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2016年4月

2016年4月24日 (日)

二百六十三話 五月病の季節

 新入社員も職場に少し慣れて、緊張が若干ほぐれてくるのが5月です。そこへゴールデンウィークが重なり、張りつめていた気持ちの糸が切れ、仕事への期待と現実とのギャップに、やたら空しさを感じはじめたりします。新しい環境に上手く適応できていない自分を過度に見つめがちになるわけです。いわゆる五月病ですが、ゴールデンウィーク明けと梅雨がはじまる6月が要注意です。
 対応策の一つは、やはりコミュニケーションです。五月病に陥りやすい人は内(うち)にこもりがちな人です。放っておくと、深みにどんどんはまって行きかねません。自分ではどうしようもない場合が多いのです。
 したがって、こちらから積極的に声を掛けることが肝要といえます。4月の花見も結構なのですが、できればゴールデン明けとか、6月にイベントを持つのも一つです。過保護にする必要はありませんが、苦労して採った新卒、防げることはすべきです。今から、備えておいてはどうでしょう。
 コミュニケーションで大事な点は、本人が喋べることなのですが、実際にはこれが結構難しいのです。五月病に陥りやすいという人は喋らない人が多いからです。機会をつくっても、こっちが一方的に喋ってしまうことになりかねません。基本は、「人を使うのが上手な人のリーダーのワザ」にも書きましたが、本人を主役にすることです。これができる先輩等に面談などをさせるのが良いでしょう。

スタッフの女性からすなば珈琲のドリップパックを貰いました。すなばが大阪にもできたそうです。「鳥取にスタバはないがすなばはある」と砂丘に引っ掛けて言ったのは平井知事ですが、それに便乗した?すなば珈琲の勢いが良いみたいです。残っていた最後の県、鳥取にスタバが出来てからも、Photoすなば珈琲は客足が途絶えていなかったようですが、東京進出したと思ったら、今度は大阪に。知事とスタバのW便乗のすなば珈琲ですが、洒落からホンモノになりつつあるのでしょうか。それにしても、「モノからコト」への今どき消費を絵に描いたような話ですね。

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2016年4月17日 (日)

二百六十二話 新入社員教育の季節

 このたびの熊本地震におきまして、被災されました地域のみなさまに、謹んでお見舞い申し上げます。今なお余震が続いているとのことで、充分にお気をつけくださいますよう。被災されました皆様への救援や支援、復旧が一刻でも早く行われることを心よりお祈り申し上げます。
                    *  *  *

 わたしが人事のコンサルに関わるようになって25年以上経ちますが、中小企業においてかなり定着したことの一つに新人教育があるように思います。とくに新卒において多くの会社で一定の教育研修等がなされるようになりました。中小企業の定着率の低さ(あくまで平均の数字ですが)の要因の一つに、教育制度があると思われますが、その点では改善につながっていると思われます。
 この4月は、わたしどもも関与先等での新人教育の一コマを行ったりで、スケジュールが埋まりがちです。指導に携わって思うことは、近年はどちらかといえば、打たれ弱い新人が多くなったことです。上司が少しきついことを言ったりすると、予想外にダメージが大きく、言った方が逆に戸惑ったりすることがよくあると聞きます。態度に出る人はまだしも、自分で抱え込んでしまい、気がついたときには会社を辞めたいと言い出したりします。上司にすれば、「自分の若い時はもっときつかったんだが」という思いでしょう。
 「今の若い者は」と言ってもはじまりません。でも、そういう人も一通り、仕事、会社、社会がわかってくると変わるのですが、それまでは会社も辛抱で新人を育てないと仕方ありません。中小企業の大半はそれほど人材を選べる状況にはないのです。
 そのような新人への対策の一つは、やはりコミュニケーションです。でも、そんな人にコミュニケーションをとるよう、もっと相談するように言ってもそのようには進みません。やはり、こちらから仕掛ける必要があります。意外に効果があるのは、本人からミスや失敗したこと、怒られたことを聞いてやる機会をつくることです。これも会社が仕掛けないとなかなかできません。

