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2015年1月

2015年1月25日 (日)

二百九十八話 部ランチの増加

 リクルートの調査によると、企業などの宴会の昼の時間帯のネット予約件数が前年比230%と高い伸びを見せているとのことです。忘年会、新年会、歓送迎会、接待などの宴会を夜にではなく、昼に開催するわけです。これをリクルートは「部ランチ」と名付けていて、今年のトレンドの一つに挙げています。また、要因としては、女性の社会進出とプライベート時間を確保するワークライフバランス意識のアップの影響としています。
 会社にべったりの「おっさん世代」にとっては、どうも居心地の良くない方向へ世間は進みつつあるようです。でも、中小企業の実態を見ると、このような流れに業態として対応できないところが沢山あります。要は各企業にとって、現在のこのような流れは状況であって、条件ではないのです。つまり、認識しておくべきは「多様化」なのでしょう。
 「会社にべったり」も「当たり前」から、「わが社の選択」「わたしの選択」に切り換えなければならなくなりました。
 

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2015年1月18日 (日)

二百九十七話 竹中平蔵2015年基調講演

 年明けに証券会社主催で竹中平蔵氏の2015年基調講演を聴く機会がありました。竹中氏によると「リスク要因は多々あるが基調は悪くない。羊に羽を生やせば、翔ぶ年だ」だそうです。羽とは成長戦略のことで、柱は1)特区、2)コンセッション、3)法人税、4)年金基金改革の4つとのことでした。
 しかし、どれをとっても強力な岩盤規制、反対勢力の分野です。たとえば、コンセッションですが、国や地方が運営しているインフラの運営権を民間に払い下げるしくみのことで、今、仙台空港で始められています。民間事業の活性化には大きな効果を生みそうですし、海外の投資家からすると日本は官の資産が眠る宝の山だそですから、動き出せば金融市場にも影響がありそうです。他に関空など空港は進みそうですが、水道、高速道路はまだひと悶着あるでしょう。大阪市の下水道事業も方針をあげたものの議会の反対は大きそうです。デンマークのAPMという会社は、世界中の港湾68か所を請け負っているそうですが、日本ではまず進まないでしょう。強力な港湾の規制や組合に手を付けるところが出てくるとは思えません。
 選挙に大勝した強力な安倍政権が強固な岩盤を崩すことができなければ、失われた○年があと10年は続くことになりそうです。確かに穴は空きはじめていますが、岩盤の厚さを考えると、時間はそれほど多くないといえます。今年は成長戦略の4つの柱のゆくえに注目です。

神戸淡路の震災から早や20年ですが、あの時の光景を思い浮かべるとよくここまで復帰したものと思います。うちの子供も一番下が丁度20歳で当時を知らないのは当然ですが、上の二人もまったく覚えていません。「へえ、そうだったんだ」くらいです。当時の様子を知っている者とそうでない者とのギャップはあまりにも大きい。様子は知識として理解できるのでしょうが、何をどう説明してもあの感覚は伝わりません。したがって、肝心なことは「伝わらないもの」ということを理解しておくことが大事と思うようになりました。

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2015年1月11日 (日)

二百九十六話 ラグビー日本代表 強さの秘密

 ラグビーのW杯で24年間勝ったことがない日本代表が世界の強豪チームの一つになりつつあります。昨年は11連勝もあり、世界ランキング9位という記録で、今年開催のW杯上位も夢ではなくなってきました。これは4年前に就任したエディ・ジョーンズヘッドコーチの指導の賜物です。
 エディ・ジョーンズのメソッドは、まさにビジネスにあてはまるものばかりです。彼の発言を見ると、注目すべき点として①マインドセット②ヘッドスタート③モダン武士道④強みの発掘⑤自己主張の五つが挙がると思います。
 一つ目のマインドセットとは頭の切り換えですが、これまでは選手たちの意識がいわゆる国内で完結していたというわけです。日本で一番になればいいという、いわばガラパゴス化だったということで、それを彼は世界で勝つ意識に3年かけて変えました。そういえばテニスの錦織も同様のM・チャンコーチのマインドセットでベストテン入りを果たしました。
 二つ目のヘッドスタートとは先回りです。早朝5時からの練習という、世界でどこのチームよりも早く練習することで自信をつけさせました。他社が手掛けない一番の〇〇をする、コマツのダントツ戦略のようなものです。
 三つ目のモダン武士道とはいわば効率の良いスマートな練習のことで、がむしゃらだけではダメだとしています。仕事も集中が必要で大切です。
 四つ目の強みの発掘は日本人ならではの特性を活かすことです。体格では世界一小さなチームですが、その分小回りが利き、スピードがあるということです。ランキング一位のニュージーランドは一試合のパス回し平均175回ですが、日本は225回だそうです。このような特性を活かした独自の日本スタイルというようなものを持つことは大事なことで、強いチームの真似だけではグローバルで戦えないといっています。
 最後は自己主張です。日本は規律の正しさ、チームワークという優れた特性を持ちながら、グローバルで活かせないのは自己主張に欠けるからとしています。自己主張というのは他人と違う自分の意見を持つ論理的な頭とそれを発信する勇気のようなものです。それは、規律、チームワークとけっして矛盾しないといっています。
 体格では確実に劣る日本が、世界に通用するラグビーができることをエディ・ジョーンズが見事に証明してくれました。まさに学ぶべきこと大いにありです。

京都の建仁寺に国宝、俵屋宗達の「風神雷神図」のレプリカがあります。本物は京都国立博物館にあり、こちらはキヤノンの画像処理、最新のデジタルイメージング技術と京都伝統工芸の技術とのPhoto賜物です。オリジナルのサイズで見ると、この絵が教科書で見るような単なる「かたち」ではなく、肌に伝わる動きや空間を感じさせる対象物であることがわかります。正月で外人客も多かったのですが、真中にぽっかりあいた金箔の空間には日本文化がもつミステリアスな魅力を感じたことでしょう。

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2015年1月 1日 (木)

二百九十五話 2015年元旦

 新年おめでとうございます。昨年末は、予想に反して急な冷え込み、師走の選挙、凄まじい円安、暮れの株高の持ち直しと、経営に少なからず影響する出来事が次々に怒涛のごとく押し寄せ、慌ただしく過ぎました。歳のせいで1年があっという間と思っていたら、環境の変化の速さもあるように思います。
 リクルートによると今年の人事に関するトレンドのキーワードは、「部ランチ」「保けいこ」「サバ美ーマン」「ママ喜企業」「ロンキャリ女子」「プチ勤務」とのことで、どれも「女性の躍進」につながるものばかりです。
 このうちのひとつ、「ロンキャリ女子」というのは、ロングキャリア女子のことで「結婚、出産しても、ずっと長く働きたい、『仕事か家庭か』ではなく、『仕事も家庭も』あきらめない女子高生の増加」を指すようです。昨年でこの「ロンキャリ女子」の数が専業主婦志向の2倍となり、結婚、出産しても働きたい女子高生は6割になる調査結果もあるそうです。その流れで理系に進学する女子も急速に増えているようで、トヨタは早くも「女性技術者育成基金」を創設し、理系女子の囲い込みを始めました。もはや中小企業も避けて通れない状況となりつつあります。今年は、女性の獲得と活用方法を真剣に考えないとならない年になりそうです。
 今年もよろしくお願いします。

新年の賀状のイラストは、絵だけでも穏やかにと神戸の早朝の波止にしました。タグボートがこれか2015_3ら静々と働きに出航します。円安が徐々に効いてきて、神戸港の船の行き来も盛んになってきました。今年は景気が末端にまで広がってほしいものです

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