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2012年12月

2012年12月24日 (月)

二百一話 トヨタの新退職金制度

 年金の空白期間が始まる、いわゆる年金の2013年問題と65歳までの全員継続雇用制度開始を目前にして、大手が対応策に動きだしています。NTTは40歳代から賃金の下方調整をはかり、60歳以降の賃金原資にあてる方針ですし、トヨタは60歳までに年金の空白向けの退職年金を毎年積み上げておき、退職を選択した場合にあてる新制度を検討中です。トヨタの制度は全員雇用と言っても退職を希望する人もあるでしょうから、年金がないために「辞めたくても辞められない」状態を回避する狙いがあります。18歳入社で毎月約8300円ずつ42年間計約420万円を積み立てる設計で、既にある企業年金と合わせて月21万円程度の収入を確保できるようにするとしています。
 大手がここへ来て慌ただしいのは、65歳までの全員継続雇用の制度で、中小企業の普及率が50.7%なのに対して、大手は23.8%しかないのが一つの理由です。でも、中小企業も年金の空白期間ができるのは同じで、なんらかで対応策は必要でしょう。退職金制度は不要どころか、必要性はより高まっているといえます。

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2012年12月16日 (日)

二百話 「日本になれるものならなりたい」

 もとトレーダーで金融コンサルタントの岩本沙弓さんの著書「世界のお金は日本を目指す」(徳間書店)に、アイルランドのジャーナリストがNYタイムズに載せた、日本がこの20年間に変化したことについての記事を紹介しています。要約すると、次のようなことです。
 1)平均寿命が4.2年伸びた、2)ネットの回線速度の世界最速都市トップ50のうち、38Photo 都市が日本で米国はたった3つ、3)89年末時点に比べて円は米ドルに対して87%、ポンドでは94%も価値を高めた、4)日本の失業率は米国の半分、5)500フィート以上の高層ビルが東京で81棟建設された。NYで64棟、シカゴ43棟、ロスで7棟、6)経常黒字は3倍、敗者になるといわれた対中輸出は14倍以上、7)その他、整備が行き届いた空港、小奇麗な服装、最新鋭高級外車が街を走り、至れり尽くせりのペットが歩き、ミシュランの最高ランク獲得店が16もあり(本場フランスは10店)、医療制度は充実している。
 加えて、ノーベル賞学者で日本バッシングの急先鋒だったP.クルーグマンですら、最近では「『日本のように我々もなってしまうのか』と尋ねられたら、『なれるものならなりたい』と答えている」と、コメントしていると。
 岩本沙弓さんはそう言っていますが、しかし、どうもわれわれにはその実感がもう一つありません。どうやらそのあたりが、日本の課題のように思われます。実感できないのは、政治が悪いのか、官僚が悪いのか、社会のしくみの転換期だからなのか、或いはすべてが複合しているからなのか。そうとしたいところですが、どうも根本的な問題は違うように思えます。実は、この問いは一人ひとりがどう考えるかの問題なのでしょう。欧州や米国、或いはアジアと日本を比較してみるのは、数字やモノによるのではなく、自分が実際にどう感じるかでしかありません。海外から日本を見ないとわからないといくら言っても、本人自身が海外に出て見てみないと結局はわからなのです。

池坊短大准教授でWebなどのメディア情報学を教える、知人の中島美佐穂さんがとうとIpadう本を出されました「iPadでヨーロッパひとり旅を10倍愉しんだ私の方法」(明日香出版社)が、 今、本屋さんの旅行書のブースに平積みされています。旅行ブームのって売れそうですね。とにかくわかり易い、すぐに役立つiPadの活用本です。スマフォにも応用できますが、海外旅行に行く時はタブレットPCが欲しくなってしまいます。わたしがイタリアに旅行した時も同行していただいたパナソニックの方のiPhoneが随分と役に立ちました。あのときに、わたしも本を書く発想をすべきでしたね

 

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2012年12月 9日 (日)

百九十九話 新卒定着率

 厚生労働省が毎年発表する新卒3年目の離職率を見ると、よくいわれる通り平均して3人に一人、つまりおおよそ3割というラインは、この10年ほとんど変わっていないように見えます。不況で買い手市場といわれるこのところの雇用情勢とはあまり関係なく、辞める人は辞めるようです。入社したての新人のアンケートを見ると、「長期で勤めたい」回答は増加の傾向にありますが、実際に働いてみると「やはり違う」ということでしょうか。勤める側も「働くものさし」が変わってしまったのは確かなようですが、もう数年統計を追っかける必要がありそうです。
 また3割というのも平均ですから、もう少し詳しいデータが必要です。そこで厚生労働省もようやく職種別新卒離職率の情報開示に踏み切りました。それによると、サービス業は軒並み悪く、大卒3年後で、製造業が15.6%、卸売業が26.8に対して、教育・学習支援が48.8、宿泊・飲食サービスが48.5、医療・福祉が38.6となっています。職種によって随分と開きはあります。規模別にも差があり、中小企業では大卒3年後の平均が4割くらいになりますから、職種とあわせると離職率も大きな幅があるわけです。中小のサービス業は定着率を僅かでも上げることができれば、すぐに優位に立てることでしょう。そのキイは、労働時間、教育、キャリアアップそれとコミュニケーションと思われます。
 

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2012年12月 2日 (日)

百九十八話 大卒初任給19万円台

 厚生労働省の統計で、今年度の大卒初任給は平均で19万9600円でした。昨年度が20万2000円でしたから、少し減らしたことになります。でも、その前までがずっと19万円台で、昨年度の伸び(+2.3%)がこのところでは異常値でした。つまり、2010年度が大卒の採用を抑制して初任給平均が下がり(197400円、-0.7%)、その反動と景気持ち直しで昨年度が高騰したといえるでしょう。
 大卒初任給の減少は、各社が給与を下げたのではありません。まだベースダウンは起きてはいません。昨年度の高額採用のところが、今年度は採用を控えたため、平均で下がったのです。
 この20年間、大卒初任給は少しの凸凹はありますが、ほぼ横這いです。デフレを考慮すれば、実質はやや上がっていることになりますが、職種ごとに相場が固定化しています。すなわち、介護医療等を含めてサービス業が低く、研究技術職が高めです。また、産業の新興地は低くめになります。この状況は、まだ当面続きそうです。

Photo阪の北の人の流れがめまぐるしく変わります。阪急百貨店が改装をようやく終え、全面オープンし、連日もの凄い人です。 地階のもともと定評のスイーツ売り場は平日でもいたるところで長蛇の列です。大阪駅ルクアなどの人が阪急へ流れているように見えます。三越伊勢丹はますますゆったり買い物が出来る状態です。来春オープンとなる「うめきた」先行地区で、またどうなることでしょうか。でも言えることは、まだもう少し、北の活気は続きそうということです。写真は阪急上階にある吹き抜けの催し会場。劇場型といわれる集客スタイルが売りとか。

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