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2009年11月

2009年11月30日 (月)

六十六話 京都銀行セミナー

 個性ある元気な地方銀行として、京都銀行さんを招いて先週27日にセミナーを開催いたしました。京都銀行さんの顧客サービスの方針とM&Aの具体事例を中心に講演いただきましたが、月末近くのお忙しい日に大勢の参加をいただきました。皆さんの関心の高さがうかがえます。
 丁度、その3日前にJR吹田駅の前をクルマで通りましたら、ガラス張りのショップがオープンで人が賑わっていて、何の店かと思ってよく見ると、それが京都銀行さんでした。こんな時期に大阪、神戸に出店攻勢をかける、都銀とはまた違ったタイプの個性ある銀行といえます。セミナーでも独自のM&Aの取り組み事例など、非常に興味深い生々しい話Photo は、もっと聞きたいところでした。
 ちょっと気になる銀行、中小・中堅企業の2番目の融資先候補としてなど、視点を変えて、活用を考えてみるのも良いかもしれません。これからもときどき、「地銀の活用」をテーマにセミナーを開催したいと思います。
  「やっぱりすごい 関西の会社」(産経新聞社)に京都銀行さんが紹介されています。

兵庫県三田市篠山のトリケラトプス
 先日、兵庫県三田市篠山で恐竜のトリケラトプスの祖先の化石が発見さてたと新聞に報じられていました。世界的にも非常に珍しいということですが、日本も意外に恐竜の宝庫なのかもしれません。恐竜と言えば何と言ってもティラノ・ザウルスがメジャーですが、昔から図鑑や
Photo_2 映画などでティラノと戦う極端に大きな角と襟飾りを持つ四足歩行の恐竜がトリケラトプスでした。でも、やはり知る人ぞ知るたぐいなのでしょう、わたしがこの恐竜を「本」のタイトルにした時に、何度か「トリケラトプスって何ですか?」と聞かれました。今度の発見で少しは名前が知られるようなるかもしれません。トリケラトプスがどんな魅力的な恐竜か、ちょっと知りたい方は私の絵本「わが輩はぜんまい仕掛けのトリケラトプス」でも是非ご覧下さい。 

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2009年11月23日 (月)

六十五話 職業体験

 中学生の息子がトライアル学習という職業体験に1週間ほど行ってました。どいうわけか、三つ上の兄の時と同じ、「いすゞ自動車」を選んだのですが、子供の中学では今年は人気がなかったようで、息子一人だったようです。こんなところにも、若者の自動車ばなれ、不況の片鱗が見えているのでしょうか、という訳もないと思いますが。

 勿論、このようなカリキュラムは我々の頃には無かった訳でうらやましい限りです。もっと年齢の低い子供が対象の擬似職業体験テーマ・パークの「キッザニア」が予約で満員ということですから、こどもは大人が考える以上にホンモノの仕事に興味深々なのです。中学生での体験は仕事の片鱗にしろ、仕事を知る入り口として非常に良いことと思います。まあ、預かる側の会社はたいへんでしょうが。

  それにしても、息子にどうだったかと聞くと、「とても面白かった」と言っておりました。何がたいへんだったと聞くと、「仕事がない時が一番しんどかった」という返事が返ってきました。そうなのです、仕事で忙しいと言うのは有難いことなのです。それが分かっただけでも、たいへんPb230235な収穫と思います。

 終わって、「いすゞ自動車」さんから随分お土産を貰って来ました。一人だったからサービスしてくれたのでしょうか。ラジコンのトラックまでありました。でも、一番嬉しかったのは汚れたつなぎ服だったようです。世の中まだまだ、捨てたものではありません。それにしても受け入れ企業のみなさん、ありがとうございました。

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2009年11月14日 (土)

