« 十話「今年の夏季賞与と人事考課」 | トップページ | 十二話「便利なコンピテンシー」 »

2008年7月 1日 (火)

十一話「95歳がピーク?」

 私に出版のきっかけをつくってくださったのは、今年86歳になられる森本武翁です。ご自分でブログ、HPもされ、時々送られて来る「情報メルマガ」はもう100号を超え、社会・政治情勢の要点を知る上でたいへん重宝しています。その変わらぬバイタリティに敬服するのと、こちらもまだまだやれると勇気付けられます。

 私が参加するグループの勉強会で毎年、春闘の総括の講義を戴くわが国の人事制度の重鎮楠田丘先生も85歳になられます。勉強会にはもう15年来て頂いていますが、いつも変わらぬ頭脳明晰さとバイタリティには舌を巻くのと、森本翁と共通のものを感じます。
 今年の勉強会で楠田先生は次のように仰ってました。「衰えない秘訣は脳力、体力、気力。毎朝、新聞三紙を隅々まで読むこと(脳力)、毎日歩くこと(体力)、目標を持つこと(気力)。」
なるほどです。年齢に関係なくいつまでも活躍される方の共通要件でしょう。

 以前、NHKの「人間ドキュメント」で西陣織の錦織で源氏物語絵巻に挑戦する織り元、当時102歳の山口伊太郎さんと弟で織り職人の99歳の安次郎さんが出演されていて、バリバリの現役で活躍される姿に舌を巻きましたが、やはり同様の要件である、妥協しない探究心、自ら動くこと、そして高い目標をお持ちでした。既成概念にとらわれず、コンピュータを取り入れたりする柔軟さも皆さん共通と言えます。
 番組の中でご兄弟が次のようなことを語っておられたのが印象的でした。「兄貴が言ってたのは本当やったな。95歳がピークや。95歳を過ぎるとがくっと体力が落ちるな。」「そうやろ。言ったとおりやろ。」
 うーむ、こちらはまだまだもいいところです。参りました。

森本武氏のホームページに関心のある方は URL: http://www.page.sannet.ne.jp/tmoto/
参考関連図書「織ひとすじ 千年の技―西陣織兄弟、二百歳の志 」(祥伝社)

| |

« 十話「今年の夏季賞与と人事考課」 | トップページ | 十二話「便利なコンピテンシー」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 十一話「95歳がピーク?」:

« 十話「今年の夏季賞与と人事考課」 | トップページ | 十二話「便利なコンピテンシー」 »