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2017年5月21日 (日)

三百十六話 中途採用者の賃金

 人不足から大手企業が中途採用比率を高め、助成金など政府のリードもあって、経済動向に余程大きな変調がない限り、これから中途採用市場は競争が激化しそうな気配です。とうぜん、中途の初任給相場は上昇します。自社で提示の賃金より上を行くケースが増えそうです。
 この25年間は中途採用者も自社の賃金表にまずまず納まっていたのが、これからははみ出すことが頻繁になったりするでしょう。売り手市場の現況では、相手の希望額に近づけないと、欲しい人材は他社へ行ってしまいます。「そんな人は要らない」と言えれば良いのでしょうが、多くの会社はそうもいきません。
 対応方法は幾つかあります。一番良いのは支度金など一時金を採用時に付与する方法で、これだと自社の賃金表には影響しません。ですが、売り手市場の中で相手が承諾するかどうかは疑問符がつく場合多そうです。二つ目は、賃金表に入れずに年俸制など別扱いにする方法です。これも、管理職クラス待遇や特別の技能等での採用なら他の社員も納得しやすいでしょうが、通常の中途入社では不満が出そうで、メインとなる方法ではありません。三つ目は、初任調整給を付ける方法です。賃金が高いからといって、該当等級を超えて上位等級につけてしまったら、等級制度は崩れてしまいます。該当等級につけて、はみ出た分を呼称は何でも良いのですが、初任調整給として付与します。初任調整給は償却を前提とし、昇給時や昇格時に償却していきます。それにより、その社員の賃金も自社賃金に溶け込むことになります。ですが、この方法も調整給があまり多額になるようなケースでは使えません。はみ出る中途採用者が増え出したら、やはり賃金表を書き換えざるを得ないでしょう。
 この25年間大きく手を入れることなく使えた賃金表も修正を検討する会社が増えて来ています。

clip週末に仕事でPhoto関空に行きましたら、写真のポスターが目をひきました。外務省が中小企業向けに出した劇画仕立てのテロ対策マニュアルの案内ですが、認知度アップの点でゴルゴ13の起用はひとまず成功といえそうです。

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