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2013年10月

2013年10月27日 (日)

二百四十五話 山奥の不思議な会社

 世界的に有名な義肢装具メーカー中村ブレイス㈱は山奥の小さな町、島根の石見銀山にあります。本物そっくりのシリコン製の義指や乳房で有名ですが、どうしてこんな400人ほどしか住んでいない山奥の町にと思ってしまいます。社員数70人くらいだそうですPhotoが、誰でもできる仕事ではないでしょうし、人を集めるのも大変です。しかも、大口の納入先となる大きな病院は近くにありませんし、装着で合わせに来る必要があるでしょうからPhoto_3、依頼主の患者さんも山奥まで来なくてはなりません。創業社長の中村敏郎Photo_2氏が米国研修中に見た当時世界的に名高かった義肢装具メーカーのホズマー社が、周りに何もないオレンジ畑の真中にオフィスを構えていたことからだそですが、アメリカ企業に多い地域貢献型の経営に惹かれたようです。でも、わたしにはそれも経営資源を技術に集中させたことの一つにみえます。
 中村ブレPhoto_2イスの成功のもう一つ鍵は、社是が「THINK(考えよ)」だそうですが、「自分で考える社員」を育成してきた人材方針にあるように思われます。会社がどこに立地しようとグローバルな企業の条件の一つと言えるかもしれません。

今年も桂雀三郎さんの独演会がサンケイホールプリーゼで11月4日にあります。今年は演Photo目に米朝さんのおはこ「地獄八景亡者戯」が含まれています。いまやホールを満席にし、名人の域になったと思われる雀さん、さて、どのように料理するのか、とても愉しみです。

グランフロントの人気ベーカリー「シティベーカリー」の一番人気は、「クロワッサン」ですが、なかなか手に入りませんImg_0445でした。店は早朝からですが、クロワッサンは10時から販売となります。通勤の道なので朝8時ごろ通ると、すでにクロワッサン目当ての客が並んでいることがあります。それほどのモノが、とうとう手に入りました。通勤路にあるメリットですね、たまたま並んでない時がありました。それでも買えたのは、限定で2個だけです。確かに味は普通のクロワッサンではありません。ずっしり重く、濃厚です。
写真左がクロワッサン、右はスコーン

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2013年10月20日 (日)

二百四十四話 ダンドリ仕事術

 18日に四谷で行われた今年の明日香出版社著者会の講演は、11万部のベストセラー「ダンドリ仕事術」の著者吉山勇樹先生でした。出版が2008年ですから5年で11万部というのは作家にとっては誰もが羨む、凄い数字です。そのベストセラーを生み出した秘訣、背景などを編集者との遣り取りや証言を交えて語られていましたが、その中で、次のような話がありました。Photo蔦屋書店とのキャンペーンの折に、蔦屋のTカードから「ダンドリ仕事術」の販売分析をしたら、ある本と一緒に買われている頻度が高いことがわかりました。その本と言うのは何でしょう。意外にも、「ワンピース」だというのです。ビジネス書と漫画本、我々にとっては意外ですが、たぶん少し下の世代からそれ以下にとっては驚くようなことではないのでしょう。つまり、購買層をそこ、漫画本を買う人たちに合わせないと、11万部と言うホームランは出ないというわけです。ダンドリの本は山ほど出ていますが、確かにイラスト入りでこれでもかというくらいわかりやすい点では「ダンドリ仕事術」が群を抜いています。編集の折に、著者としてはかなりわかりやすく書いたつもりが、明日香の担当編集者から、「先生、当たり前のことをもう一層わかりやすく書いてください」と突っ返されたそうです。本に限らず、どんな商品やサービスもターゲットは誰か、供給側のひとりよがりになっていないかは大事なことですね。

 都会Photo_2Photo_3の中の小さな里山が会社から直ぐのスカイビルのたもとにあります。里山を模した庭園ですが、通勤で毎日通ります。そこに、見たこともない鳥が舞い降りてきました。早速、情報の はや い野鳥カメラマンたちが聞きつけ、取り囲んで写真を撮っていました。その人たちに聞くと、「ミゾゴイ」とかいう東南アジアから渡ってきた珍鳥だそうで、1000羽くらいしかいない希少種とのことです。これも異常気象の影響か、それとも訴訟でもめる「緑の壁」のお陰でしょうか。それにしてもこの庭、話題が尽きませんね。

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2013年10月13日 (日)

二百四十三話 大人の知力調査から

 OECDが初の国際成人力調査を行いました。成人力とは社会生活の中で求められる能力とのことです。その結果、「読解力」と「数的思考」では24カ国中1位をとり、全項目を総合するとざっくりトップといえるようです。2009年に行われたOECDの15歳学力到達度調査では、韓国、中国が1位だった項目が随分とありました が、両国とも今回は上位に顔を出していません。今回の成人力の対象が16歳から65歳と幅広く、項目も社会生活で必要なものだったことが要因と思われます。日本は各年代において教育水準のバラツキが少なく、基本的能力において一定レベル以上の人が多いというわけです。長期に渡って義務教育がよく浸透し、企業も教育熱心という、日本の特徴がストレートに反映Photoした結果となっています。つまり、ダントツの秀才、天才型のトップレベルも少ないが、底辺レベルもほとんどいない。中間層が厚く、総合力が高いという日本の強みを良くあらわしているといえます。このことは、最近読んだ「住んでみたドイツ八勝二敗で日本の勝ち」(講談社プラスアルファ新書 川口マーン恵美著)にもよく重なります。これを読むと、ドイツに較べて日本の凄さがわかります。最近のJRの毎日のように起こる遅延は何とかならないかと思っていましたが、ドイツの鉄道のお粗末さ加減からすると、文句どころか、まだまだレベルが高いと許せてしまいます。空港の検査であんなにうるさいドイツでさえ、これですから、他のEUはもっと凄いのでしょう。また、どう考えてもドイツの教育制度は問題だらけです。まったく機会均等の精神からかけ離れ、義務教育から格差をつくるシステムに見えてしまいます。一部のエリートが引っぱり、落ちこぼれにチャンスがない社会です。日本の教育も問題あるでしょうが、比較的均質な教育水準のおかげで、これまで社会を混乱させることなく、時間を掛けて改善してきたといえます。日本は課題が共有されれば、解決に向けて前進できる社会です。企業もグローバル化に踊らされず、その強みを見失わないことといえそうです。

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2013年10月 8日 (火)

二百四十二話 景気のバロメーター

 西宮沖から武庫川一文字の防波堤にかけて、運搬用の大型の台船が停泊しています。たぶん動力を持Photo24Photo_2たない、土砂や原材、資材等の運搬船で、港等への荷揚げ荷おろしのために係留していると思われます。これが、景気のバロメーターに結構なります。これまでも景気の良いときには船数が増え、悪いときには減っていました。
 リーマンショックの時には、それまで30隻くらい停泊していたのが、1ヶ月のうちにまったく姿が見えなくなってしまいました。90年以降のバブル崩壊のときでさえ、1年近くかけて徐々に減って行ったのが、たったの1ヶ月でほぼゼロです。リーマンショックはそれほど恐ろしいものだったのがよくわかります。
 現在の船数は、今年の春から緩慢ながらじわじわと増え、夏以降が少し伸びて、ほぼリーマンショック前に戻りました。このバロメータが正しいとすると、景気が確実に回復しつつあることになります。このブログであと数年は船数減少のお知らせをしなくていいことにしたいものです。

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