七十五話 新刊「ダンドリ・整理術」
ときどきお会いする大迫秀樹さんの新刊「ダンドリ・整理術 モノグサ私の方法」が出ました。大迫さんは不思議な人です。世界70カ国を踏破し、「アフリカのことがまんがで3時間 でわかる本」の著者であり、学習教材の編集者としてその筋では名が通っていて、数多くの著名雑学・教養書の企画・執筆協力を行っているフリーランサーです。あるとき、「こんな感じでやってます」と大迫さんから「LET HIM BE(好きにさせとけ)」という素敵な自演のCDが届きました。Editer Osako's Lonely Hearts Club Band(楽団ひとり)となっています。シャレのきいた人です。
そんな人が整理術のノウハウ本を出したというので、すぐに購入しました。しかも、「モノグサ私の方法」とついていましたので、自分には「これだ!」とい直感があり、購入した日に読んでしまいました。普段は関与先の企業で、「3S」「5S」と言っているのですが、自身の整理たるや人に言えたものではありません。ですから、これまで、この手の整理ノウハウ本を随分手にしました。でも、どうも私には無理があってなじめず、ピンと来なかったのですが、大迫さんのモノグサをベースにした実践的解説には、随分と「これこれ!」と頷いてしまいました。特に序章、第1章の時間管理のロジックには感心させられました。ビジネス書の多くは「時間をコントロールせよ」と書きますが、大迫さんは「ダラダラした時間を捨てる要諦は時と習慣に支配されること」と看破しています。まさに「これこれ!」です。
若い人の中にはフリーランサーにあこがれる人はおそらく多いことでしょう。専門職志向 隆盛の現在、企業に勤めるビジネス・パーソンの中にも「今に自分も」と思っている人も随分居るように思います。そのような人たちにとっては、大迫さんは憧れの存在、カリスマでしょう。でも勘違いしてはいけません。この方は天才です。なにしろ、わざわざ図書館の隣に引っ越して、図書館を自分の書庫、データーベース代わりに使っているような人ですから。おいそれとマネはできません。
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