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2013年4月

2013年4月29日 (月)

二百十九話 職務限定正社員

 厚生労働省が25日の規制改革会議で、職務や勤務地を限定した正社員の雇用ルールを2014年度に作成する考えを示しました。たぶん、就業規則の記載サンプル等が提供されるでしょう。
 このようなことをあらためて決めるということは、裏返せば日本の正社員がどういう性格のものかをよく示しているといえます。つまり、「なんでもする、どこへでも行く、その代り、めったなことでは解雇しませんよ」ということで、暗黙の了解が社会全体の認識となっています。欧米の職務契約型の雇用と一線を画しています。この前提が、日本の人事制度のあり方の枠を決めているといっても過言ではありません。ですから、これにハミ出た欧米に倣ったような人事制度を導入しても上手く行かないはずという訳です。
 それはさておき、職務や勤務地を限定した正社員というのはこれまでなかったわけではありません。代表的なのが、総合職に対する一般職がそうです。「期間の定めのない雇用ですが、職務・勤務地は限定されています。したがって、昇給は総合職のようには上がっていきませんよ。昇格・昇進も制限がありますよ。」というものです。
 実態としてあるこのような制度を雇用ルールとして明確化するのは、どうしてでしょう。今回、解雇ルールの緩和の議論については取り下げましたが、職務・勤務地限定正社員のルール化はそれを一歩進めようとするものです。すなわち、対象の業務がなくなれば、解雇が可能、その勤務地の事業所を閉鎖するとなれば、解雇が可能というルールの明確化の推進です。
 それは、やはり雇用の流動化が今以上に進むことを意味します。これから中小企業は、必要とする人材の採用・定着を最優先とする人事政策に切り替える必要があるでしょう。

Photo居留地にある大丸神戸のエルメスがリニューアルオープンし、エルメスの頭文字のロゴが入った金太郎飴が配られたそうです。こんな駄菓子がなんだかおしゃれで、さまになって います。神戸は、ソティスフィケーテッドに融合した和と洋が似合う独特な街ですね。グランフロントのオープンで益々集客力が増す大阪に対抗して、神戸も一味違う魅力で頑張って欲しいですね。

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2013年4月20日 (土)

二百十八話 うめきた開発オープン間近

 大阪最後の大P1000863_2開発、「うめきた」の第1期工事、「グランフロント大阪」が間もなくオープンします。P1000857 ど う考えても、都心の一等地が広大なJRの貨物操作場というのはもったいない、しかも、ほとんど活用されていない、と長い間言われ続Photo1000856ながら、ちっとも進まなかったのがようやく動き出します。まだ和歌山方面から関西P1000864空港へ向かう「はるか」の線が残りますが、その気になればどうにでもできる路線でしょうかP1000865ら、2期工P1000847事の全面開発も近いことでしょう。代わりになる吹田の広大な操作場(写真右)もすでにほとんど整備されています 。「うめきた」の操作場が無くなれば、梅田スカイビルやウェスティンホテルまでが地続きになり、道路が貫通します。
 わたしどもの事務所のある大淀地区も梅田から歩いて10分 ほどの距離にあるのに、操作場の向こうということで、長い間何も無い不便なところでしたが、今や梅田と一体となる有望な未開の区域となりつつあります。お陰で、なにやら周りでは慌ただし く、建替えなどが進みます。まずは、「どこでもドア」ならぬ「どこでもコインパーキング」が席巻中です。(写真左上は撤去がかなり進む操作場、左中はオープンを待つ「グランフロント」、大阪駅につながる陸橋もそこまできている、左下は北の中津側から見た「うめきた」で線路がまだ残っている)NHK「ルソンの壺」関西地区4月21日7:45~「グアランフロント大阪」特集

1 2高石昌子×高石宏之 二人展 4月23日(火)~28日(日) 12:00~18:00
中央区谷町7丁目1―48 なごみギャラリーmomo

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2013年4月14日 (日)

二百十七話 13日の地震

 13日の地震は肝を冷やしました。クルマで出掛けるために、丁度家をでようとしたときに揺れが来ました。「またか!」という18年前の震災が頭をよぎりましたが、さいわい揺れは短く、家の中は被害もなく済みました。ところが、外の状況もまだよくわからないし、余震があるかもしれないと考えて、動く気になりません。結局、出掛けたのは、ひと通り状況を把握し、ニュースの内容も落ち着いた1時間くらいたってからでした。神戸であの震災を経験すると、本能的に慎重になり、おいそれと動けなくなるのがよくわかりました。
 今回のは短いといえども震源地で震度6-ですから、淡路島では家屋の損壊などかなり被害が出ています。前回の震災を経験している震源地に近い人達は、神戸に住む私以上に生きた心地がしなかったに違いありません。
 まったく、いつどこで起こるか分かりません。これから日本列島はいつ、どこで震災が起こってもおかしくない状況に入ったのかもしれません。関与先の企業でも、「BCP(事業継続計画)」などを備えるところが増えてきました(中小企業庁から「中小企業のBCP策定運用指針」が出ています)。起こったときにまず何をすべきか慌てないだけでも、対応マニュアルなど備えの必要性をあらためて感じた次第です。

