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2008年6月23日 (月)

九話「考課者訓練」

 賞与前5,6月と9,10月、昇給前2,3月に人事考課の研修の依頼が多い。特に時間を取って行う考課者訓練は比較的、秋に頼まれることが多い。
 季節的に研修のシーズンであるのと、どちらかと言えば、冬季賞与で差をつけるところが多いからかも知れない。
 大企業のアンケート調査などを見ると定期的に訓練をしている割合は高いが、中小企業では中々時間を取りにくく、そうも行かない。考課者である管理職自身が走り回っていて揃わないからだ。
 一回あたりの時間も短くなり、短時間効率型の研修を求められる。事前に会社から現状の問題点を聞くと、あれもこれもと出てくる。欲張って短時間に全部を盛り込もうとすると、結局、考課者が消化不良になってしまい、成果が上がらない。そのような失敗も幾度かした。
 従って、コンサルタントは問題点を見極め、訓練のテーマを絞ることが肝心だ。考課者訓練は一律には出来ない。会社に合わせて、ひとつ一つ前進し、継続することが実際には相手のプラスとなる。考課者訓練は考課者のレベルアップや目線を合わせる目的の他に、その会社の価値観を確認、共有できるなど、利用価値は一般に会社が考えるより大きい。そう考えて続けてきた。

 と言っても、はじめての依頼先はやはり難しい。事情が良く分からないからだ。会社からヒアリングしたり、使っている考課表や考課基準から当りをつけるが、実際に行ってみると考課者のレベルや問題点は結構違っていたりする事がよくある。そのような失敗も何回かした。
 失敗のお陰で勘がついた。事前に調べておくポイントやその収集の方法が整理できた。考課者訓練もやはり準備が大切である。最近ではそのような事前調査事項のワークシートも作り、はじめての会社においても効果的な訓練に結びついている。

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