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2017年4月

2017年4月30日 (日)

三百十三話 18年卒の大卒求人倍率1.78倍

 人不足はあいかわらず厳しく、リクルートのデータでは18年卒の大卒求人倍率は1.78倍で今年よりさらに高くなっています。日経の調査でも保育・介護を含む外食・その他サービス業の大卒採用が29.3%増という、とんでもないことになっています。
 採用難は担当者を悩ませます。そもそも、採用の大変さは採用に携わる人でないとピンとこないでしょう。直接かかわらない他の管理職などは、「今年のはまるでつかいものにならない。もっとまともなのを採ってくれ。」と、ひとごとのようになりがちです。でも、今はひとごとで済まされません。そのくらい逼迫しています。
 よって、採用担当者だけに責任を負わせずに、採用と定着に社員全員が協力しないとなりません。でも、社員の立場は微妙です。とくに若手はそうで、何年か前までは採用される立場だったわけですから。
 経営者も採用担当に任せきりになると、人不足の状況がどれだけのものかわからなくなってしまいます。多くの中小企業ではそれほど大量に採用することは少ないですし、年によってムラがあり、採らない年が続いたりするのも普通です。よって余計に状況が見えにくくなります。
 政策金融公庫の調査資料に、新卒者が就職で中小企業を選んだ理由が載っています。そのなかでも、大手にはほとんどないものの一つに、「経営者との距離が近い」というのがあがっています。このことは大いに利用すべきでしょう。中小企業の経営者は採用に積極的に関わるべきといえます。

わたしどもグループの関与先様の講演会と親睦会が今年は9月15日に梅田スカイビル36Fで行います。今年の講演は国170501立刀根山病院院長の佐古田三郎先生を迎えて、日々解明が進む最新医療について語って頂きます。とくに脳や睡眠などの謎が解かれつつある話など、面白い話が聞けるのではないでしょうか。正規の配信は6月頃になります。
講演前の会員紹介コーナーは、フィルム加工のエキスパート、株式会社松本製作所様です。島根大学発ベンチャーの株式会社ハイパーブレイン様と共同開発された、認知症予防に有効とされるアロマオイルの定陵滴下シールについてプレゼンして頂きます。もしかしたら試供品が貰えるかもしれません。

株式会社松本製作所様「定量滴下システム」ご紹介サイトURL
鳥取大学発ベンチャー 株式会社ハイパーブレイン様ご紹介サイトURL




 

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2017年4月23日 (日)

三百十二話 中小企業景況レポート

 13日に中央信金からリリースされた中小企業(全国16000)の景況レポートを見ると、現況、見通しとも、ほとんどの業種で曇りマークとなっています。近畿で少し陽が差しているのは不動産だけです。小売りなどは雨マークで消費の回復が鈍いことがうかがえます。これが確かだとすると、新聞などでは景気が良くなりつつある指標が報じられていますが、やはり大手・中堅企業からのようで、広く中小企業に届くのは先になりそうということでしょうか。
 政府は賃上げと働き方改革を同時に進めていますが、長時間労働抑止から始まった残業規制は裏返せば社員の収入の減少でもあります。理想は次のような循環経済でしょう。長時間労働が当たり前の社会を変えて、働きたくとも働けない事情を抱える女性や高齢者等が働ける環境を整備し、労働人口を増やして、仕事はシェアするが時間当たり賃金を上げることで労働者の所得を上げ、景気を高揚させ、企業の業績も高めて、また労働者の賃金に還元するというものです。そのためには、企業はこれまでの仕事のやり方を変え、短時間労働者等が働ける工夫や生産性を高める工夫をしないとなりませんが、直ぐには無理というものです。理想へのタイムラグは、社員収入の減少と見えにくい将来への不安から消費を停滞させています。
 今、中小企業は人事に関連していえば、三つの要求を突き付けられています。一つは柔軟な働き方ができる体制づくり、二つ目は無駄な残業などの削減やIoTなどでの生産性のアップ、三つ目は将来に希望が持てる賃金や教育などの制度の整備です。これらに対応しないと、人は採れず、定着もままならなくなりますよと政府は言っているわけですが、高いハードルに違いないでしょう。中小企業を応援する立場からいえば、なんとかしたいものですが。でも逆に考えると、少し抜きんでさえすれば、良い人材が集まる可能性もあるということでしょう。当面の人事の課題が明確になりつつあります。