六十四話 浅田真央とキム・ヨナ

 どうも仕事がらか、盛り上がるフィギャ・スケートについても、「評価」の観点から見てしまいます。少し「領空侵犯」をします。
 国際フィギャ・スケートの現在の競技評価方法は素人が見ても分からないような、細分化、複雑化しました。オリンピックをはじめ、国際競技大会においては、評価は必ず客観的、明確でなければなりません。極力、審査員の裁量、鉛筆なめなめ、が入らないことが求められます。国際大会においては、評価の裁量は必ず利権、権力の温床となります。その放置は自らの首を絞め、大会自身の自滅へつながります。これを何としてでも、避けなければなりません。そのために、時間を掛け、評価の精度、客観性を高めてきました。
 評価の客観性の向上の方法は評価の技術論からすれば、基本的に二つあります。一つは評価基準を事前に示すこと。二つ目はなぜ、このような採点結果になったか説明がつくことです。その点からすれば、フィギャ・スケートの評価方法は複雑化しましたが、条件を満たしてきたといえます。陸上や球技など他のスポーツ競技とは違い、フィギャ・スケートのような定性的な評価面が強い競技は細分化、複雑化は止むを得ないでしょう。定性的な面で競技するスポーツの宿命といえます。
 けれども、評価の精度、客観性を高めれば高めるほど、必ず評価点数と芸術性、我々がフィギャ・スケートに見る魅力のようなものとは乖離します。つまり、競技大会で高得点を取り、優勝を目指すことと、例えば自分が求める芸術性のたぐいを目指すこととは必ずしも一致するとは限らないことを示しています。それは技術レベルが高度になればなるほど、離れて行く可能性があることです。
 優勝のための演技を目指すこと、技術を研ぎ澄ますことも大変なレベルを求められることであり、素晴らしいことでしょう。おそらく、ほとんどの選手がそのために切磋琢磨しているに違いありません。得点を上げるためには、得点の高い技を身につけ、得点の上がる構成を研究し、ミスをしないことが求められます。演技中に万が一予期せぬ事態が起きたときには、躊躇せずより高い得点に結びつく演技の修正をしなければなりません。いちかばちかのチャレンジは相手と点数が競っている時に限ります。それが勝つためのセオリーです。キム・ヨナはそれを研ぎ澄ましました。
 けれども、それがフィギャ・スケートの全てではありません。われわれが見る魅力の全てでもありません。門外漢の余計なお世話ですが、われらが浅田真央はそんなところに閉じこもらず、浅田真央という可能性にチャレンジして欲しいと個人的には思います。その一つの結果が点数であり順位であると。成熟した日本の観客はそれを見極める、そのぐらいの度量は持っていると。
 そ51nb9k2srtl__bo2204203200_pisitbstiれにしても、ライバルがいることは羨ましい、素晴らしいことですね。

  フィギュア・スケートの評価については自著「はじめての人事考課100問100答」 Q36絶対考課で少し触れています。関心のある方はご一読ください。 

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2009年11月 1日 (日)

六十三話 「面接」の制度

 毎年、今頃と4月前後は関与先の目標結果や次期目標設定などの面接に関わったりすることが多く、不在がちになります。中小・中堅企業で目標管理制度を導入する一つの大きなメリットは「面接」であることは間違いありません。これまでわたしが関わった多くの会社が「面接」の恩恵を享受しているといえます。それらの中にはもう15年以上続けていただいているところが幾つもあります。あきらかに、制度として「面接」が定着しています。

 多くの中小・中堅企業の課題にコミュニケーションがあります。あるべき報告がない、連絡漏れ、知っているべきことが伝わっていない、部下が何をしているか分からない、相談が無い、言葉が少ない通わない等々、コミュニケーションと言っても何でもないことなのに上手く行かない。人数も多くないのに言葉が通っている、情報が共有されているとは言い難い。「面接」はそのような課題にひとつの答を出してくれるものであることは間違いないでしょう。
 コミュニケーション・スキルを学んだり、マネジメント・スキルを管理職に教育したりするのも一つですが、大手では上手く行くこのようなことも、中小・中堅企業ではその場限りになってしまいがちです。それはコミュニケーションという課題がある面、双方の問題であるからと言えます。その意味では「面接」の制度化は、その会社の「実を伴う初めての制度」として、これからも必要とする中小・中堅企業がまだまだ出てくるように思います。

 わたしは目標管理ばかりが「面接」を導入する方法ではないと思っています。実際、一部の会社では「役割の確認」と言うかたち等で導入して貰ったりしています。これからは「変化の時代」、「目標」にこだわるあまり導入を躊躇し、面接のメリットを逃してしまう方が損失となるかもしれません。

先日、大阪から東京へ新幹線で行くのにエキスプレスの法人カードを初めて使いました。それにしても、説明が分からないことだらけ、不要な情報が多くて肝心なことが不明確で三度も駅員を捕まえて文句を言ってしまいました。ICカードとやらは乗る前には使えると聞いていたのが結局使えないし、都区内から乗れるはずの乗車券が、新橋から何故乗れず、東京駅までの山手線料金がいるのか、納得がいまだに行きません。そのような疑問はだんだんIC化の波に着いて行けなくなる自分だけのことでしょうか。

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