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2008年9月20日 (土)

十九話「働く女(ひと)のルール」明日香出版社

 関与先の会社を見ましても、最近は女性社員の人数が増えていますし、活躍も目立つようになりました。
 中小企業の多くは、思うように思うような人材が中々採用できないのが実情ですから、女性に限らず、高齢者や外人雇用、派遣やパート、契約社員など、「人と働き方を選んでいられない」ともいえます。

 さまざまな会社で若手の女性社員を見ていますと、同世代の男性社員と較べると平均して明らかに「しっかりしている」と思えます。
「しっかりしている」というのは、自立心が強い、いわば生活力、根性があるということです。勿論、全員ではなく、人によってですが、平均してそういえると思います。
 その点では明確なミッション、役割、ポジションを与えると、高い能力を発揮し、バリバリと仕事をこなしてくれることが期待できます。企画型の仕事などは特に向いているでしょう。
 ただそれらは多くの中小企業の弱い点でもあります。

 明日香出版社のルールシリーズの新刊、有川真由美さんの「働く女(ひと)のルール 」は会社という組織で働く女性のための働き方のコツを書いた本です。
 多くのページがそんな女性の「気持ちの持ち方のルール」に割かれていて、「気持ちよく働くためのヒント」が肩を張らず、気持ちよく書かれていて、気持ちよく読める内容になっています。
 著者は「助けてもらい上手」が出来る女性の条件としていて、そういう女性の共通点を次のようにあげています。

1.自分からお願いしない
2.支援を断らない
3.仕事に一生懸命
4.出会いを大切にする
5.誰にでも平等に接する
6.人のために何かする
7.感謝する
8.完ぺきでない

 なるほどです。きっと採用時のチェック項目に採り入れたい中小企業が多いことでしょう。「完ぺきでない」などは絶妙なニュアンスです。気に入りました。

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