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2015年7月 5日 (日)

二百二十一話 派遣法改正

 転々とする派遣法が、9月からまた変わります。今回の改正の要点は三つで、立場によって良否は変わります。企業としては、使いやすく、わかりやすくなりました。
 一つは、人を代えれば、その仕事をずっと派遣社員にあてがって構わなくなる点です。現状では、その仕事が一般業務だと3年で自社の社員に任せるか、派遣社員を直接雇用するしかないわけです。その最初の期限が10月に来ます。当然企業はその仕事に永続性がなさそうと判断すると、10月までに契約打ち切りをするでしょう。直接雇用など民主党が言うようにはまずしませんし、契約打ち切りとなれば派遣元も雇止めをするでしょう。その点では対象の派遣社員も取り敢えずは救済されたことになります。
 二つには、どの業務の人も3年で職場を変えないとならなくなる点です。現状だと、専門26業務は無期限ですので、この方たちにとっては残念な結果となりました。けれども、実際には専門26業務の線引きはグレーな面が多く、現場の混乱も見られ、その点ではわかりやすくなりました。また、専門業務以外の仕事をさせると違法となるのが回避できる点でも、企業にとっては使い勝手がよくなったといえます。
 三つには、派遣会社にとっては制約が厳しくなる点です。3年勤めた派遣社員が企業に雇用されなかった場合、他の派遣先を紹介するか、派遣会社が無期雇用するか努めなければならなくなります。設立も届け出制から許可制にかわり、厚労省が把握しやすく、管理がシビアになると思われます。おそらく、単純業務派遣の零細派遣業者などは淘汰されることになるでしょう。

 派遣法制はこれからも揺らぐことでしょう。無期雇用だけが働き方かどうかが論点ですから。でも、中小企業にとっては、急で見通しの立たないような、派遣にしか任せられない仕事があるから、割高な派遣社員を使うのです。また、人不足の現在、有能な派遣社員なら無期雇用したいのです。景気の見通しが立って、中小企業が元気になれば、当然に雇用が増えます。派遣法問題の解決策はそれしかありません。その点では、現状よりはは一歩前進と思います。

随分と前に人事のお手伝いをさせて頂いた倉敷電子工業の土倉社長に久々にお会いし、楽しいお話をうかがうことができました。また、珍しい綺麗な琉稲嶺ガラスの花瓶(写真右)を頂戴しました。土倉社長は、もう87歳になられ会社はPhoto_2任しているとのことでした__2が、その誠実さと凜とした姿勢は昔のままでした。いつも手本にさせて貰っていますが、自分もあのように歳を重ねることができればと思います。(琉球稲嶺ガラス

 

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