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2008年11月

2008年11月30日 (日)

二十五話 「達成結果と目標設定」のコンサルから

 10月から11月中旬ぐらいまでは、関与先の目標管理の結果確認と次の期の目標設定の丁度、切り替え時期にあたり、面接の指導で結構スケジュールが塞がり、走り回ります。地方の営業所に行くことも多く、一日がかりになったりします。

 世界的な景気後退で、全般には業績はかんばしくなく、下がり気味ですが、この達成結果が直接反映される冬季賞与はまだ昨年並みに賞与総枠を取るところも多々あります。でも、中小企業全体ではこの冬の賞与はかなり厳しいと思われます。現在までのところ、統計予測がほとんど出ていませんが、発表されている大手や中小の予測(三菱UFJリサーチ&コンサルティングで△1.8%)よりはまだかなり悪くなるでしょう。

 また、この次の期(概ね来年3月末までが多数ですが)の設定はもっと深刻です。消費の落ち込みと材料原価の急なダウンに売価の下げ圧力は強まっていますが、急すぎて対応ができていません。高値で仕入れた在庫をはけないまま、売価は日に日に下がってゆきます。景気の良かった輸出関連はあまりにも突然の失速、海外市況の悪化と円高でダブルパンチです。この先、年明けからの予測が本当にできないのが現状です。おそらく中間で目標の軌道修正の必要なところが沢山出るでしょう。

 でも全ての会社が良くない訳でありません。伸ばしている中小企業も勿論ありますし、これをチャンスに設備投資や人材確保をしようというところもあります。

 明日香出版社の会でFXのベストセラー作家の山根亜希子さんが言われていたように、この円高で来年は空前の海外旅行ブームになるかも知れませんし、正月の海外旅行をキャンセルした分で百貨店の高いおせちが売れているように近場の贅沢に商機が来るのかも知れません。

 まさに予測不能の変化の時代です。現実を追っかける、機会を逃さないところがどうも強そうです。先日の弊社のセミナーでアサツーDKの原田講師が解説していた「通販広告の最適化」、つまり売れた広告のみを残し積み重ねる手法はこれからの時代、すべての営業に当てはまるような気がします。

 

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2008年11月22日 (土)

二十四話 広告クリエイターのセミナーから

 先日、大手広告代理店の第一線の現役クリエイターを招いて、通販の広告づくりを中心にセミナーを開催しました。予定よりも大勢お越し頂き、企業の関心の高さがうかがえました。

 企業が自社の商品、技術、サービス或いは会社自身をアピールしたいときに、広告の考え方が参考になると思い、企画したセミナーでしたが、ゲストスピーカーに熱く語っていただいた話は想定以上に目から鱗の連続でした。参加の方々からも、聞けそうで中々聞けない内容、違う世界のことと思っていたことが仕事の基本は同じで研ぎ澄まされたその中身に脱帽、大いにヒントを貰ったなどなど、主催者としては嬉しい感想を多く頂戴しました。

 その中から人事に関連した内容を少々整理して、二つご紹介しておきます。

 Q 中小企業を客観的に外から見ていて、何人かが集まって仕事をすすめるとか、チームで仕事を成し遂げるというのが、どちらかと言えばあまり上手いとは言えない様に思うが、今の話によると広告の仕事は(ディレクターをもとにコピーライター、デザイナー、コンテのライターなど)チームが基本とのこと。特に個性の集りのようなチームと思うが、そのすすめ方、まとめ方のポイントは?

 A クリエイターは我執(いわば我がまま)の集まりである。皆、自分のアイデアが一番と思っている。それをディレクターを中心に一つのCMなど「もの」に仕上げてゆくには、階層と役割分担が大事。また、役割分担は一人ひとつの役割、つまりコピーライターは必ずチームに一人しか置かない。

⇒ 明確な階層と役割分担。やはり、組織の基本です。

 Q ソフトウェア開発の業界では35歳定年説などまことしやかに言われるが、広告づくりの世界では年齢とクリエイトという点ではどうか?

 A クリエイターは「常識」が大切。「常識」のないものに広告はつくれない。その点ではクリエイターは大人であり、経験の蓄積、人生経験がものをいう世界。

 Q でも、若い人は経験は無い分、物怖じせずチャレンジをし、リスクをおかす。我々ぐらいになると、どうしても現状維持、新しいことに尻込みし、守りに入る。組織として若い者を入れるのは重要と思うが。

 A 勿論、広告づくりにおいても とんでもない発想は必要。われわれには到底考え付かないコピーを若い者がひねり出したりする。わたしの若いときのコピーは今は書けない。その意味でもチーム編成は大事で、若い者とベテランの組み合わせは必要。つまり、若い者の発想をコントロールするベテランが要る。その意味ではディレクターはベテランでないと務まらない。

⇒ うーむ、仕事は違っても基本は同じ。目から鱗です。

それにしても、少々窮屈な中で2時間ミニライブのように聞いていただいた参加者のみなさまと 多忙なうえに東京からわざわざ駆けつけて、私の質問にパワフルに答えて頂いたゲストの原田均氏にあらためてお礼申し上げます。

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2008年11月 2日 (日)

二十三話 「通販をとおして見た広告づくり」のセミナー

 2007年度の通販市場は3兆8千8百億円、5年間で1.5倍の急成長市場です。その躍進する通販業の要のひとつが広告と言われています。その広告づくりにスポットをあて、プロフェッショナルの話を聞こうというセミナーを企画しました。

 中小・中堅企業はすぐれた技術、特徴ある商品、サービスを持ちながら、業績に活かせず、あらたな販売の流通チャンネルを模索している会社が数多くありますが、確かにTVショッピングなどでメジャーとなった企業の多くはもとは地方の一中小企業でした。その意味では通販は自社の新しいチャンネルとして飛びつけるのでしょうか。

 専門家の話では通販は意外にも消費者に負担を強いる販売方法なのだそうです。したがって、通販=広告といわれるほど広告のあり方がキイになりますが、広告づくりも通販と一般の店頭販売商品では大きく異なるそうです。その辺りを押さえていないと、安易に新たな販売チャンネルとして飛びつけないとも言えそうです。

 今回はゲスト・スピーカーに電通、博報堂に次ぐ広告大手の(株)アサツー・ディ・ケイから通販広告づくりのプロフェッショナルを招いて、わたしのインタビューにて、通販をとおして見た広告づくりを紐解いて行きたいと思います。

 ゲスト・スピーカーの原田均氏は織田裕二の「きたーっ!」で有名なサンテFXのCM、前川清の「よせてあげて」でヒットしたワコールの下着フロントホックブラなどを手がけてられます。  当日はふんだんに広告事例の映像も用いて、解説していただき、たぶん、われわれが知らない業界のクリエイティブに関わる面白い話がたっぷり聴けることと思います。

 今回は経営者の方をはじめ、営業、企画にかかわる方にも大いに参考にして頂けると思います。

 ETPサロンセミナー「通販業の魅力と広告づくりの現場」11月19日(水)14:00~16:00 大阪梅田 阪急グランドビル19階 関西文化サロン

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