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2010年4月 5日 (月)

八十一話 五木村の成果給

 子守唄で知られている熊本県五木村の村議会で18日、全国的に初めてと思われる村議会議員の成果給の導入が決まりました。報酬のおよそ2割を削減し、地域の活動実績などを年度末に評価して、削減分を一括で成果給として支給する。評価は「優秀」「良好」「普通」の3段階。一般議員だと年間51万6000円となる原資を優秀で100%、良好で50%、普通で0%の支給にするとのことです。

 ダム計画で村は人口の急減と高齢化が加速したうえ、移転のための公共施設建設などによる財政難で、議会の活性化は待ったなしの段階だったようです。成果給は背水の陣というところかもしれません。もし、この試みがうまく行けば全国に数ある同様の市町村が取り入れることでしょう。

 この取り組みが上手く行くかどうかは、やはり評価にあるでしょう。このケースの評価のポイントは、相対評価でないこと、評価対象をきめておく必要があること、評価段階の定義が必要なこと、評価基準の設定が必要なこと、評価基準を事前に設定すべきこと、期間の評価プロセスを決めておくことなどです。もし、これらができない場合は評価者の評価レベルを高め、評価をする手続きに相応の時間を掛け、納得性を高めなければなりません。評価者は一般の村の人から選出とのことで、詳細は決まってないようですが、混乱を避けるためには評価者はあるレベルまで、評価の理屈を知っておく必要があるでしょう。

 でも、「公」の評価の難しさは、上述したこれらの問題の根本であり、民間の会社では当然あるべきことが明確でないことです。つまり、それは『顧客は誰か』です。「公」の評価について書かれたものの多くに、欠けている点でもあります。言い換えると『成果は何か』ともいえます。このことを詰めておかないと、評価は自己満足の域を出ず、上手く行きません。

 五木村の成果給がどうなるか、興味津々ですが、本気でするなら、間違いなく、課題は山積みです。でも、思い切ってスタートしたから、課題が出てきたとも言えます。課題が見えれば、必ず解決できます。今回のケースもあきらめず続ければ、きっと試行錯誤しながら、精度を高めて行くことでしょう。

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