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2017年5月 7日 (日)

三百十四話 中小企業の賃金指標②

 最近、自社の賃金水準について聞かれることが多くなりました。けれども、現在は賃金指標なるものが非常に限られている状況です。とくに中小企業は参考となるものがほとんどありません。かつては各商工会議所や経営者協会が調査をしていましたが、今でも行っているところはわずかです。それでも、賃金があまり動かなかった、この25年はそれほど問題がなかったのですが、ベアが続き、初任給が上がり、賃金カーブが変化し出した現在、人不足と相まって、参考となる指標の必要性が増しています。
 わたしどももこれまでのデータの蓄積から平均カーブなどを提供していますが、地域、規模、職種などに充分に対応するには、やはり公的機関等の調査資料が必要です。たとえば米国では労働局が全国給与調査を実施し、地域別規模別で480の職種別に加え、9段階の仕事レベル別のきめ細かな平均賃金を提供しています。わが社の〇〇係長の給与水準は同業と較べてどの程度かがわかるわけです。日本ではほとんど何もない先進国では稀な状況が続いていますが、いつまでもというわけにはいかないでしょうし、おそらく厚生労働省もある程度の準備をしていると思われます。
 但し、このような賃金指標の提供は諸刃の剣で注意が必要です。従来型のモデル賃金指標のようなものであれば、会社が利用するだけで問題なかったでしょうが、米国のような指標だと働く側も参考にすることになります。つまり、役に立つ賃金指標は「雇用の流動化」の引き金の一つというわけです。政府は人材の移動に方針を固めました。これから、仕事別の賃金指標が出て来たときは、要注意です。「雇用の流動化」が本格化することになるでしょう。

clip神戸に住むまで、神戸にも伝統ある「たんじり」祭があるとは知らなかったのですが、この時期、各地域で続きます(東灘区で3地Photo区32台だそうです)。岸和田ほど激しくはありませんが、なPhoto_2かなかの盛り上がりを見せます。写真は昼間に地区を曳きまわし、夜に宮入りという本住吉神社に帰ってきて社の前で奉納に回転するだんじり。「回せ!、回せ!」と、まさしく老若男女の掛け声に最大の盛り上がりとなりますが、やはり若者が多いだんじりに力が感じられます。伝統にも若手の力は大事ですね。
 

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