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2010年2月 8日 (月)

七十四話 ○○歳の煩悩

 身体のバイオリズムと社会生活上の節目が丁度、重なるような年齢があるように思います。昔からといわれる厄年も、そのようなものかも知れません。自身を振り返っても、思い当たる節があります。 「このまま、今の仕事を続けていていいのだろうか。」と、逡巡する時期というのは誰しもあるものですが、そういうときに、体調不良が重なると、将来がよけいに不安になってきたりするものです。
 ビジネス・パーソンはだいたい10年単位ぐらいで自分のスキルや適正の確認で立ち止まったりします。仕事にのめりこんでいたものが、ふと社会の中での位置づけや他人との比較、人生観なるものがあたまをもたげはじめ、意識から離れなくなったりします。
 そのきっかけが、怪我や病気であったり、仕事のトラブルだったりして厄年につながるのかも知れません。20代、30代、40代でそれぞれの段階、レベルで自分自身の位置づけの確認があるようです。

 そのようなときに、自分のポジションを少しでも知ることができる手懸かりは有難 いものです。一つは身近な人への相談です。良き相談相手を持つことは、ビジネ ス戦士の鉄則、充実した人生の鉄則のような気がします。でも、普段から良き相談相手をつくっておかないと、いざというとき役に立ちません。
 もう一つは「本」です。読書は視野を拡げてくれる一番の手っ取り早い方法です。視野を拡げると、わだかまっていたものが整理できます。でも、「本」も相談相手と同じで、普段から読み癖をつけておかないと、なかなかいざというとき役に立ってくれません。

 以上のような理由からか、いま書店で「○○歳のルール」シリーズが売れています。悩める○○歳の一冊です。自身を広く確認するには持って来いの本といえるでしょう。33歳や42歳はその年齢というより、その年代なのでしょう。

42_4 3325  「あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール」  「あたりまえだけどなかなかできない33歳からのルール」  「あたりまえだけどなかなかできない25歳からのルール」(アスカビジネス)

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