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2014年5月

2014年5月25日 (日)

二百七十四話 儲かる路線バス

 だいたいどこでも路線バスは赤字なうえに、利用者からは「時間通り来ない」「本数が少ない」と不人気です。それでも地域の足、公共サービスとして継続しようとすると、料金を上げることになり、またまた利用者が減るという悪循環となりがちです。しかし、やりようで打開策はありそうです。
 埼玉にあるイーグルバスという民間の会社は市から路線バスを引き継ぎ、利用者数を大幅に増加させました。まず、乗降口にセンサーをつけ、客のカウントデータをとりました。これだけでも、どこの区間でどの時間帯にどれくらいの人が利用しているか明確になり、どの便をどの時間帯にどれだけ増やせばよいかなど、試行錯誤が可能となります。どのような仕事でも、改善を継続して行うためには、このような基本データを取れるようにすることがとても大事です。明確な目標値を立て、仮説と検証を繰り返し行えるからです。
 次にそのデータから、各バス停へ発着する運行の予定時刻と実際の時刻とのズレを検証し、バス停ごとの客数から停車時間などを修正、予定時刻を変更して、予定と実際との時刻のズレを少なくして行きました。それにより、「時間通りに来るバス」が実現し、利用者の増加へつながったわけです。
 それから、路線バスでは珍しい「ハブ化」を行いました。「ハブ化」とは飛行機などで乗り継ぎ拠点を集約する方法です。路線ごとばらばらだったバスの運行をどの路線も必ず発着するハブ停留所を設けました。そうすると、利用者はハブ停留所を経由してイーグルバスの路線なら何処へでも行くことが可能になり、利便性がぐっとアップします。また、路線ごとの便数の調整もやりやすくなり、時間の精度のアップ、効率ののアップにつながります。
 なんでもあきらめてはいけませんね。既成観念を取り払わないとなりません。でも、まずお役所仕事から民間に移すのが初めの一歩でしょうか。

 先週に関与先の社長さんから、海外出張土産とのことで、珍しいフランスワインを頂戴しました。早速昨日、Photo 近所のPhoto_2 飲み仲間と4人でいただきました。ワイン通が揃っていて、「なるほど、そういうワPhoto_3インか」とよくわかったのですが、なにぶん直ぐに酔っぱらってしまったので、半分くらいしか頭に 残っていません。ワイン一本あれば、人が来てくれるのは歴史あるワインの力ですね。それにしても濃くて美味しいワインでした。写真左:うんちく①コルクの長さの違い。右がこのワインのコルク、左のリーズナブルなワインのコルク(これも美味しかったのですが)と較べて長い。長期保存タイプの高級ワインとのこと。底の色が全く違う。うんちく②持ってきてくれたデキャンタに入れる。このような濃いワインは空気に触れると甘みが出てくる・・・以上、全て受け売りですが。

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2014年5月18日 (日)

二百七十三話 ひっくり返る

 デフレがインフレに変わったからか、いろんなことがひっくり返ってきました。原因はともかく、「人事」でいうと、中小企業が一番に念頭に置いておくべきは「雇用」です。労働市場が、買い手市場から売り手市場にまさに手のひらを返すようにひっくり返ってしまいました。お蔭で、この20数年続いた常識から頭を切り替えなくてはならなくなりそうです。
 たとえば、パートや派遣、契約社員等のいわゆる非正規社員の増加は、減少に転じます。会社の都合で使い勝手を考えていた雇用形態は縮小化するでしょう。ただし、拡がった雇用の選択肢が縮小するわけではありません。むしろ、働き手に都合の良い働き方のかたちは増加するでしょう。雇用形態は多様化します。
 それは、正社員にも拡がります。「地域限定社員」などがそうです。「転勤はあたりまえ」から、会社は頭を切り替えなくてはなりません。縮小傾向にあった福利厚生や社員寮も拡げるところが出てくるでしょう。慰安旅行や運動会も見直され、復活しそうです。中小企業は家族主義が一つの「売り」になるでしょう。ただし、昔と同じかたちでは戻って来ません。年寄りは「浴衣で宴会」などを想像してはいけません。旅行プランは女性に考えてもらった方が良さそうです。社員寮も同室詰め込みでは採用定着につながりません。同室の良い点を残して、シェアハウス型にするなどちょっと工夫が必要になります。

 この状況がバブルの時のように一過性のものかどうかは、まだわかりませんが、労働人口減少による人手不足は思ったより早く、深刻です。それは、地域を順に狙い撃ちしてくると思われます。

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2014年5月11日 (日)

