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2012年11月

2012年11月24日 (土)

百九十七話 中退共の減額

 以前から積立不足が懸念されていた中退共(中小企業退職金共済)が、やはり累積欠損金が増大している記事が21日の日経に出ていました。中退共の減額の見出しで、関与先からの問合せも増えています。11年度末時点で累積欠損が1741億円、目標値が1023億円ですから、大幅な超過です。運用環境が悪いことが第一の原因でしょうが、そんな中で適年廃止の受け皿として大きく加入者を取り込んだ(現在約324万人)こともあるでしょう。
 対応策としては、料率の下げ、つまり減額ですが、現在の1%から0.8%にする案がでているとあります。積み立て保険の料率がそのくらいですから、0.8なら欠損金の増加は止めれるかもしれません。が、累積分を減らすためには、まだ下がる可能性があります。中退共には他にも特典があり、新規加入時の割増(付加退職金)などは廃止される可能性が高いと思われます。また、減額の穴埋めに掛け金の補填なども検討されることでしょう。
 破綻も懸念されるところですが、国の肝いりの制度ですから破綻はないにしても廃止はありうるでしょう。その場合の受け皿としては、中退共にかわる新しい制度をつくり移行するか、現在の確定拠出(401K)になると考えられます。
 いずれにしても、これからの中小企業の退職金制度は確定拠出型で考えざるえないでしょう。現在でも中退共を確定拠出型で使っている、つまり掛金の額のみ約束して、給付額を確定させないしくみのところは、今回の減額も大きな問題とはならず、折込済みといえます。
代官山にできた蔦屋書店のT-SITEは、本、映画、音楽の独立した棟家を中心にカフェ、レストラン、カメラ店、サイクルショップ、動物病院、輸入玩具が配置されたガーデン風のスペースです。独自のコンセプトを感じる設計でP10007211P10007232が、ボックス型のシンプルな建物に、大きな木、わずかな高低差のある敷地など、居心地P10007273 のとても良い空間になっています。スターバックスやファミマもあるので、コーヒーP10007254 を買ってオープンのテーブルで過せます 。仕事をするにはうってつけの場所です。このようなスペースが関西にもあれば、是非使いたいですね。でも平日でも結構な人でしたが、大阪ではどうでしょうか。

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2012年11月18日 (日)

百九十六話 「牛に化粧品を売る」

 「牛に化粧品を売る」、この強烈なタイトルの本(幻冬舎刊)は田舎の一ドラッグストアの女性店主による「セールスの極意」の話です。この店はカネボウのブランドでは全国4000弱の店舗中、12年間1位という凄まじい記録をもっています。著者のこの店主長谷川桂子さんをAa300_ わたしが知ったのは、7年前に日経の夕刊の連載記事「そこまでやるか~世に売れぬPhotoものなし」のトップバッターで目にしたのが最初です。それ以来、この記事をケーススタディ問題 として、ずっと使わせていただいています。ちなみに、記事の2番バッターが有名な東北新幹線のスーパー社内販売員、斉藤泉さんでした(斉藤さんも当時はまだ時給のパートでしたが)。この二人は、まったく、違う販売形態、販売スタイルながら、どちらも顧客を知り尽くすという点で共通しています。
 タイトルの話は、牛の毛並みの艶を出したい要望に、愛犬に使っていた化粧品のクリームをすすめ、品評会で優勝させたものですが、著者のその猛烈な商魂ぶりをよく表しています。といっても、場所は岡山の新見という人口1万人ほどの山間の小さな市です。以前、関与先があって何度か行ったことがあるのでわかるのですが、悪い噂がたてば、たちどころに広まってしまうようなところです。限られたマーケットで年間2億円も売上げるのですから、顧客の信頼がなければ、とうてい長くは続けられません。顧客を知り尽くし、ニーズを掴む、ニーズに応えるのは勿論ですが、信頼があってこそ活きてくるということでしょう。それにしても、何でも「売り方次第で売れるものだ」という、ちょっと元気にしてくれる本です。

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2012年11月10日 (土)