神戸の震災のときを思い出すと、熊本の方々が案じられます。神戸でも本震は勿論凄まじかったのですが、そのあと余震が来るたびに、また大きな揺れになるではないかという不安で動けなくなりました。当時、東灘に住んでいた若手社員に東京出張を命じていて彼は無事だったのですが、二日後に彼の木造アパートを見に行くと2階建ての1階が潰れた状態でした。中にまだ人もいたかも知れませんが、周りも壊滅状態ですし、時々くる余震に身動きできななかったのを覚えています。それを思うと、今回の余震の多さと大きさは想像を絶します。兎に角、早く揺れが終息することを願うばかりです。

関与先からも最近の賃金の動向を聞かれることが多くなり、セミナーを大阪中小企業投資育成さんで20日(水)にするこTとにしました。拙著「人を使うのが上手な人のリーダーのワザ」もすでに12刷となり、記念に配布し、一部テキストにも使います。お蔭でもうほぼ満席のようですが、やはり賃金と人の問題が悩ましくなってきたということでしょう。これから中小企業の賃金・人事は難しい局面を迎えそうです。

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2016年4月10日 (日)

二百六十一話 中小企業の賃上げ実態

 主要製造業の金属労協(組合数3000以上)のうち、300人未満の労組でベア1281円、そのうちものづくり産業労組がベア1427円と、最高益を出したトヨタのベア1400円を上回りました。今年はまとまりに危機感をもった組合の意向を酌んだ格差是正春闘となりました。
 では、中小企業がそれなりに業績が良いかと言えば、そうでもないというのが実際でしょう。大阪シティ信用金庫が発表した、府下の20名以下の企業が8割を占める賃上げ調査を見ると、賃上げした企業の賃上げ率は2.61%と悪くない様に見えますが、賃上げできた企業は23.7%の4社に1社以下でした。これは昨年の25.4%より下回っていて、この3年間で最も低くなっています。なかでも、運輸が14.1%、小売18.0%、サービス21.4%と低く、やはり消費が良くないことが推測できます。
 この20名以下の企業の数字が上がらないと景気は良くならず、政府が目指すインフレサイクル実現は無理でしょう。業績の良い大手が引っ張り、すそ野へ拡がって行く図式は当てはまらなくなりました。拡がって行く間に情勢が変化してしまうのと大手ばかりが人材を吸い上げてしまい、中小は人材難で業績をあげるどころではないからです。数字は上がらず、人は足らずの二重苦に喘ぐばかりです。
 自社の業績を景気のせいにできないとはいうものの、こう中小企業に向かい風の政策ばかりではたまりません、なにか、中小への特効薬か、消費への起爆剤が待たれるところです。

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2016年4月 3日 (日)

二百六十話 変わる?中小企業の採用戦略

 東京商工会議所の1月の調査で、売上を拡大するための課題に「人不足」をおよそ7割の企業があげています。また、リクルートによると企業の来年度採用計画について、「増える」が13.4%、「減る」が4.2%となっています。つまり、来年はますます人が採れなくなると思われます。
 さらに、そこへもってきて初任給が大きく上がります。日経によると、三井物産、伊藤忠、住商、丸紅、兼松の大手商社がこの4月給与から、大卒初任給が24万円となります。これまでが20万5千円でしたから、3万5千円の大幅アップです。他にも、ホンダ2500円、JR東日本が2185円、日立・富士通が1000円、それぞれアップとなります。
 初任給アップの余波は、中小企業にもきます。17年度新卒を採用する会社は早急に検討しなくてはなりません。大手商社の額に合わすことなどできませんし、大手に合わす必要もまったくありませんが、就活生が企業を選ぶ際の検討の土俵には上がらないとなりません。そのような金額であることが必要となります。
 このように中小企業は、とくに大手と競合する新卒市場での人材の獲得は成果が上がりにくくなるばかりです。第2新卒なども、これまではどちらかといえば中小のマーケットでしたが、すでに大手が入り込んできています。
 これからは、一般的につかわれている採用手法が中小企業にとっては良いかどうか疑問です。大手や他社と競合しない方法やマーケットを見つけたいところです。自社に相応しい人材のマーケットがどこにあるかを研究しないとならなくなりました。

写真は家内と同じ道場に通う、弓道家でピザ職人のアントリーニさん。三ノ宮のレストランテ・アールヴァレンチノPhotoピザの窯を巧みに操ります。先日、はじめてここのピザを戴きましたが、今までのは何だったかというような美味しさでした。本場仕込みのホンモノは違うものですね。

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