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2018年3月21日 (水)

三百五十九話 日本版オーネット①

 働き方改革の一環で昨年末に提出された厚労省の未来投資会議の資料には、日本版O-NETの開設に触れています。「これから労働市場に参入する学生、仕事を探している労働者等が、適職を見つけるため、職業に関する情報(仕事内容、求められる知識、能力、技術、職業の将来展望、平均年収など)を総合的に提供する「日本版O-NET」の整備が重要」と。
 O-NETは米国で2003年から始まった職業紹介サイトです。もともと職務給社会の米国では非常にきめ細かな地域別仕事別熟練度別規模別の賃金サイトがあり、さらにO-NETで「どの地域でどのような職業でどのくらいのスキルで給与は幾らくらい欲しいか」また「その職業の将来性はどうか」などの転職情報を提供するようになったわけです。米国は完全に雇用の流動化を前提とした社会なのです。
 日本政府の方針も、「人口が縮小する中で経済を活性化するためには衰退産業から成長産業へ雇用が必要で、流動化は避けて通れない」というわけで、流動化の推進策を今後も充実させようとしています。長期的にはまったく正しいと思いますが、短期的には中小企業にとって非常に厳しい環境になるといわざるを得ません。
 「日本版O-NET」は20年頃の稼動を目指しています。今でも大変な売り手市場ですが、さらに拍車がかかるのは目に見えています。中小企業はより一層、流動化に備えないとなりません。

clip「ダンケルク」(写真はAmazonn)は第2次大戦、独軍によって仏の海岸ダンケルPhoto_3クに追いつめられた英軍を民間の船などが救出に向かう英国の気概を描いた映画です。ダンケルクに向かう頭上のスピットファイアを同じく救出に向かう本当に小さな船の船長が息子の「あの飛行機は帰って来れるのか」の問いに誇らしげに次のように答えます。「必ず帰ってくる。スピットファイアはロールスロイスのエンジンだからな。」と。ロシアのスパイ暗殺事件で騒がれていますが、ときどき英国は世界を驚かす気概を見せてくれます。

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