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2009年5月

2009年5月31日 (日)

四十二話 ノウハウ書

 人事コンサルで現場から人の問題を見ていますと、専門知識は高いのにそれを仕事に充分活かせていない人をときどき見かけます。あるいは実務能力はあるのに、会社としての業績に今一つ結びついていなかったりして、与えられる仕事がどうしても限られてしまう人もよくいます。本人もそれで良いと思っている人もいるかもしれませんが、能力や労力が空回りし、成果に結びつかなくて誰も得をすることはないでしょうし、周囲や会社に認められることも無いでしょう。
 会社という組織で専門知識や実務能力を活かすには、それらのスキル以外に仕事の連携のスキルを身につけることが必要です。案外、そのことを学校でも会社でもきちっと教えていないように見えます。
 「その技術に関してなら、あいつに聞けば何でもわかる。」という人でも、やたらルーズで約束を守らず、頼んだこともいつ放り出してしまうかわからない、自分勝手で人の言うことも聞かないような人なら、残念ながら会社ではけっして役に立たないに違いありません。

 新刊『一人前社員の新ルール』では、そのような点からビジネス・パーソンとして活躍するノウハウ、成長するコツ、頭の切り替え方をそのナビゲーターとなるよう書きましたが、ひとつ一つの具体的なスキルの詳細については現在は多くのノウハウ書が出版されています。「ここは!」というスキルを深くし学ぶにはそのような専門書がよいでしょう。
 明日香出版社から出ています一部を紹介しておきますので、参考としてください。

営業のルール」(西野浩輝著)、「接客のルール」(山岸和実著)、「話し方のルール」(高津和彦著)、「敬語のルール」(山岸弘子著)、「説明のルール」(鶴野充茂著)、「店長のルール」(山岸和実著)、「文書のルール」(堀内伸浩著)、「働く女の伝わる話し方の新ルール」(市川浩子著)、「絶妙な報連相の技術」(丸田富美子著)、「絶妙な段取りの技術」(吉山勇樹著)、「絶妙な聞き方の技術」(宇都宮雅巳著)、「ダンドリ仕事術」(吉山勇樹)、「サキヨミ仕事術」(吉山勇樹)などなど。

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2009年5月21日 (木)

お知らせ

関与先で社内課題図書にしていただくなど、出版早々、お陰様でよく売れているようです。明日香出版社より5月22日(金)の日経新聞朝刊2面に新刊『一人前社員の新ルール』の広告が掲載されました。0522_11

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2009年5月17日 (日)

四十一話 新刊増刷御礼

50 新刊「一人前社員のルール」が一般書店にもボツボツ並び始めました。先行していた一部の大手書店の売れ行きが好調で、お陰様で早々に増刷が決まりました。その某書店の店頭の様子が出版社より送られてきましたが、本の紹介販促コピーが秀逸で、その内容、テーマをよく表していただいています。感心いたしました。
 読んで頂いた方々からの感想の第一報も届いています。「わかりやすく、読みやすく、面白い。」「新人から役員まで読んで為になる、身近な内容で納得。」「そういえば社員に必要な要件について、新人から管理職までつながっていることを書いた本は他に知らない。」「なるほど、そうだったのかと思う点が沢山あった。」「係長クラスの章は納得しました。」「読んでいて、いろいろな立場の人に、過去の振り返りと、今、将来のあるべき姿を示してくれるよい本だと感じました。」などなど、ありがとうございました

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2009年5月14日 (木)

四十話 5月病

 ゴールデン・ウィーク明けぐらいから五月病なるものが、今でも新入社員等に見られます。
 環境も変わり、期待されるわりには空回りし、次の目標も見えず、日々の仕事から解放され長い休日でふと自分に帰ると、気持ちにポッカリ穴が空いたようになって、無気力感に覆われ、朝も起きれず、会社も遅刻がち、休みがちになってしまう。「何を甘えているんだ!」と言いたくなりそうですが、叱ったり、励ましたり、アドバイスも事態を悪化させてしまいかねません。
 つまるところ、本人が解決するしかないのでしょうが、一皮むける前に見込みのありそうな人材が自分の潜在能力に気づかず潰れて行ったりするのは惜しいものですし、不況と言っても人材になかなかめぐまれない中小企業にとっては痛手です。
 五月病が進んでしまうと難しいようですが、防ぐ手立て、軽い段階の改善策はとれそうです。
 新人を入社直後から目標管理の対象にするところは少ないようですが、一例としてこの段階から目標や課題を明確にする、上司と共有するのは効果があるようです。関与先等でも、一方的な与え方ではなく、本人とコミュニケーションを取りながら具体的に設定させたりしています。25
 また、その人担当の先輩相談係(メンター制度とかチューター制度とか言われます)をつけるのもよいようです。中小企業では難しいように思われがちですが、できないことではないと思います。長い間、中小企業のコンサルをしていて感じることは、中小企業ではもう少し、「相談」の重要性を考えるべきと思い、そのことを新刊『一人前社員の新ルール』でも触れています。

新刊『一人前社員の新ルール』好評発売中です。お陰さまで、早々に増刷決定となりました!

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2009年5月 7日 (木)

三十九話 新刊から

 人事コンサルタントの仕事は人の問題について外部から会社を見て会社を支援することです。これまで様々な 中小・中堅企業に関わらせて頂いたお陰で、多くの会社に共通する人事の課題も見えてきました。
 その一つが「会社と社員のボタンの掛け違い」ではないかと思い、新刊『一人前社員の新ルール』を書きました。「多くの会社が求めているのはこんな人材だ!」というのを載せていますが、わたしがこれまで見てきた限りでは、それはけっして「会社の言うがままのイエスマン」ではありませんでした。会社は必ずしも、そんな人を望んでいる訳ではない、というのがわたしの感想です。

 ビジネス・パーソンがどこに立ち位置(スタンス)をきめて、仕事をしているかは大事なことで、その仕事が上手く行くかどうかは、難しくなればなるほど、競合が厳しければ厳しいほど、最後は個人のスタンスがものを言うように思います。
 そのキイとなるスタンスは三つあります。一つは「会社のため」、二つ目が「本人のため」、三つ目が「仕事のため」です。「本人のため」だけというビジネス・パーソンも会社は求めていませんが、「会社のため」だけというのも違うように思えます。会社で長く継続して戦力として力を発揮してくれるこれからのビジネス・パーソンはこの三つのバランスが大切と実は多くの会社は考えています。

 「会社が求めているのはこんな人材だ!」を明確にし、掲げること、その単純なことが非常に大切で人の面から会社を良くし、強くすると考え、これまでコンサルしてきましたが、間違いでなかったように思います。25 新人向けに分かり易く書いた『一人前社員の新ルール』は経営者の方にも「自社が求める人材」をまとめる参考にしていただけるものと思います。

 新刊『一人前社員の新ルール』が明日香出版社の今月の社内課題図書に推薦されました。全国一般書店には18日ごろから並ぶ予定です。(一部大手書店ではすでに販売中です。)

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