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2014年8月

2014年8月24日 (日)

二百八十七話 2014年度新入社員アンケート

 各統計機関が毎年、新入社員アンケートを実施いています。毎年、ほぼ同じ調査項目なので、時系列でみると傾向がよくわかります。新入社員の考えなど毎年だいたい同じと思っていると、実際にはその年によってかなり傾向の違いがうかがえます。
 今年度の結果を見ると、過去一番という項目が幾つか見られます。「人並みに働ければ充分」「終身雇用志向」「海外勤務は避けたい」「独立、起業をしようとは特に考えていない」などです。また、昨年に較べて突出した項目として、会社を選択した理由に「福利厚生の充実」があがっています。これらから社員像を見ると、そこにはいわば、内向きのそこそこ主義が見てとれます。なんだか、寂しいかぎりで、がっくり来ますが、仕事をまだ何も知らない新人なので、これから変わっていくことに期待したいと思います。
 それにしても、現在の売り手市場をよく反映していると思います。たぶん、会社の説明会や面接での手ごたえ、新聞やニュースなどから現在の採用情勢を知るのでしょうが、他にも学内の説明会での学校のスタンスなども影響していると思われます。
 このような傾向を裏返せば、人材の確保といって、慌てて採ってはいけないということです。人不足でまず押さえておきたい気持ちはよくわかりますが、原則通り、自社に合った人材かどうか、やはりしっかり吟味してから採用することです。迷うような人材は採用しないことです。あとで、間違いなく手痛いツケがまわってきます。

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2014年8月17日 (日)

二百八十六話 中小企業の賃上結果

 大手企業の賃上集計結果はニュースなどでも発表されていて、周知のように今年は久々の大型ベアでしたから、各統計で2%を超える高い率の景気の良い数字になっています。連合の発表で、昇給率が2.11%額で5991円、経団連が率が2.28%額で7370円です。厚生労働省の発表はまだですが、おそらく同様の数字でしょう。このように大手は、新聞、ニュース等でも報道され、よく目にするのですが、中小企業は殆ど見ません。実態はどうなのでしょう。
 厚生労働省が中小の集計をやめてしまい、余計にわからなくなりましたが、経団連の発表がなされています。それによると、100人未満で1.76%4,232円(加重平均)、100~300人未満で1.78%4,455円(同)となっています。ちなみに昨年が、100人未満で1.47%3,555円、100~300人未満で1.69%4,189円でしたから、100人未満が率で0.29ポイント、額で677円、100~300人未満が率で0.08ポイント、額で266円の上昇です。
 中小でも上がっていますが、大手ほどではないのがわかります。これは組合平均ですから、組合のないところはもっと少なくなります。でも、傾向はおおよそ分かります。中小は大手のように業績好調のところはわずかだから上がっていないのでは、という声もありましたが、実際はそんなことはなくやはり上がっています。但し、理由は大手と少し違っていて、業績より人材の確保によるものと思われます。

友人で現代美術家の二木直巳君が小杉放菴記念日光美術館で企画展を行っています。数少ない正統派の現代絵画の作家の一人です。明治から昭和にかけて異端として活躍PhotoしたPhoto_2自然描写の画家小杉放菴との「眺望」がテーマのコラボとのことPhoto、興味がありますが、日光は少し遠いですね。

 

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2014年8月10日 (日)

