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2013年3月 9日 (土)

二百十二話 セブン&アイのベア

 ローソンに続いてセブン&アイが、政府の要請に応えるかたちで賃上げをします。ローソンは賞与でしたが、セブン&アイはベアを行います。例年ですと、今年の春闘の着地も昨年に準じた1.75%(厚労省)くらいの予測がされるところですが、このような流通業を中心にした好回答で少し嵩上げが予想できそうです。
 今年の春闘が例年と異なる点は、いつもは自動車や電機がリードして全体の春闘相場を形成していたのが、今年はこれまで脇役だった流通小売等が顔をだしてひっぱる形になっている点です。
 流通小売等が賃上げに前向きなのは、三つくらいの理由が考えられるでしょう。一つは、消費の活性にに直結すること。二つには、比較的流動化している人材の確保と定着につながること。三つには、大手製造業に対して賃金の水準と昇給にまだまだ大きな差があることです。
 セブン&アイで、定昇込み賃上げ1.5%、内訳が定昇1.24%4322円、ベア0.26%907円(日経)となっていますが、大手の平均で定昇1.58%4672円(労務行政研究所)です。例えばトヨタだと、公表されている数値で定昇7300円です。つまり、その差は大きく、流通小売等のベアは意義があるといえます。それに対して、すでに充分高いトヨタがベアなどする訳がありません。そんなことをしたら、海外に生産が益々移行するのが労組もわかっていますから要求などする筈もないのです。
 これから新聞紙上等に「○○社が幾ら賃上げした」等のニュースが、まだまだ取り上げられることでしょう。社員も期待が膨らみます。だからと言って、雰囲気で安易に決めてはいけません。まずは自社の賃金を世間水準と照らし合わせることが肝要です。

1先週末は仕事で伊勢へ行ったその足で、数十年ぶりのお伊勢参りへ。今年は20年ごとの遷宮の年にあたり、賑2やか でした。内宮と外宮だけでなく、ほとんど全ての社殿や鳥居、橋を替えるのですから、たいへ3んなものです。大いなる無駄も経済効果が昔はあったのかもしれません。そこ で遷宮の年には、江戸時代のよう に伊勢での宿泊費と食事代を施行(タダ)にして、全国からお陰参りのツアーをさせ、その費用に消費税をかけず、所得税や法人税から減額でもできたら、盛り上がって、景気にもプラスでしょうに。アベノミクスもついでに4本目の矢として、しませんかね。写真右は近鉄のお伊勢参り周遊券、赤福の引換券がしっかり付いています。

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