姫路にコンサルに通いだした頃にも、奇祭の一つ「三つ山大祭」が行われていました。この前の日曜2 日まで20年ぶりに行われていましたから、丁度もう20年ほど通っていることになります。今、3_2姫路城が平成の大Photo4 改築でもう2年ほどかかり、天守閣が隠れています(でも、今でしか屋根瓦など間近に見れないところがあるようですが)。少し観光客の足も遠のいていたようですが、「三 つ山大祭」で白鳳が土俵入りしたり駅前の開発などで、少し賑わいを取り戻しつつあります。小売などは、やはり人が集まらないと売上が上がりません。姫路城の改築の間、駅前開発など上手くやって欲しいものです。市長は建築Photo_2科出身だそうですから、面白いプランを見せてくれるかもしれません。
写真左上は「三つ山大祭」の不思議な「やま」。天辺に社があり、神様が下りてきます。写真右上は姫路駅前の開発です。地下街を工事中でしたが、先行していた地下商店街の工事でようやくお店がオープンし、賑わいを取り戻しました。正面突き当りに
右下の本にも出てくる老舗、銘菓玉椿の伊勢屋本店さんが写っています

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2013年4月 7日 (日)

二百十六話 雇用の流動化③

 中小企業、とくに中小製造業や卸売り業は、人を選別し即戦力で活用するノウハウも持ち合わせていませんし、これまでそのような立場にもありませんでした。もともと大手企業と違って中途採用中心ですが、それは即戦力という戦略からではなく、そうでないと人材を採れないないからです。 したがって、中途採用し、数年掛けて教育したのち、ようやく戦力とするという人材政策なのです。ある程度の期間は定着して貰わないとなりません。
 長きにわたって日本のスタンダードとなって来た、大手企業正社員の定期採用と終身雇用志向のもとで、中小企業はそのような人材政策を取らざるを得なく、それが定着しているのです。逆に言えば、大手企業正社員の定期採用と終身雇用志向のもとで、世界に類稀な日本の層の厚い中小企業の反映があったのだといえます。
 もし、雇用の流動化が進むのを止められないなら、中小企業は雇用、賃金、身分階層、教育のあり方を大きく変えなければなりません。これまでは、大手企業の縮小版の発想で構いませんでしたが、これからは独自の人材戦略と制度が必要になります。そうしないと、生き残れません。けれども、そうなるには時間が必要です。
 雇用の流動化は、一旦流れ出すと止めどなく加速するに違いありません。対応するには、最低で3年は要るでしょうから、なんとしても予告と猶予期間が欲しいものです。

映画にもなった「プリンセス・トヨトミ」に空堀商店街がでてきます。大阪城の外側の堀が水を入れない空Photoの堀だPhoto_2たこPhoto_3とから、Photo_5地名 がついた歴史ある地区で す。大阪に長く暮らしているのに、ほとんど来たことがありま せんでしたが、90歳前になる母が油絵の展覧会をすると言うので、ギャラリーの下見に二度来ました。商店街は堀の上にあたり、面する家屋は堀の底に建っていて商店街の入口は2階という不思議な構造で、今でも石垣が残っていたりします。思わぬことから、大阪再発見ですね。展覧会はまもなく、ご案内を致します。写真左の真中は地下室(つまり堀の底)への階段。

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2013年4月 1日 (月)

二百十五話 雇用の流動化②

 経済の基礎的状況、企業を取り巻く環境が大きく変わり、成長産業の顔も入れ替わりつつあります。それに合わせて、日本経済の復活の鍵となる人材の移動はどうしても必要です。そのために雇用の流動化を進めなければなりません。
 雇用の流動化とは、労働市場の自由化です。自由化とは、需要と供給の関係で決まる世界です。供給が需要に勝れば、つまり雇用希望者が企業の雇入れ希望人数より多ければ、買い手である企業は常に優位に立てます。
 その点からすると、中小企業は残念ながら、慢性的に人手不足です。景気の良い悪いにかかわらず、欲しい人材が採れないのです。つまり常に売り手優位なのです。しかも、なんとか採用できても定着率が悪いのです。人がいないのではありません。欲しい人材を確保し、定着できないのです。
 もし、雇用が大きく流動化すれば、それにさらに拍車が掛かることになります。けっして、プラス面の効果は望めません。おそらく、必要とする人材の定着にいたっては惨憺たる結果となることでしょう。定着率の悪化は、足元の仕事がまわらなくなるだけでなく、技能の継承もままならなくなります。また、採用にかかる費用と時間は思っている以上に大きいものですし、その上流動化が増せば、中小企業にとっては採用時の給与だけでなく、賃金全体が上昇し、教育のコストも増える一方となることでしょう。多くの中小企業はそれに耐えることができません。
 中小企業においても、人を選べる会社はあります。しかし、それはほんの一握りに過ぎないのです。多くの中小企業、とくに下請け型企業は壊滅することになりかねません。<その③へ続く>

30日に年1回恒例の楠田丘先生の勉強会と誕生祝の会がありました。前日の29日が先生の誕生日で、9012になられました。凄いですね、あの大きな声はいまだに健在ですから。オイルショックを契機に職能資格制度を本格的に普及されたお話をされていましたが、戦後の日本の賃金制度をリードされてこられた実績はまさに不動のものです。さすがに講演、指導、執筆はもうなさらないとのことですが、社員は「人財」ではなく「人材」と熱く語る楠田節は錆付いていませんでした。

写真は4/1より新宿京王プラザホテルロビーに展示開催されている、友人の美術家岩本拓郎のセッティング時Photoのものです。15年位前に目黒の塗料会館に入れてPhoto_4もらったのと同じシリーズのものが展示されPhoto_2るとあって、31日に見てきました。クルマに使う塗料で描いたもので独得の透明感があります。今回の京王プラザの広くてがっちりした空間の中で映えるところは、作品に力がある証拠ですね。その前の週が奥様の浄土紀久子さんの染色展でしたが、見れずに残念でした(ちなみにYouTubeで浄土さんのショールをまとっているのは次女で美人モデル・シンガーソングラーターの葉葉さんです。)

Photo 小林真美さんの『リピート率99%の仕事術』
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