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2016年10月 2日 (日)

二百八十三話 働き方改革~その④

 政府が進めようとしている「多様な働き方」とは、これまでのように非正規が増えることではなく、「多様な正社員」が増えることです。つまり、具体的には地域限定正社員や職務限定正社員、短時間正社員などであり、これらはすでに身近でも実際に目にするようになってきています。また、ここでいう正社員とは、「期間の定めのない雇用」であり、同じような仕事に就いていれば、総合職正社員等と時間当たりの賃金は合理的な説明ができる範囲の格差しかない雇用形態をいいます。
 このような流れに動いていくことは間違いないでしょう。このことは中小企業の人事政策に大きな変化をもたらすと思われます。まずは、賃金の底上げが当面続きます。労働集約型の産業は増々厳しくなりそです。けれども、それが変化のメインではありません。おそらく、多くの企業は賃上げばかりに目が行き、その他の変化に気がつきにくいでしょうが。
 その他の変化の一つは、「会社に就く」意識よりも「仕事に就く」意識が急速に高まることです。このことは、雇用がより職務契約型に向かうことを意味します。おそらく、契約社員という言葉は死語になるでしょう。雇用は契約という意識がふつうになるからです。
 但し、中小企業にとって重宝なのはやはり総合職正社員です。つまり、会社は総合職正社員を軸に「多様な正社員」が混在することになります。しかも、「多様な正社員」もこれまでのような安価な労働力ではなくなりますから、効率良く働いてもらわないとなりません。したがって、マネジメントの必要性が増すことでしょう。でも、中小企業にとっては苦手な分野です。
 また、職務契約型に向かうことで雇用はより流動化するでしょうから、人材の確保と定着に今以上に振りまわされることになるでしょう。こちらは喫緊の問題です。その意味でも、マネジメントができる人材の育成は各社の必須課題となります。苦手な分野だけに、マネジメントできる人材の養成に成功するかどうかが競争力の差となりそうです。

台湾の出版社からオファーのあった、拙著新刊「人を使うのが上手な人のリーダーのワザ」がいよいよ出版されるようです。表紙のデザインが送られてきました。タイトルが「領導慣性」となっています。リーダーの習慣みたいな意味でしょうか。゙中国語はさっぱりですが、オリジナルの雰囲気とは違って、少々派手ですが面白そうです。売れるといいのですが。

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