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2014年2月

2014年2月23日 (日)

二百六十一話 ベア④ 中小のベア

 組合側を代表する連合は景気好転、消費税分、経済の好循環を御旗に、5年ぶりのベア要求ですが、経営側経団連は賃上げには前向きなものの、月例給にこだわらず、各企業の事情に合わせて賃金全体で対応する方針です。大手の交渉はこれから山場を迎えますが、アンケートデータを見ても、ベア実施はそれほど拡がりはなさそです。消費税後の景気がどうなるか、楽観的な予想は誰もできないからでしょう。それでも、好業績の大手企業は政府の後押しもあって、ベアをせざるを得ないしょうから、その後のベアの影響は考えておかないとなりません。
 景気好転の実感がなく、消費税増税のマイナス面だけが懸念される多くの中小企業は「ベアどころではない」のがホンネでしょうが、一部の大手のベアであっても、中小企業も無縁ではありません。影響するのは新卒の初任給相場です。この春の大卒初任給平均は、ほぼ横ばいといえる微増ですが、問題は15年春の相場です。おそらくベアの影響を受けて、久々に大きく上がることでしょう。新卒初任給が厄介なのは、ここだけは賃金が大手と地続きな点です。一部の大手のベアが中小の新卒初任給を押し上げてしまいます。この数年、新卒を採用して来た中小は、15年の新卒を採ると、連動してベアをせざるを得なくなるでしょう。「ベアを今やらなくとも、来年せざるを得ないのなら、今やるか」という企業も出てくることになりそうです。

コンピューターの能力が増し、データ解析技術が進み、ポイントカードが普及したことで、コンビニの戦略にビッグデータの活用が欠かせなくなりました。最近ではローソンが「ポンタ」のデータを分析したところ、「いれたてコーヒー」は3杯目以上買う客は固定客になる傾向が強いことが判明しました。そこで、「いれたてコーヒー」をスタンプカードなどで管理し、3杯目であることをレジで示すと、4杯目を無料にするキャンペーンを始めたところ、「いれたてコーヒー」の固定客が増えたそうです。ビッグデータ恐るべしですが、でも、また他社もすぐに真似をするのでしょうね。ビッグデータの弱点は、効果があると競合もすぐにマネしてしまう点ですね。

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2014年2月15日 (土)

二百六十話 宅配の最終形

 100円コーヒーは、マクドナルドが仕掛けて、コンビニ、専門店、缶コーヒーメーカー、それにスーパーまでが加わる大混戦となっています。さて、どこが勝つのか、生き残るのか、差別化の選択が鍵となってきましたが、ストームの中心はやはりコンビニです。
 米国のセブンイレブンでは、顧客が利用する個人のロッカールームがあって、配送物を受け取れるしくみが広がっています。日本でも、コンビニ各社はコンビニ受取りを進めていますが、いま一つ拡がりません。米国と日本の大きな違いは、日本は宅配サービスがとんでもなく発達していることです。品物が早いと翌日には届き、時間指定ができて、留守でもその日にまた届けに来るというような、外国人が驚愕する念のいったサービスは日本だけです。
 セブンは、最大の店舗網を活かして、アシスト自転車を使い、15年にもコンビニからの宅配を本格化します。ヤマトは、いよいよ当日配送を仕掛けます。寡占化し強力になったコンビニ、ヤマトや佐川、日通の大手宅配業者、アマゾン、家電量販店、スーパーを巻き込み、物流はこれからまだまだ過熱しそうです。日本で異様に発達した宅配ですが、いよいよ最終形が見えてくるのでしょうか。
 それにしても、物流の過熱とと景気上昇の煽りを受けて、運送会社は大小問わず大忙しです。繁忙のしわ寄せは、トラック便に影響し、今や中小企業はトラック便の確保に奔走しています。

「からだに効かないおいしい野菜ジュース
 日本の飲料は1年間に2000種類ほど、新しくなっているらしい。そんな国は他に無く、外国人がびっくりするようだ。先日、トマトが苦手な受験生の息子が、「これは、飲みやすくて美味しいい」と言いながら、めずらしくカゴメの野菜ジュースを飲んでいた。かと思ったら、「でも、もう少しまずい方がからだに効きそうだ」と言う。日本の消費者は、贅沢でとても厳しい。

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2014年2月 9日 (日)

