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2017年10月

2017年10月30日 (月)

二百三十九話 基本のマネジメント力アップ

 一般に班長、主任、係長、リーダークラスは、課長以上の管理職の手前にあたり、現場のまとめ役です。このクラスの役目は中小企業でも重要です。会社としてはこのラインで日常業務がまわり、完結するのが最も効率がいいですし、仕事をまとめ、人をまとめてくれれば、会社は組織で動くようになります。また、人材の定着にも大いに関わっていますし、管理職の底上げにもつながります。
 このクラスのレベルアップが多くの中小企業の課題ですが、教育が難しいのが悩ましいところです。時間が取れない、現場から抜けられない、レベル差が大きいは各社共通の課題でしょう。研修で一度に集めることなどは、一度だけならまだしも、継続してはできないのが普通です。
 そこで、昨年から数社でマネジメント力に絞り、個別の指導を行う方法をとってみました。マネジメント力の自己評価シートでチェックしてもらい、それをもとに上司と個別面談します。面談での目的は、マネジメント課題を確認し、課題の優先順位を決めて一つずつ、わずかでも改善することにあります。チェックシートのマネジメント力の要件は、底上げを目的に基本的なものに絞れば、17、8項目くらいではかることができます。基本的なマネジメント力はできる人は放っておいても伸びますが、できない人は停滞し、その差は大きいのです。
 実際にやってみると、上司と本人とでくい違いがけっこうあるのと、たくさんの項目にチェックする人と数項目にしかつけない人に別れることがわかれます。また、課題の具体的な改善策は、本人だけではできません。必ず、アドバイスが必要になります。でも、全員とまではいきませんが、かなりの確率でレベルアップがはかれるのとマネジメント力はきっかけを持てば、次々に良くなっていくことがわかります。思いのほか、成果につながっています。

気候がおかしいと思っていたら、人の季節感もおかしくなってきたようで、まだ10月ですが台風が来ようというさなか、近くの梅田スカイビルに早々と巨大なクリスマスツリーが立ち始めました。なんだか年々早くなっているような気がしますPhoto。およそ2か月間も立ってるわけですから、ちょっとやり過ぎなようでもありますが、急激に増えたインバウンドの人たちへの得点は高いでしょうか。空中庭園を目当てに来たら、巨大なツリーまで見れたわけでしょうから。

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2017年10月23日 (月)

三百三十八話 東洋紡のベア相当

 下請にかぎらず受注から納品までが短時間型の業態は残業を減らすといっても簡単ではありません。また、勤務時間をずらすなど人を割り当てて残業削減するにも、人不足でままなりません。しかも、たとえば15時に受注が入り、明日納品となると、夜遅くまで作業が続いたりするわけで、そのような予定が立ちにくく、遅くまでの残業が多い業態だと、採用するにも敬遠されがちになります。
 大手でも部材供給型の製造業などは同様の事情を抱えていたりします。日経によると東洋紡は労働時間削減対策として、来年4月から工場事務の休日を3日増やして120日にし、本社・支社は1日の勤務時間を15分短縮します。また同時に始業時間をすでに15分繰り上げています。残業時間の削減は社員の手取り減収になることから、一般に労組は積極的ではありませんが、東洋紡の労働時間短縮は賃金水準を変えないことから、会社によれば実質1万650円程度のベアに相当するとしています。これなら労組も反対するわけにはいきません。思い切ったことをするものですが、業績が順調であり、その業績の要が技術力とともに「タイムリーな納品」と踏んでいるのでしょう。
 これから残業を含めた労働時間の短縮はまだまだ進みそうですが、各社各様の知恵較べとなりそうです。

バリバリの広告マンの友人が、現代詩の詩集を出版しました。20代から詩を書いていて、本業は詩人と言っています。それで広告の方は片手間かと思いきや、実は誰もが知る目薬のCM、織田雄二の「来た~!」は彼が作ったPhotoコピーで、広告の方も手を抜いていません。また、仏教の歴史にも詳しく、今回の詩集「仏教の宣伝」はまさに真骨頂と言ったところです。表紙の帯に詩人で仏文学者の山田兼士氏が秀逸な評論を載せていますように、普通の抒情詩を思っているとちょっと違っていて少々難解かもしれませんが、興味のある方は是非ご一読ください。また、表紙のデザインはやはり友人で現代彫刻家の大塚新太郎君の作品です。これもまた、なかなかのもので内容によくフィットしています。

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2017年10月15日 (日)

