三十九話 新刊から
人事コンサルタントの仕事は人の問題について外部から会社を見て会社を支援することです。これまで様々な 中小・中堅企業に関わらせて頂いたお陰で、多くの会社に共通する人事の課題も見えてきました。
その一つが「会社と社員のボタンの掛け違い」ではないかと思い、新刊『一人前社員の新ルール』を書きました。「多くの会社が求めているのはこんな人材だ!」というのを載せていますが、わたしがこれまで見てきた限りでは、それはけっして「会社の言うがままのイエスマン」ではありませんでした。会社は必ずしも、そんな人を望んでいる訳ではない、というのがわたしの感想です。
ビジネス・パーソンがどこに立ち位置(スタンス)をきめて、仕事をしているかは大事なことで、その仕事が上手く行くかどうかは、難しくなればなるほど、競合が厳しければ厳しいほど、最後は個人のスタンスがものを言うように思います。
そのキイとなるスタンスは三つあります。一つは「会社のため」、二つ目が「本人のため」、三つ目が「仕事のため」です。「本人のため」だけというビジネス・パーソンも会社は求めていませんが、「会社のため」だけというのも違うように思えます。会社で長く継続して戦力として力を発揮してくれるこれからのビジネス・パーソンはこの三つのバランスが大切と実は多くの会社は考えています。
「会社が求めているのはこんな人材だ!」を明確にし、掲げること、その単純なことが非常に大切で人の面から会社を良くし、強くすると考え、これまでコンサルしてきましたが、間違いでなかったように思います。 新人向けに分かり易く書いた『一人前社員の新ルール』は経営者の方にも「自社が求める人材」をまとめる参考にしていただけるものと思います。
新刊『一人前社員の新ルール』が明日香出版社の今月の社内課題図書に推薦されました。全国一般書店には18日ごろから並ぶ予定です。(一部大手書店ではすでに販売中です。)
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