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2018年4月

2018年4月25日 (水)

三百六十四話 サポーター手当

 レナウンは育児休職から復帰した販売員が短時間勤務などで同僚に負担がかかる場合に、同僚の販売員に一人当たり月3000円の「ほほえみサポーター手当」なるものをこの3月より支給しています。
 確かに「子育ては少子化を考えれば必要だし、たいへんなことだが、本人だけでなく職場の同僚である我々への負担も結構大きい。」と考える社員は多いに違いありません。本人も休みを何となく取りづらかったり、自分だけ早く帰るのは気が引けて、職場の雰囲気が悪くなったり、離職につながったりしかねません。サポーター手当で職場のモチベーションが上がり、抜けた分のカバーをしてくれるなら、本人の短時間勤務等による人件費の下がりと同僚の残業増加とのバランスはあるでしょうが、会社としては3000円は安いかもしれません。
 ありそうでなかった同僚への配慮の手当ですが、人不足に雇用の流動化を睨んで、育休や子育て推進にレナウンは本気なようです。でも、このような制度はこまわりの効く中小企業こそが取り組むべきでしょう。他社が目を向けていない間が差別化に有効で、チャンスといえます。

京都堀川通にある関与先の近くにあった中華料理店が閉店の案内を貼り出していたのは昨年の春頃です。その後、新しい店がオープンする気配もなく、この場所ではやはり商売にならないかなと思っていましたら、夏くらPhotoいから前の道路に大型バスが数台止まり、中国系と思われる人たちが、ぞろぞろと店の中へ入っていきます。よく見ると、店のつくりはそのままに看板だけが「日本式ちゃんこ鍋」となっています。中を覗くと縦長のテーブルに土鍋型のステンレス鍋がずらりと並んでいます。なかなかうまい商売を考えたものです。客の来るときだけ開ければ良いし、人数分だけ準備すれば良いのですから。しかも、ちゃんこ鍋なら中身は何でも構わないでしょうし。たぶん、海外の旅行会社とタイアップして、ツアーに組み込んで貰っているのでしょう。ハズレ無しの商売です。
 

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2018年4月19日 (木)

三百六十三話 賃金の凸凹

 厚労省調査(全国企業約5万件)の昨年の年齢階層別賃金を見ると、全平均で男性のピークは50~54歳で424,000円です。10~99人規模だと55~59歳がピークとなり、339,200円となります。いずれも、この数年はダウン傾向にあり、山が低くなっていますが、その分、20代等の若年層が上がっています。若年層の上りは、大手中堅より中小企業の方が顕著です。
 10~99人規模のこの山の傾きを計算すると、年当たりざっくり3,800円となります。この中には基本給の昇給と手当のアップ分が入っていますが(つまり、定昇+定昇外)、データの少ない中小の昇給の目安となります(これが大手の山だと8,700円となり、うち定昇が5,700円くらいとすると、定昇外は3,000円となります)。
 ここへ来て、スバルやJRが高齢者の賃上げを実施するなど、世代別の賃金配分はまた移って行くでしょう。足元は人不足ですが経済の先行きの懸念から、企業は賃上げに慎重にならざるを得ません。限られた原資の配分先が年ごとに変わりそうです。自社の配分先を見極めることが重要になっています。

インバウンドでは西高東低といわれ、関西の景気はそれなりに活況です。確かに観光でも、大阪、神戸、京都、奈良を関西地域として、ひとまとめにして見るとそれぞれに特徴、個性があり、奥が深いPhotoといえます。神戸を取り上げても、大型クルーザーが就ける港に空港もあり、洒落た店と歴史ある建物がひしめいていて、六甲山系が急角度に立ち上がり、その奥に有数の温泉地を抱えるといったロケーションは、実は見どころ満載なのです。写真は六甲に三つあるケーブルカーの一つ摩耶ケーブルですが、二度の大災害を乗り越えて93年の歴史を誇ります。先日、登りましたがスキージャンプ台と同等の急勾配の線路を見ているだけでも飽きません。

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2018年4月11日 (水)

三百六十二話 中小企業の賃上データ

 5日発表の大阪シティ信用金庫の調査資料を見ると、賃上げを実施した中小企業の賃上げ率は2.51%と昨年の2.99%よりも低下しています(この統計は大阪府下約1000社の調査で、およそ8割が20名以下の企業です)。大手の今春闘は昨年の2.11%を上回りそうですが、中小はそうでもありません。業種別で見ても上がっている職種はありません。但し、このシティのデータは賃上げをした企業を対象にした数字で、賃上げ実施の企業の比率は29.5%と、この10年間で最高となっています。これらの結果を見ると全体としていえることは、昨年に大きく上げた業種は今年は抑え、逆に昨年抑えた業種は今年は伸ばしたようです。人不足だし景気は悪くはないが、昨年の賃上げを持続するほど良いわけではなく、業種別の賃上げの凸凹はならされる結果となったといえるでしょう。
 また、賃上げした理由を見ると、人不足(全体37.5%)の影響は小売業(63.6%)と運輸業(58.3%)が飛びぬけています。とくに小売業などは昨年の28.6%から大幅アップしており、人不足が消費の最前線業種まで急速に進んでいる深刻な状況がわかります。おそらく、パートさん等の非正規の確保に急ブレーキがかかっているのだと思われます。これら人不足の業種は定期昇給時期かどうかにかかわらず、賃上げの圧力は引き続き増しそうです。

関与先のキャンペーPhotoンでプレモルを購入しましたら、オマケにビール缶用のサーバーが付いてきました。超音波できめ細かな泡が立つ優れものです。これがあれば自宅でちょっとした生ビール感覚です。

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2018年4月 4日 (水)

三百六十一話 春闘のはね返り

 今年の大手の春闘はほぼ決着し、賃上げ率は政府要請の3%には届かないでしょうが、昨年を上回るのは間違いないようです。昨年を上回るとすると、厚労省の数字で5年連続して2.1%を超えることになります。同じく厚労省のデータでは定昇率が概ね1.6%ですから、差し引いたベアは0.5%を超えていることになります。これは大手の数字ですが、中小企業への主な影響としては、一つは賃上げのムード、もう一つは初任給アップがあるでしょう。大卒初任給をざっくり20万円とすると、ベア0.5%ですから1000円上がる計算です。よって、この4年は毎年おおよそ1000円ずつ初任給は上昇したわけで、来年の採用に向けても最低1000円のアップを見込んでおく必要があることになります。新卒採用をする中小企業は、初任給対応と既存社員との調整が当面は続きそうです。
 
地方の駅の書店の新年度向けコーナーにわたしの本が並んでいました。新任の主任・係長向けに売れているみたいです。中小企業の「現場のまとめ役」に何か一つPhotoでもプラスになればと思って書いたものなので、レベルの高いリーダー向けのスキルアップを期待するとハズレになってしまうでしょう。ちょっと頁をめくると、半分がイラストなので気がつくと思いますが。
※お陰様で本日、「
不安・苦手ゼロ! 人を使うのが上手な人のリーダー(上司)のワザ」が、7度目の増刷決定しました。

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