二百七十二話  残業対策

 現在、大手対象に実施されている、60時間を超える残業の50%の割り増しを、政府は2016年4月をめどに中小企業にも義務付ける検討に入りました。過大残業の健康への問題などから、おそらく実施されるのではないかと思います。これは同時に残業の算出やサービス残業のチェックがよりシビアになっていくことともいえます。中小企業は残業問題に対策を早急にとらねばならなくなりました。人は採れないは、残業代は大幅にアップするでは、やっていけなくなってしまいます。
 伊藤忠は試行していた残業抑制策が大幅に成果を上げたとして、この5月より正式導入をしています。夜8時以降の残業を原則禁止し、午前5時から9時までの早朝残業を50%割増しにするもので、一人当たりの月の平均残業時間が10時間減少しました。また、社員からも「効率が良くなった」と好評価を得ているとのことです。自社で時間のコントロールがままならないのが中小企業で、このような方策がなかなかとれないのですが、一考の価値はありそうです。

 三和建設の森本尚孝社長さんが『「使える建物」を建てるための3つの秘訣』(カナリヤ書房)という本を出版されました。発注者(施主)の立場から施工の専門家の視点で書かれた稀有の書といえる本ですが、とにかく、わかりやすく読みやすい内容です。考えてみれば、会社にしろ個人にしろ、建物を建てる機会など、普通の人は一生に一度あるかないかです。けれども、それにしてはわれわれは要望はあっても、あまりにも知識がなく安易に任せ過ぎと言えますPhoto_2 。自分の専門の商売ならもっと慎重にしているのにです。その意味では、建てる機会がやって来たときには是非一読しておきたい、まさしく損はない一冊です。
 三和建設さんは工場の建設を得意とされ、社員数130名ほどの中堅ゼネコンながらサントリー山崎工場などを手掛けられた老舗です。「人事制度」においては、この規模でこれほど上手く活用されている企業は他に見当たらないといっても差し支えないでしょう。中小企業の人事をフィールドとしている私に、「それでも制度としての人事は大事」が間違いではなかったことをはっきりと証明してくれた企業でもあります。新しい代になられて、「人事制度」にますます磨きがかかりそうです。

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2014年5月 5日 (月)

二百七十一話 人不足経済

 景気が良くなり始めると、途端に人手不足が深刻化するのが、現在の日本の状況みたいです。労働人口の減少で、このようになることが随分以前から予測されていたものの、長いデフレと景気低迷で忘れていたのかもしれません。
 外食チェーンのワタミが人手不足から60店舗を閉めたり、ユニクロが1万6千人のパートの正社員化を決めたり、人が集まらなくて受注できず老舗の建設会社が倒産したり、建設業の人手不足で建物が建たないために元気の良いスーパーや小売りの新規出店がストップしたり、大型トレーラーの運転手が足りなくて鋼材を生産しても運べず業績低迷につながったりと、大変なことになってきました。地方では老人が減り始め、老人介護施設などの経営が成り立たなくなるところもでています。人の不足がほんとうに経済の足枷となってきたわけです。
 中小企業はとくに影響を大きく受けます。これからは望む人材の確保と定着はより難しくなります。人事の発想を変えなければなりません。仕事に人を合わせるのではなく、人に仕事を合わせざるを得なくなるでしょう。また、教育に力を注ぐことも不可欠となります。つまり、より仕事のやり繰りが必要になるということです。そのカギを握るのは、リーダー、管理職です。今こそ、リーダー、管理職のマネジメント力のアップが急がれます。

堂島ロールのモンシェール、金美花社長より、キリンとコラボ商品の案内が来ました。「堂島ロール×午後の紅Photo 茶 特製ミルクティ・ロール」だそうで、キリン午後の紅茶THE   RICH商品を購入すると当たるとのこと。あいかわらず次々と企画を凄いですね。いつもながら、金美花社長のバイタリティとコネクション力には感心してしまいます。特製ミルクティ・ロール、午後の紅茶の女性のイラスト(ベッドフォード公爵夫人とかいうらしい)の焼印が押してあって、美味しそうです。缶についているシールをめくると「当たり」が出るようですから、買ってみますか。 

 広告ディレクターをしている友人が、自分の詩が掲載されているとのことで現代詩の雑誌をくれまPhoto_2 した。本業は詩人で広告は世を「忍ぶ仮の姿」というわけでもないでしょうが、業界では それなりに名の通った男ですから、広告だけでも大したものなのに、まだやりたいことがあるとはまったく感心してしまいます。ことばを追及するということでは共通しているのでしょうか。それにしても、わたしのような門外漢にとって、現代詩はなかなか手ごわいです。読みはじめるのにパワーが要りますね。

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