。著者あっての出版社という立ち位置を代が変わっても続けてられるのはさすがですね。厳しい業界の状況にあっても中堅でまだまだ元気なのは偶然ではないということですね。

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