二百八十五話 ホテル活況

 日経によると、昨年度の大阪の主要ホテルの平均稼働率が87%、京都で85.5%でした。今年度はすでに昨年を上回るペースですし、7月からはハリーポッター効果もあって神戸などにも波及し、関西の稼働率は全国一ではないかといわれています。一般に70%を超えれば儲かるという業界ですから、笑いが止まらない状況が続いています。
 その一番の要因は昨年より19ポイントも上がり、44%となった外国人比率です。円安、ビザの緩和、入国審査の融通化のお陰で、昨年度の外国人観光客は政府が目標としていた1000万人を突破しました。今年度に入ってもその勢いは止まっていません。しかも政府は東京五輪までに、倍の2000万人を目標にしていますので、まだまだ外国人観光客は増え、ホテルは満杯どころか、足らなくなる様相です。京都などでは、すでに特区を利用し規制を緩和して、京町屋の宿屋化を始めています。
 これから2020年まで、外国人観光客を対象にした商売はよほどのアクシデントでも起きないかぎり、確実に伸びると予測できそうです。日本より狭い韓国で昨年で1200万人ですから、今までが少な過ぎました。政府目標の2000万人はその気になれば必ず突破することでしょう。まず、お役所がその気になればできるという見本となるはずです。
 新聞報道などの業績好調の大手企業と違って、まだまだ景気回復に実感のないところが多い中小企業ですが、外国人観光客にからんだ商売は確実性が高そうです。考えてみる価値は大いにありそうです。

姫路城が3年振りくらいに工事の覆いが解け、白く美しい天守閣が見れるようになりました。真Photo正面に見ることができる対面のビルの9階にあるレストランでは、残念ながら曇りでしたが平日の昼間でも女性客で満席でした。城に上がれる来春には、凄いことになるでしょう。関与先の和菓子屋さんも、それを見込んで着々と準備をされていました。
うめきたの再開発も着々と進んでいます。スカイビルの最上階あたりから見ると、
Photo_2国鉄の頃からあった貨物ターミナルや建物は取り壊され、すっかり平地になっています。緑地公園をメインとした構想のようですが、有名総合大学でも来ないですかね。間違いなく経済効果が高まるでしょうに。

 

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2014年8月 3日 (日)

二百八十四話 パナソニックの人事制度改定

 ソニーと同様にパナソニックも10年ぶりに大幅な人事制度改定を行います。どういうわけか、改定要点がどちらもとても似ています。
 年功色の払拭、部課長級制の復活、役職にもとづく業績評価の反映、役割等級制度の導入、若手社員の積極登用など、具体的な詳細は異なるものの、大筋はほとんど同じといえる内容です。
 どちらもポイントは、賃金決定要素が人から仕事へ、責任の明確化、若手の登用です。これらは、前回も成果主義の題目に掲げて導入したはずですが、実質的には年功を引きずり、改革が中途半端だったというわけです。やはり、業績がほどほどに伴っている間は思い切った改革は難しいということでしょうか。今回は両組合とも止む無しの方向のようです。
 そのように考えれば、今回の相次ぐ制度改定は成果主義の第二段階と言えるのかもしれません。目玉は仕事賃金、すなわち役割グレード制や役割等級制度でしょう。能力も含めた人の属性で決まる賃金から仕事に値段が貼りついた仕事で決まる賃金への転換です。グローバルな賃金はこの仕事賃金ですから、より一層のグローバル化とも言えます。
 でも、これまで日本の製造業を支えてきたのは紛れもなく年功・能力型賃金です。この賃金は日本の製造業のメリットを良く引き出したといえます。それでも、いよいよパナソニックもこの年功・能力型賃金を完全に捨て去るということなら、従来の製造業のスタイルを変えてしまうということでしょうか。それほどまでに、業界の変化は激しく、もはや従来の成功モデルが成り立たないことを意味しているのかもしれません。

昔は私どもの会社のあたりでも淀川から飛んできたのか、川とんぼがよく見られました。川とんぼは、ビュッと飛ぶヤンマやシオカラなどと違って、どこかたよりない独特の飛び方なのですが、優雅で夏の暑い時期にPhoto_2不思議と清涼感をもたらしてくれたものです。先日、自宅近くの川で、久しぶりに川とんぼを見ました。ヒラヒラという表現があてはまる、まさにトンボらしくない飛び方は子供の頃に感じた印象のまま、変わっていませんでしたね。

 

 

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