近所の珈琲好きの方から教えて貰ったのが「御影ダンケ」というカフェです。バターブレンドという珈琲で有名なお店で、淹れた珈琲にバターを溶かして飲むのかと思っていたら、まったく違っていました。焙煎した豆をバターでコーティングして紙ドPhotoリップしたもので、バターの風味があるわけでも、油が浮いていることもありません。味は濃いのに苦くなく、キレがあるというもので、それがバター効果のようです。写真のように一杯ずつ、マスターが独特の淹れ方をしてくれます。「念でもいれているのですか?」と聞くと、「いいえ、愛です。」と答えてくれました。仕事の関連もあって、よくカフェを捜して行きます。神戸にはユニークな店が沢山ありますが、なかでも特筆すべき一店です。

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2017年4月16日 (日)

三百十一話 AIの人事考課①

 脳とインターネットが直接つながる近未来の世界で、記憶を書き換えられ操られる犯罪が起こる。公安の特殊部隊が犯人を突きとめ追いつめると、その犯人もハッキングされた一般人で、真犯人は実はAIだった。これは20年以上も前につくられた日本のアニメの話ですが、このAIが今や現実になりつつあります。アニメでは、真犯人のAIが最後に次のようなことを言います。「外部記憶装置としてのコンピューターができたときに、人類はこのようなことが起こることを予測すべきだった。」と。
 AIの進化は自己学習機能により加速しています。人間がするほとんどのことをいずれはAIができるようになり、とってかわることしょう。AIはヒトマネが得意です。近いうちに本人そっくりの声と話し方でAIのオレオレ詐欺も現れるかもしれません。また、大量の情報分析から精度の高い予測などもお手のものです。なにしろ、処理スピードに加え、24時間休まずに働きます。高速でPDCAを何度でもまわして、正解を求めることなど容易いのです。しかも、IoTで直接に情報の入手も可能です。あるいは、クリエイティブな仕事ができないという人もいますが、そんなことはありません。小説も書きますし、絵画も描けます。美術品のオークションで高値がつく、などということが起こるでしょう。人事でいえば、AIは人事考課も行えるでしょう。大量の情報処理の分析から、精度の高い考課を行えるはずです。
 AIはヒトがすることのほとんどをこなし、人間以上の能力を発揮します。では、人間とAIの違いは何でしょうか。いろいろあるのでしょうが、人事に関連するところでいえば最も大きな違いは、「責任」です。AIには「責任」がありません。というか、「責任」という概念があてはまりません。騙されてはいけないのです。「事故を起こしたのはAIが稚拙だったせい」などというのは、言い逃れに過ぎません。小説や絵画から意味を読み取り、価値を与えるのはヒトなのです。これからシステムがより複雑になれば、我々はそのことをうっかり忘れがちになるでしょう。
 AIが人事考課を行いサインをしても、それは「責任」のサインではありません。AIに「責任」はないのです。「人類が予測すべきだった」のはそのことを忘れてしまう懸念だったののです。

新刊の誤植のお詫びと訂正のお願い。「改訂版一人前社員の新ルール」244頁及び「改訂版はじめての賃金管理100問100答」238頁の資料請求のFAX番号が違っています。正しくは「06(6454)9677」です。ご迷惑をお掛けしました。お詫び申し上げます。お手数ですが訂正をお願いします。

