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2018年6月

2018年6月28日 (木)

三百七十三話 中小の夏季賞与その2

 大阪シティ信金の大阪府下およそ1000社の賞与調査データが出ています。この資料の特徴は約8割が20名以下の中小企業で、それによると、大手、中堅は好調と予測される中で、悪くはないがそれほどでもない、むしろ横這いに近い、アップの最低点ギリギリ状態といえるものです。
 支給する企業は59.6%で昨夏対比で0.3㌽減少の3年連続です。但し、小売業が相変わらず支給する47.7%と低いものの13.7㌽の二桁増加ですから消費の回復が伺えます。
 支給する企業の平均支給額は262,570円と微増(+1,814円)ですが、ほぼリーマン前の水準に戻ったといえます。こちらも、率では小売が伸びています。
 この調査が少人数企業を対象としていて、その実態を表す秀逸なアンケート項目として、「ほぼ適正範囲内の支給」か、「幾らか無理をした支給」かどうか、というのがあります。それを見ると、「適正」が84.0%、「無理をした」が16.0%と昨対で8.1㌽「適正」が増えていて、やはり全体では収益改善が伺えます。但し、「無理をした」で小売業が28.6%と11.0㌽の増加ですから、ムードに収益が追いついていない厳しい実情もあるように見えます。
 少人数企業の大手・中堅とのギャップは、単なるタイムラグなのか、構造的に負荷を負っているのか、引き続き注意して見ておく必要がありそうです。

写真は芦屋沖を航行する日本郵船グループの超大型コンテナ船です。これだけモノが動いているのですから、景気が良くないはずがありません。今、コンテナ船は超大型化しつつあります。大型化することで効率化し、コスImg_3147トダウンにつながります。いわば、コンテナ業界も寡占化し、淘汰の波が押し寄せている状況です。吸収、合併がまだ進むでしょう。大型化した理由はもう一つ、パナマ運河の2016年拡張です。船のサイズは長さでマックス366㍍、コンテナ数で11000個とかいわれていて、それに合わせて大型化したわけです。昨年、今治造船はコンテナを2万個積載できる商船三井系のメガコンテナ船を2隻竣工させています。全長は400㍍もあります。パナマ運河は通れませんが、スエズは大丈夫なのだと思います。

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2018年6月21日 (木)

三百七十二話 中小企業の夏季賞与

  大手の賞与動向は新聞等でわかりますが、中小企業の賞与資料はほとんど出ていません。そのなかで、エン・ジャパンがこの夏季賞与の予定について調査しています。300名以下の中小企業584社からのアンケート調査ですが、おおよその傾向がわかり、景気が好調なのがわかります。
 82%が支給予定で、そのうち昨年対比で増額予定が35%、変わらずが60%、減額が5%となっています。業種別ではメーカー91%、商社93%が増額予定という高さです。増額予定の理由は74%が業績好調で、ついで社員意欲向上67%と続いています。
 このあと、大阪シティ信金の大阪府下の20名以下の調査が出ると思いますが、その数字が良ければ、末端まで景気が行き渡っていることになるでしょう。
 確かにわたしどもの関与先を見ても全般に良さそうですが、貿易関係の企業の荷動きを見ると、年初あたりから輸出入ともに好調ですから、やはり好景気の広がりが感じられます。
 あとは米国発の貿易摩擦と北朝鮮問題の動向、それに人不足が景気継続のリスク要因の目玉でしょうが、やはり東京オリンピックまではなんとか持続しそうな気配です。

先日の大阪の地震は突然でした。日本ではもはやどこで起こるかわかりません。わたしは客先へPhoto向かう途中、JRの車中でしたが、2時間半ほど車内に閉じ込められました。その後線路に降ろされ、近くの吹田駅へ向かいましたが、会社へ戻るすべもなく、自宅へ戻れたのは午后10:00でした。都市交通は完全にマヒ状態でしたが、文句を言う人もとくになく、日本の規律の良さは大阪でも証明されました。

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2018年6月15日 (金)

三百七十一話 賃金の差は仕事の差

 先日の最高裁判断は「継続雇用後も仕事が同じでも、社会に広く認知されている状況から、ある程度の減額は認めるものの、各手当については個別の意味合いによっては格差を認めない可能性がある」というものでした。この判例もこれからの日本の賃金のあり方を表していると言えます。つまり、賃金は仕事によって決まり、それ以外の例えば生活給的な賃金は各社のルールに基づいて決まるというもので、そこに正規、非正規など雇用のあり方の差は原則入れないとなります。したがって、ペナルティ以外で賃金を下げる場合は、仕事の違いを理由の第一に考えることが重要というわけです。
 「同一労働同一賃金」の流れは、政府がその流れに拍車をかけましたが、「賃金の対価」が明確になっていく上では必然といえるでしょう。「同一労働」の主軸はやはり「仕事」なのです。
 では、「仕事の違い」とはなんでしょう。一般的には、仕事の種類、仕事の重要度、仕事の難易度、仕事の範囲、責任の度合、能力の必要度、精神的・肉体的負担度などとなります。賃金に差をつける理由を説明できるようにしておくことが必要になっています。

大阪から神戸へ湾岸を走ると、左に夢洲の不思議な建物が見えます。大阪市のゴミ処理場(北Img_3251側の塔はスラッジセンター)というのは知っていましたが、やはImg_2898Img_3260_2中が気になってました。先日、機会があり見に行きましたら、建物の中は「おとぎの国」ではなく、普通の大きなゴミ処理施設でした。働いている人も変わりません。デザインはオーストリアの芸術家によるものですが、予算の限界なのか、徹底さはあまり感じられませんでした。どうせなら、外側の不思議さを建物内や作業員等にも作って欲しかったところです。

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2018年6月 7日 (木)

三百七十話 格差訴訟

  1日に二つの訴訟の最高裁判断があり、どちらも運送関係のものでした。定年後の継続雇用における正社員との格差に対するもので、地裁、高裁で一転、二転していた判断が一応決着しました。
 この結果から、会社は今後、次のことに留意が必要となったといえるでしょう。一つは、定年後の継続雇用における賃金のダウンはある程度は容認されること。もう一つは、ただし、各手当の意味合いに応じて、不合理な正社員との格差は違法であることです。とうぜん、このことは継続雇用のみならず、正社員と非正規社員との格差にも当て嵌まります。したがって、中小企業に多い、行きあたりばったり型に付与している手当は要注意といえ、整理をする必要がありそうです。また、非正規社員の給与のかたちも今後は検討が必要になるでしょう。

写真は東京で見かけたウーバーイーツの出前配達人。ウーバーイーツはあの白タクで有名なウーバーの出前代行会社。配達人と言っても社員ではなく、あらかじめ登録している素人が空き時間を配達にあてて、小遣いを稼ぐという仕組み。写真の電動自Jpg転車も有料で貸し出しているようで、大阪でも400人以上の登録者がいるようです。先日、わたしどもの会社にもウーバーイーツの出前の案内ちらしが入ったと思ったら、会社の向かいのラーメン店が早速、ウーバーイーツの緑のぼりを揚げていました。果たして、このビジネスモデルは成功するのでしょうか?

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