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2015年1月11日 (日)

二百九十六話 ラグビー日本代表 強さの秘密

 ラグビーのW杯で24年間勝ったことがない日本代表が世界の強豪チームの一つになりつつあります。昨年は11連勝もあり、世界ランキング9位という記録で、今年開催のW杯上位も夢ではなくなってきました。これは4年前に就任したエディ・ジョーンズヘッドコーチの指導の賜物です。
 エディ・ジョーンズのメソッドは、まさにビジネスにあてはまるものばかりです。彼の発言を見ると、注目すべき点として①マインドセット②ヘッドスタート③モダン武士道④強みの発掘⑤自己主張の五つが挙がると思います。
 一つ目のマインドセットとは頭の切り換えですが、これまでは選手たちの意識がいわゆる国内で完結していたというわけです。日本で一番になればいいという、いわばガラパゴス化だったということで、それを彼は世界で勝つ意識に3年かけて変えました。そういえばテニスの錦織も同様のM・チャンコーチのマインドセットでベストテン入りを果たしました。
 二つ目のヘッドスタートとは先回りです。早朝5時からの練習という、世界でどこのチームよりも早く練習することで自信をつけさせました。他社が手掛けない一番の〇〇をする、コマツのダントツ戦略のようなものです。
 三つ目のモダン武士道とはいわば効率の良いスマートな練習のことで、がむしゃらだけではダメだとしています。仕事も集中が必要で大切です。
 四つ目の強みの発掘は日本人ならではの特性を活かすことです。体格では世界一小さなチームですが、その分小回りが利き、スピードがあるということです。ランキング一位のニュージーランドは一試合のパス回し平均175回ですが、日本は225回だそうです。このような特性を活かした独自の日本スタイルというようなものを持つことは大事なことで、強いチームの真似だけではグローバルで戦えないといっています。
 最後は自己主張です。日本は規律の正しさ、チームワークという優れた特性を持ちながら、グローバルで活かせないのは自己主張に欠けるからとしています。自己主張というのは他人と違う自分の意見を持つ論理的な頭とそれを発信する勇気のようなものです。それは、規律、チームワークとけっして矛盾しないといっています。
 体格では確実に劣る日本が、世界に通用するラグビーができることをエディ・ジョーンズが見事に証明してくれました。まさに学ぶべきこと大いにありです。

京都の建仁寺に国宝、俵屋宗達の「風神雷神図」のレプリカがあります。本物は京都国立博物館にあり、こちらはキヤノンの画像処理、最新のデジタルイメージング技術と京都伝統工芸の技術とのPhoto賜物です。オリジナルのサイズで見ると、この絵が教科書で見るような単なる「かたち」ではなく、肌に伝わる動きや空間を感じさせる対象物であることがわかります。正月で外人客も多かったのですが、真中にぽっかりあいた金箔の空間には日本文化がもつミステリアスな魅力を感じたことでしょう。

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