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2019年1月16日 (水)

三百九十八話 自動車総連の春闘方針 

 自動車総連の昨年の春闘方針は賃金改善分3000円以上を示しましたが、この春に向けての方針では引き上げ額は一切示しておらず、これまで以上に賃金の絶対額を重視する方針を掲げました(資料出所:各新聞、統計機関)
 具体的には、水準目標を5つにグループ分け(①上位牽引役、②上位10%、③25%、④中位、⑤最低水準以上)して、30歳高卒勤続12年技能職で①32万3200円~⑤21万5000円、35歳高卒勤続17年技能職で①37万円~⑤24万円の二つの水準値を想定しているとのことです。つまり、それぞれの組合で属するグループの「目標水準値をめざす」というわけです。
 このことは、大手と中小の格差がなかなか埋まらないこと、大手の水準が頭打ちになって来たこと、社員の年齢構成など各社が抱える課題が一様でないことなどが背景にあるといえます。
 昨年より一律いくら上げるのベア方式はできなくなり、さらに個別の企業事情に応じた賃金改善方式も次の段階にきつつあるといえるでしょう。自動車総連の絶対額方式の流れが他の産業に波及すると、欧米のような産業別規模別水準指標型に近づきそうです。それは、雇用の流動化を加速させるでしょう。中小企業にとってはより厳しい環境へと進みそうです。

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