三百三十七話 働き方改革法案

 働き方改革法案がまとまり、国会に提出・審議のうえ、通過を待つこととなりました。
 中小企業にとっての主な目玉は、1)時間外労働の上限規制~原則月45H・360H、臨時的な特別な事情がある場合でも年720H・単月100H未満・複数月平均80Hを限度、2)月60H超50%割増率~60時間を超える時間外労働の割増率50%以上の中小企業への猶予措置を廃止、3)年5日の計画的付与~会社は10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対し5日について毎年時季を指定して与えなければならない、の3つです。施工は平成31年4月1日(割増率については平成34年)となっています。いずれも、対応が悩ましい中小企業は沢山あるでしょう。頭の痛い限りですが、時間はあります。また、国会がこの選挙で通過は微妙な情勢のため平成31年の実施は伸びる可能性があるでしょう。でも、いずれは実施せざるを得ませんから、今から対応を進めておくべきと思われます。案外、あっという間に来るものです。

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2017年10月 9日 (月)

三百三十六話 パート社員の退職金

 パートさんの確保がままならないのは、大手を中心に正社員化(無期雇用化)が進んでいるからです。来年度から該当者が出る5年ルールも相俟って、短時間正社員や職務・地域限定正社員など多様な働き方制度で囲い込みを行っています。
 人材の確保とは採用と定着のことですが、これだけままならないと色々と方策が出て来ます。ドトールコーヒーがまだ他社ではほとんど見られませんが、先がけて9月から非正規社員にも退職金制度を導入しました。多分、大手の飲食業では初めてではないかと思われます。
 確定給付企業年金を利用して、掛金を会社が月100円負担し、従業員は1000円~2万円掛けて年率0.3%で積立てます。月8千円を10年積立てると退職時に105万円受け取れるようです。掛金で給与が減る分、社会保険と所得税を減らすことができ、退職金で戻ってきても退職所得控除でお得です。そもそも退職金制度は長期に人材を確保するためのものです。これからも導入するところが増えそうです。

NASAの創生期での3人の女性黒人数学者の活躍を描いた映画「ドリーム」に有人人工衛星が帰還のために大気圏再突入の地点を求める計算の場面で古典的な数式として「オイラーの公式」というものが出て来ます。なPhotoんとなく聞いたことがあるようなで、理数系の息子に聞いてみると、「オイラーは随分沢山の数式や定理を見つけたので、試験でわからない数式名の問題が出て来たら、取り敢えず『オイラーの公式』を書いておけば、先生もわからないから点をくれると言われていた数式だ。」と教えてくれました。そんなもの素人が理解できるはずもありませんが、うっすらでも学生の頃に記憶したような言葉が出てくると、物語がぐっと身近に感じられるようになるものです。

 

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2017年10月 2日 (月)

三百三十五話 65歳定年

 現在は民間、公務員とも60歳定年(公務員の事務方トップは62歳)ですが、65歳定年制は公務員が先駆けて2019年度からの実施が検討されています。これは25年度には65歳支給になる公務員の年金と合わせるためとしています。但し、そのままの延長では人件費が膨らみ国民が納得しないでしょうし、地方財政をも圧迫します。よって、55歳あたりから賃金を寝かせたり、役職定年制を合わせて検討すると思われます。
 民間の65歳以上定年制は厚労省の16年調査だと全企業計で16.1%の導入率です。規模別に見ると、30~99名で18.5%、100~299名で11.6%となっていて、1000名以上の大企業だと6.7%ですから中小の方が上回っています。また、60歳定年制の会社も継続雇用の義務化で段階的に雇用年齢が伸び、中小企業ではすでに実質65歳までという会社が多いと思います。これらは中小ではもともと60歳以上もそれなりに活用していたからです。
 大手では日生など幾つかの保険会社がすでに65歳定年制を打ち出しましたが、公務員が65歳になれば、民間もいずれ法制化されるでしょう。でも、保険会社などは高齢者の顧客の相談には高齢社員が対応する方が良いというメリットがあるからですが、これから検討される中小企業ではよく考えた方が良いでしょう。
 65歳定年制は会社のメリットとして一般的には、人材の確保が難しい中でやはり戦力としての活用が大きいでしょう。それ以外で考えると退職金を先延ばしできる点も一つあげられそうです。現在の60歳で退職金を貰ってその後はモチベーションも上がらないまま5年引っ張らないとならない点は解消できそうです。但し、デメリットも多々あります。一番大きな点はやはり新陳代謝が悪くなることです。若い人を入れづらくなる、ポストがつかえるなどは大きなマイナス要因にちがいありません。継続雇用で実質65歳といっても、1年ごとの有期雇用ですから定年延長とは柔軟性がちがいます。やはり一般的な観点からは、あまり先走って取り入れるのはどうかといえそうです。

大規模工事中の梅田北ヤードを上から見ると、関空・和歌山へ行く路線の地下化で地面を掘っているのがよくわかります。そのPhoto影響で梅田からスカイビル(わたしどもの会社も同じですが)へ行くための地下道は再びまもなく短くなります(いずれは、無くなり地上に道ができるのですがそれはだいぶ先です)。昔は今の倍の長さがあり、うす暗く、子供の頃は行けども行けども出口が見えない、とてつもなく長いトンネルに感じていました。でも、夏は涼しく、冬は暖かかったのですが。そう思うと無くなるのも寂しいものです。

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