百九十五話 ケース・スタディをつくる

 コンサルティングのツールとして、ケース・スタディをよく利用します。考課者訓練やマネジメント研修、説明力の学習などに多用します。具体的な事例で考えるのがとっつきやすく、理解しやすいからです。いずれにしても、そのときのテーマに応じた内容が必要ですので、たいていは一からつくることになります。
 ケース・スタディをつくる場合に、テーマにたどりつくのは勿論のこと、対象者の理解力や関心の方向、テーマと外れた問題点の浮上など、様々な要素を考慮します。その中で、良いケース・スタディ問題の要件の一つが、「リアルにイメージできるか」というものです。あたかも実際に起こりそうな、或いは身近にありそうな話は、興味をそそるものです。話を組み立てて行く場合に、様々な要素を入れるとリアルになりますが、整合性があまく、矛盾が生じると、その虚構の世界は一気に崩れ落ちてしまいます。以前に紹介した夢を作って入り込むという映画「インプレッション」でも、夢の中のディティールが甘いと夢とばれてしまうシーンがありましたが、あれと同じです。
 その虚構の世界の組み立てに参考になるなと思うことがありました。先日、昔から贔屓にしているj桂雀三郎さんの落語会に行きました。お客さんの入りもたいしたものでしたが、なる2012ほどと頷けます。聴くたびに芸が凄くなっています。もう名人の域ですが、名人とそうでない人との違いは、一つにはその虚構の世界のできの違いに思えます。名人の話は、聴き手がその虚 構の世界に違和感無く、いつの間にかすっかり入り込んでしまいます。登場人物が語ったり、しぐさをするだけなのですが、その背景まで見えてきます。なにげない動作のリアリティやディティールのぎりぎりまで要約した説明、メリハリある登場人物の入替わりなど芸がきっちりしているのと、その上に人物に個性を持たせているからでしょう。どっちの方向に走っているのか、誰が喋っているのかわかりにくければ、虚構の世界はたちどころに崩れてしまいますし、出てくる役者がだいこんなら、薄っぺらい世界になってしまいます。
 ケース・スタディもディティール、整合性、わかりやすさの上に名優を登場させたいですね。名人の域にはまだまだです。

 

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2012年11月 4日 (日)

百九十四話 東へ西へ

 先月末辺りから、人事考課の研修と目標管理のフォローなどで出張が続いています。毎年、そういう時期なのですが、今年は特に東京、九州、近畿一円を飛びまわる結果となっていて、まだもう少し続きます。
 中小企業はどこでも社員を集めるのがたいへんです。管理・監督職といえども、実務に携わり、なかなか抜けられないので、一度に集まるような時間が取れないのが実情です。よって、研修等も夕方からとかがどうしても多くなります。新幹線などのお陰?で夕方入って、研修をし、その日に帰ることができるようになりました。ありがたいことですが、続くとさすがに少々くたびれてきます。また、忙しくなるのは春と秋の丁度季節の変わり目にあたります。今年は晩夏から急に初冬になった陽気で、身体がなかなか付いていきません。こういうときにいつの間にか歳をとったことに気づかされます。
 ところで、いつもよりやや出張が多いのは、会社に時間的余裕が若干あるからかもしれません。少し余裕があるうちに教育をということでしょうか。でも、新幹線など、東も西も昼間でも満席です。足元の景気がそれほど悪いとはどうしても考えにくいですね。外国から見たら不思議な国に見えることでしょう。

関西でも馴染み深い、日本銀行や中ノ島公会堂、奈良ホテルなどを設計した辰野金吾による東京駅が復元されました。P1000643P1000639レンガ造りの懐かしく美しい外観とホテルとしての機能を備えながらクラシックな趣を活かした内装は、新しい名所となっています。特にライトアップされた夜景は対照的な現代風P1000649 高層ビルをバックになかなかのものです。こ のようなリニューアルはお金はかかるのでしょうが、集客力は凄いでしょう。関西からすれば羨ましい限りですが、ハコモノでもこのようなハコモノは価値があります。発想力の問題でしょうか。うめきた開発辺りに何かないのでしょうか。

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