二百五十九話 融通を利かす流れ

 法務省はクルーズ船などの入国審査の簡素化を始めています。顔写真などを省略してパスポートを預かり、仮許可書での上陸を認めるようになりました。これにより、これまで上陸に長い列で待たされていたのが、わずか5分程度に時間短縮となったりして、その分、外国人客の陸での滞在時間が伸びています。その浮いた時間で、外国人客は買い物に向かい、消費の活性化につながっています。中国からのクルーズ船の客などは、家電量販店に殺到し、タイガーや象印の炊飯器を何個もぶら下げて船に戻るわけです。日経の記事によれば、上海から沖縄那覇への入港では一人当たり平均3万8千円を使うということですから、大きな金額です。
 このようなことは沖縄だけでなく各地で起こりはじめているようです。下関では釜山からのフェリーの入国審査を15分繰り上げたり、昨年12月からは出港時間を2時間遅らせたりして、滞在時間を延ばし始めています。つまり、官公庁がこぞって、そのような「手柄」を競うようになってきました。旗振りである政策の流れが「ホンモノ」とわかれば、もともと頭のいい彼らは、手立てを出してくるのです。船だけでなく、飛行機でも空港の着陸料値下げなど、観光立国や内需の活性化に向けて融通を利かす流れが起きつつあるようでが、この流れを上手く捉えて業績につなげたいものです。

友人で現代美術家の大塚新太郎君の新作の写真が送られてきました。なかなか美しい作品です。写真ではPhoto 伝わりませんが、静かにそれでいて強く主張する彼の作品たちは不思議な空間を醸し出します。かたちと表面にこだわり続ける、貴重な正統派の現代美術家の一人です。

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2014年2月 1日 (土)

二百五十八話 中小企業の頭痛のタネ

 大手は春闘の賃上げ交渉が本格化し、ベア論議真っ只中ですが、多くの中小企業の目下の関心事は賃上げではなさそうです。頭痛のタネは二つあります。
 一つは、採用難です。様々な業種で、中途採用から、パート、派遣と人材が集まりません。また、15年新卒採用に影響が大きく出始めています。HR総合調査研究所によると、プレエントリー数すなわち資料請求数が大手では昨年より増えている企業が増加しているのに対して、逆に中小では「増えている」16%に対して、「減っている」が32%と大きく上回っています。ここ数年間、大卒者など中小企業にも目を向ける流れができつつあったのが、大手企業の採用意欲の向上とともに、大手志向に大きく反転です。このままだと再び、中小に大卒者が来ない時代に戻りそうです。
 もう一つのあたまイタは、配送難です。トラック便などが、どこでも集まりません。大手を中心に運送業者は業績好調でトラックが足りない状態です。もともと不景気の煽りを一番受ける配送関係はこの数年、車数を減らしてきました。また、上がらない賃金の代表格でもあったトラック運転手自体の人数も減っています。その上、ヤマトなど宅配業者は当日配送や宅配の混載、アジアへの一気通貫など、次の新たなビジネスモデルへの布石の準備で混乱しています。中小企業にトラック便が回ってきません。いくら受注があっても、配送できなければ、仕事になりません。この状況は当面解決しそうになく、しばらく続きそうです。

2月3日、NHKの朝ドラ「ごちそうさん」の後の番組「あさイチ」は、節分にちなんで大豆特集とのことです。「その番組でわが社の『発芽大豆』が取り上げられる」と、毎度ワインにお付き合い頂いていて、拙宅の向かいにお住まいPhoto のマルヤナギの副社長さんから連絡を頂きました。なんでも、自身で半年間、毎朝ヨーグルトに発芽大豆を入れて食べて試してられるそうで、メタボの数値がかなり改善されたということです。マルヤナギの蒸し発芽大豆、ほのかに甘くて美味しく、ギャバという成分が鎮静作用があり腸に良さそうです。

昨年紹介した、姫路の和菓子の老舗、伊勢屋本店さんの「官兵衛兵糧餅」が久々のメガヒット!TVの「軍師Photo_2官兵衛」はまだちょっと地味な場面が続いて、視聴率は伸びていないようですが、これから戦術家の本領発揮ですから盛りかえすでしょう。「今年、工事中の姫路城をカバーしてくれそうで、大河ドラマさまさまです」 とのこと。

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