六十二話 人事コンサル「百社百様」
もともとこのブログを書き始めたのは、よく人から「人事コンサルティングという仕事はどんなことをするのですか」と聞かれるからです。何をしてくれて、どんな役に立つのか、よく分からない、というのが本当のところだと思います。でも、なかなか一言で説明するのが難しい、ご相談の会社にとっての本当にプラスになっているところが説明しにくい、とういうことがあったからです。
一般には人事コンサルは賃金制度や評価制度をつくるのが仕事と考えられています。その通りですが、中小・中堅企業に20年ほどかかわって、「何をしてくれる?」の問いの答としては少しずれているように思います。勿論、それはあくまでわたしどものコンサルのことですが。
わたしどものコンサルは一言でいうと『問題解決』が仕事です。その意味では賃金制度や評価制度はそのための『ツール』といえます。
これまで多くの会社からご相談をいただきましたが、まず経営トップの人事に対する考え方はそれぞれで、100社100様でした。当然、賃金をはじめとする人事の現状や仕事のあり方も同様で本当に様々でした。
そのことは人事制度のあり方に大きく影響します。例えば、ほとんどの会社は長期雇用が前提ですが、業態によっては長期雇用ばかりが人事制度の前提ではないと言えます。これはその会社の方針になりますが、ある程度若い年代で社員が回転した方が良い会社、そうすべき業態というのが実際にはあります。そうすると、賃金制度をはじめ人事制度は長期雇用前提の会社とまったく違ったものになります。そのような非長期雇用に対応した人事制度のノウハウは教科書的には一般にありません。また、その方法もあてがいぶちでは上手く行きませんし、その会社にフィットした移行の仕方も必要になります。
つまり『こうあらねばならない』という言葉は、わたしどものコンサルにはありません。あるのは、『こうすると、こうなる』という明確なロジックだけです。
昨日、神戸市立体育館でNHK主催、近畿地区の高専ロボコン大会があり、息子 の応援に行きました。今年のテーマはたいへんです。二足歩行のロボットが2体でダンスをするというもので、一方が合い方を持ち上げるリフティングや回転しながらジャンプをしてその技で点数を競うという、高度なものです。行く までは「そんなものが高専の学生に本 当にできるのか」と思ってましたが、あにはからんや、驚きです、それぞれなかなか見事にこなして行きます。その様子は11月15日(日) 午後01:35に放映、ご覧ください。うーむ、ロボット大国日本の将来は明るい!それにしても、「今年は100点を採れるマシンや」と豪語していた息子のチームは、基盤トラブルで思うように動かず。ホームにかかわらず、昨年に続いて惨敗。また来年か。
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