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2018年8月

2018年8月27日 (月)

三百八十話 上がらないモデル賃金

 あまり知られていないのですが、賃金を「モデル賃金」で見ると、この15年くらいは上がっていないといえます。このところ大手で2%以上の昇給が続き、賃金は上がっているように見えるのですが、モデル賃金を見るとそうではないのがわかります。モデル賃金とは、一般に賃金表など賃金体系がある場合に、標準的に上がっていく人や優秀者がたどる水準をいいます。中小企業では東京都のものが母数も多く、継続的に統計を行っている数少ないデータの一つです。
 東京都のモデル賃金を見ると、最新の2017年でリーマンショックの2009年後数年よりは上がっているものの、2001年よりは下がっています。下がっているというのは、近年のモデル賃金のピークは55歳前後ですから、そのピークの水準が下がっているのです。つまり、このところのベアは初任給や若年層の賃金は押し上げましたが、高い年齢層の賃金を上げるには至ってないのです。よって、モデルカーブは長期で見ると寝てしまうこととなり、消費は盛り上がらず、物価は上がらないというわけです。
 ピークの水準が下がった原因は、雇用延長であり、非正規の賃金アップと推測されます。この15年の非正規賃金の上昇は目を見張るものがありますが、あきらかに正社員のピーク賃金を抑えたといえるでしょう。

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2018年8月13日 (月)

三百七十九話 夏季休暇

 今夏は猛暑日が容赦なく続いていますので、長い夏季休暇は有難いという人が多いことでしょう。事務系は11日~15日、製造系は11日~18日、サービス系は土日を除く3日程度を交代でというところが多いようです。「会社に来ても暑くて能率が悪いし、休みを増やしてしEt2018_2まおうか」と、考えている経営者も多いと思いますが、中小企業でも来年4月から年休の年5日の計画付与がはじまります。夏季休暇を増やさずに、個別にこの時季にずらしながら年休をとってもらうのも一つです。たぶん、そのような会社が増えることでしょう。
イラストは初夏の貝塚港。さわやかな風が吹いていましたので、気持ちだけでも涼しくなればと絵にしてみました。

わが家のヒアリ事件。先日、息子が部屋にこんな蟻が飛んできたと持ってきました。ヒアリではないかというのです。瓶に入れて、虫眼鏡で覗くとネットに出ている写真とまるで同じです。赤黒く、胴にコブが2つあるのが特徴で、ヒアリの写Photo真にそっくりなのです。海外から船が頻繁に来る港から近いので可能性大です。これはたいへんだということで、翌日に保健所へ持って行かせることに。保健所が顕微鏡で確認したところ、「これは、アミメ蟻ですね。そっくりですが、背中に棘があるでしょ。これは無毒です。怪しいときは、また持ってきてください。」とのことだったようです。やれやれですが、顕微鏡で見ないとわからない毛のような棘があるようです。素人には見分けがまったくつきません。

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2018年8月 5日 (日)

三百七十八話 部下の仕事

  チームに課せられた役目を果たすために、「人と仕事をやり繰りする」のがチームリーダーのマネジメントです。「人と仕事をやり繰りする」ための一歩は、「部下の仕事に関心を持つ」ことといえます。つまり、マネジメントは「部下の仕事に関心を持つ」ことから始まるわけです。
 これは、大手も中小も同じです。「管理・監督職が育たない」という相談は多いのですが、それは部下の仕事に関心を持たない上司が多いということに他なりません。プレイングマネジャーである上司は、自分の持ち分の仕事には没頭するけれど、部下の仕事はどうなっているのか、よくわからないということが多いようです。
 では、そのような管理・監督職への処方箋はあるでしょうか。「プロジェクトのリーダー」を一度させてみるというのも一つでしょう。プロジェクトの役目、目標を示し、リーダーの守備範囲をはっきりさせ、プレイングの部分を僅かにするわけです。そうすれば、部下の仕事に関心を持たざるを得なくなるでしょう。実際にそのような機会を与えるのは口で言うほど簡単ではないでしょうが、頭の隅に入れておき、チャンスがあればやってみることです。

 

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