三話 「ビジネスパーソンのターニングポイント~35歳」
2008年が始まってから、景気は急速に悪化し、非常に先行き不透明になっていますが、人の採用については引き続き売り手市場で、大手は新卒採用の手を緩めてはいません。その煽りで中小企業の新卒採用は相変わらずひどい状況です。景気は悪い上に必要な人も取れずで中小企業は二重にたいへんです。
するとどうしても中途採用に頼ることになりますが、それでも誰でも良いから採用するか、というとバブル期と違って勿論そんなことはなく、比較的割得な60歳以降か、30歳代までというのが現実、大勢のように見受けられます。
人材の売り手市場と言ってもやはり30歳代を越えるとかなりキャリア、専門能力が無いと会社は敬遠し、就職は極めてタイトになるようです。
世間では「プログラマー35歳定年説」「女性派遣社員35歳定年説」などビジネスパーソンのターニングポイント~35歳説がまことしやかに囁かれていますが、実態を見るに、あながち出鱈目でもないのかも知れません。
関与先の会社を見わたしても、35歳前後が賃金、職位等、人事制度の設計における意味づけの変わる転換点となっているケースが多く見られます。
従来もそのような捉え方が無かったわけではありませんが、最近の傾向の一つに明確に制度として表に出すような会社も増えてきました。例えば職種で言えば、配送、デザイン、イベント関係、いくつかのサービス業、或いはその職種を一部門として抱える会社に多く見られます。
来月初めに、その辺りをテーマに「35歳進路選択制 賃金と評価の解説」のセミナーを行います。目玉は35歳ぐらいで賃金がストップしてしまう職種と従来型で上がってゆく職種の両方を併せ持つ会社の賃金の二重制度についてを予定しています。
勿論モデル事例となりますので、そのまま各社に当て嵌まる訳ではありませんが、考え方はおおいに参考にして頂けると思います。
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