新刊の誤植のお詫びと訂正のお願い。「改訂版はじめての賃金管理100問100答」の90頁本文6行目「2016年4月1日」は「2017年4月1日」の誤りです。ご迷惑をお掛けしました。お詫び申し上げます。お手数ですが訂正をお願いします。

Photo新刊に強烈なPOPをしてくれている書店さんの写真です。これなら思わず足を止めてしまいます。嬉しいですね。

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2017年4月 9日 (日)

三百十話 全面改訂版「はじめての賃金管理100御100答」

 明日香出版社さんから「はじめての賃金管理100問100答」を出したのは2007年1月ですから、ちょうど10年前です。賃金についていえばこの10年のうち、はじめの6年間はバブル崩壊以降の特徴を引き摺った、大きな変化のない時代でした。すなわち、「上がらない賃金の時代」が続いていて、昇給で決める賃金から水準で決める賃金へと会社と社員の意識が変わり、日本社会全体への浸透が完了しつつあったわけです。冒頭のわたしの著作もそのこととそれが中小企業にどう影響するかをベースに記したものあり、2012年までは参考にして頂けたかと思います。
 Photoけれども、2012年12月からの第2次安倍内閣以降、状況は大きく転換することとなりました。企業の人事の最大のテーマは「人不足経済にどう対応するか」となったわけです。とりわけ、このテーマが持つインパクトは国の政策とあいまって、中小企業にとっては極めて大きなものになりつつあります。
 つまり、中小企業の人事は「人材の確保と定着」にシフトせざるを得なくなり、企業の人事を考える前提とプライオリティが大きく変わってしまいました。そのことを記した「改訂版はじめての賃金管理100問100答」を前作の全面改訂版として、今回改めて執筆しました。新しい装丁にて、そろそろ書店にも並びはじめると思います。
 労働人口が確実に減少するなかで、「働き方改革」そのものは必要なことでしょうが、そのしわ寄せは中小企業が被ることになります。賃金のあり方や評価制度はこれまで以上に大きな鍵を握ることになるでしょう。そのあたりをわかりやすく書いたつもりです。中小企業のこれからの賃金のあり方をはじめ、中小企業を取り巻く現在の状況とこれからどこへ向かうのかについての要約本としても、参考にして頂けると思います。他にはない一冊、ぜひ一度ご覧下さい。

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2017年4月 2日 (日)

三百九話 派遣時給の謎

 大都市圏の派遣時給平均は、人手不足といわれるさなか、この数か月連続して前年同月割れをしています。リクルートジョブスのデータでは4か月連続です。もちろん、業種による差はありますが平均では下がっています。これは「上がり過ぎた時給が需要と供給の調整局面を迎えて、頭打ちになっている」と、最初は思っていました。
 そこで関与先等数社に聞いてみましたら、「熟練者が来なくなったので、仕方なく未経験者に来てもらっている」というような返答が多いのです。やはり、相変わらず人は不足しています。でも、ちょっと様子がおかしい。それでも、時給が上がらないのは、「仮にどこの企業でもこのような返答をするとしたら、もしかすると不足し過ぎが原因かもしれないのでは」と、仮説を立ててみました。
 そのような推測していましたら、同様の分析が日経に載っていました。派遣の熟練者が足らなくて、企業は止むを得ず、未経験者を雇用している。そのために、未経験者の時給はとうぜん安いので平均時給が下落していると。しかも、それにより熟練者はさらに貴重となり、企業は正社員化で囲い込みを始めているので、増々熟練者は足らなくなる。したがって、平均時給はやはり下がるというわけです。これは、限られたパイの争奪戦です。たいへんな時代になりました。

このほど外務省は中堅中小企業のための海外渡航安全マニュアルの作成支援にあたりゴルゴ13に依頼した。」というのは劇画の世界ではありません。本当の話です。すでに2編出ており、当面連載のようです。外務省も頭が柔らかくなったものです。でも、テロリストにスナイパーですが、これはもしかすると何かの伏線でしょうか。

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